ドライバーは 通常 ティーアップを して打つクラブで、より遠くに飛ばすことを目的に作られている。 そのクラブヘッドは どのクラブより大きく、シャフトも 長いが、驚くなかれ、最も 軽いクラブである。1985年頃までは ヘッド部が 柿の木 (パーシモン) で作られたものが 殆どであったが、近年は メタル (軽くて強度のあるチタンが主流) や複合素材で作られるようになっている。現在の主流は
400cc クラスの大きなヘッドに (パーシモン時代は 200cc 以下)、45 - 46 インチと長めのグラファイト (カーボン) シャフトが (パーシモン時代は 43 インチのスチール・シャフトが標準) 装着されたものだが、ヘッドの大きさは 2004年のルール変更で 460cc 以下と定められ、シャフトの長さも 48インチ以下と制限されている。当然のことながら、そうした新デザインのドライバーの出現によって ドライバー・ショットの飛距離や その打ち易さは 飛躍的に向上した。
しかし、そうした状況下、ドライバー選びのポイントも 大きく変わった。最も 重要なことは、右に挙げたようなアイテムについて、どのような仕様のクラブが自分に合っているのかを理解した上で、正しいスペックのクラブを
選ぶことである。つまり、シャフトとロフトと言ったスペックは勿論のこと、クラブの総重量やスイングウェート、フェース角や重心、さらには ヘッドの慣性モーメントなどについても注意を払って 総合的に評価をすることが 最適なクラブを選ぶためのポイントと言うことだ。
様々な素材を上手く使った大きなヘッドのドライバーが製造されるようになり、ヘッドの重心位置を 今まで以上に フェース面から離れたところに、また、シャフトから遠くに離れたところに設定出来るようになったが、それによって、ギア効果を利用した低スピン・ヘッドとか 慣性モーメントの大きな (操作性よりも安定性を重視した) ヘッドといった概念も出てきて、クラブ選びに 新しいファクターと考え方が導入されるようになった。
最近のドライバーは 低重心で重心深度の深いものが多く出回るようになっており 左右のギア効果だけでなく 上下のギア効果 (右イラスト参照) を上手く利用して スピン量を抑えながらも 高弾道のボールが打てるようになっている。( ギア効果) 重心深度の深いクラブでは 低重心にすれば ギア効果を生むフェース面積をフェース上部だけでなく、中心に近いところまで広げることが出来るから 高弾道・低スピンという (飛ぶ) ボールをクラブフェースのスウィート・スポットかそれよりも少し上で打つ限り 打つことが出来るようになった。さらに、スウィート・スポットより低いところに当たったようなミスショットでもある程度ボールが上がるという 優れたクラブになるというメリットもある訳だ。昔のクラブは 高弾道にすれば 高スピンになってボールが吹き上がり飛ばすことが出来なかった訳だが、この設計コンセプトによって、過剰なバックスピンで飛距離を伸ばすことの出来なかったゴルファーは 飛躍的にボールを飛ばすことが出来るようになった訳である。
ヘッドスピードの早い人の場合は スピン量が
2,500rpm 前後 (遅い人は
それよりも少し多目) が 飛距離の面からは 最適スピン量とされている。多少 ダウン・ブロー気味のスイング軌道の人が ディープ・フェースで重心深度の浅いクラブを使った場合は まず スピン量を 3,000 rpm 以下に抑えることは出来ないだろうから、そうした人は (応分に) 低重心で重心深度の深いヘッドのドライバーを選べば良いことになる。しかし、逆に、ヘッド・スピードのない人が低重心で低スピンの仕様のクラブを使えば、ボールが上がらないでドロップしてしまい、飛距離が落ちるというようなことに可能性もあるので、その点は 十分注意して 自分に最適なクラブの仕様を考える必要がある。
