|
 |
| |
慣性モーメントとは、回転運動において回転を始める、もしくは、回転を止めるのに必要な力の量を示したもので、その大きさは、回転運動体の重さとその回転運動の中心からの距離の二乗に比例します。
その量を数字で表すと
となります。つまり、同じヘッドスピードであれば、大きな慣性モーメントでクラブヘッドがボールに衝突すれば、より大きな力がボールに伝わり、遠くへ飛ぶことになります。
一方、ダウンスイングの回転運動とクラブヘッドの加速メカニズムを慣性モーメントに注目しながら考えて見ましょう。良いスイングでは、腕が先に落ちて、その後に手首のコックが解けて、クラブヘッドが遠心力でリリースされて加速します。そして、これには、2つの慣性モーメントが関与します。つまり、1)体を軸にした肩と腕の動き、2)手首を軸にしたクラブの動きです。
さらに、ゴルフスイングでは、もう一つ、即ち、シャフト(軸)とクラブヘッドの重心の慣性モーメントについても考える必要があります。
ゴルフスイングが難しいのは、このようにスイングに幾つもの慣性モーメントが関与しているからかも知れません。理想的なスイングでは、腕が先に落ちて、遅れて入ってくるクラブを手首が絶妙なタイミングでリリースし、クラブヘッドを加速します。絶妙なタイミングとは、体と肩の回転、腕の動き、体重移動、右肘と腕の使い方などが、幾つかの慣性モーメントとの間でハーモニーを形成することです。
意識的に手首を利かせたショットでは、遠心力を使ったクラブのリリースとは異なり、慣性モーメントに反して手首をリリースさせるわけですから、安定性を欠いたショットにならざるを得ないことが想像されます。
|
|
|
|
 |
|
|