ヘッド・スピードのある人は ロフトの少ないクラブで、アッパーブローにボールを打てば、ギア効果の力を 然程 借りなくとも 高弾道で スピン量の少ないボールを打てる訳だが、実際には 然程 アッパー・ブローのスイングは出来ない訳だから、飛距離を最大にするためには 自分のスイング軌道で スピンの最適化と高弾道という組み合わせを達成する必要があり、そうした観点も含め、ロフトとシャフトの特性 (重量、硬さ、トルクとキックポイント) にも 注意を払うことが 極めて 重要になる。 シャフトの詳細説明

以上のように、飛距離を伸ばすためには(ヘッド・スピードがある程度異常の人は) スピン量の比較的少ないボールを 高弾道に打ち出すことが必要になるが、ヘッド・スピードが極めて早く、アッパーブローにボールを打てる人でない限り、8° と言うようなロフトの少ないドライバーは避けるべきだろう。また、ロフトの少ないドライバーは 相対的にサイドスピンの量が大きくなるから、スライスに悩んでいる人には 特に 不向きなクラブになる。( バックスピンの秘密) 当然のことながら、ドライバー選びのポイントは 飛距離だけではなく、コントロール性やミス・ヒットに対する許容性なども考慮する必要があるから、平均的なゴルファーには、プロが使うような仕様のドライバーではなく、10° 以上のロフトと 重心深度が深くて 慣性モーメントの大き目なスペックのドライバーが オススメ となる。
重心の位置がシャフトから遠くに離れたところに設定された、所謂、重心距離の長い (シャローフェースで大きなヘッドの) クラブは それだけ慣性モーメントが大きく、クラブヘッドが返り難く 引っ掛け難いという利点がある反面、フェースが開いていたりすると プッシュしてしまう傾向が強くなるという特徴がある。慣性モーメントの大きなヘッドでは その傾向が 特に強くなるので フェース角や重心角度の調整が より重要になっている。(プッシュして右に出て行くショットの多い人は 重心角が大きくなるようなところに鉛を貼って見るのも一案だ。 鉛によるクラブ調整法)
また、最近のモデルの中には フェース角や重心角が予めドローが出易い設定になっているものもあり (所謂、ドロー・バイアス) スライスに悩んでいる人やよりドロー系のボールを打ちたいと考えている人に適したクラブというものもある。メーカーによっては そうしたクラブを D タイプのクラブ (ニュートラルなものは
N タイプ) などと呼んで販売している。
なお、市販されている ドライバーのヘッドの重量は 190g - 210g (主に
195g - 205g) の範囲に入るものがほ殆どで、ドライバー用 シャフトの重量は 40g
- 90g (主に 45g - 75g) の範囲に入るものになる。そして、例えば、200g のヘッドに 55g のシャフト、それに、55g のグリップを装着すれば、クラブの総重量は 310g になる訳だが、同じ 310g のクラブでも、ヘッドが 205g 、シャフトが 65g、そして、グリップが 40g といったクラブは (スイング・ウェートは重く) 感じのまったく違ったクラブになるはずで、その辺りのバランスにも、注意を払ってクラブ選びをして欲しい。
最後になるが、最近のモデル (テーラーメイド、キャロウェーなど) には、ロフト、フェース角、重心と重心角の全てを (モデルによっては その一部を) コントロール (チューニング) 出来るものもあるので、そうしたクラブを購入すれば、自分に合ったスペックが何かをチェックし、ベストの状態で使用できる可能性が高くなるはずだ。(詳細は ロフトとフェース角、重量、シャフト、重心のセクションをチェック。)
リシャフトなどで、特定のシャフトを付けてもらう場合は シャフトの まずは 硬さと重量、加えて、キックポイントとトルクに 注意を払い 正しいスペックのシャフトを選ぶことが重要である。ヘッドとシャフトの相性は 飛距離の面は勿論のこと、打ち易さという観点からも 大切なファクターになってくる。また、ヘッドの重量や重心角の微調整、フェース角の設定などもシャフトを変える時に出来るので、良いお店で、細心の注意を払って行いたいものだ。 詳細
(具体的なドライバーのスペックや価格など 詳細情報のチェックは 以下のイメージをクリックで。)
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