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可変式 ドライバー|そのメカニズムと機能

Introduction
近年は 可変式ドライバーが主流になった。その殆どは シャフトの先端部に取り付けられたスリーブに仕掛けがあって ヘッドが簡単に取り外せるだけでなく それによって ロフトや フェース角の調整が可能なもので さらに ソールにある 可変ウェイトが取り付けられているモデルであれば ヘッドの重心位置を変えることによって(詳細後述)弾道の微調整も出来るものだ。

可変のメカニズム

可変式ドライバー右の写真は その一例であるが 可変スリーブで ヘッドの脱着が容易にできるもので 加えて ソールに取り付けられた レールとウェイトで 重心位置と重心角を変えることが出来るメカニズムである。他にも、可変ウェイトは ねじタイプで 重量の異なるウェイトの取り外しが可能なもの、また、ソールに仕掛けを施してセットアップ時のクラブの座りを調整し フェース角やロフトを調整できる機能があるものなどもある。ここでは そうした様々なタイプのクラブのメカニズム、特徴、機能などの中から 代表的なものについて 少し詳しく説明する。

下のテーブルは (1) と (2) の仕掛けによって どのような項目が可変になるかを 説明するために作成したものである。例えば、可変スリーブは ロフトと フェース角を(場合によっては 個別に)変えられるようにデザインされているのが一般的で 稀にではあるが ライ角の調整機能があることもある。ウェイトの機能についても 同様に それによって どのような調整が出来るかを テーブルから読み取って欲しい。(MOI = 慣性モーメント)

可変項目 (1) スリーブ (2) ウェイト
フェース角 ○ △ ×
ロフト ○ △ ×
スイングウェート × ○ △
重心角 / MOI × ○ △
ライ角 △ × ×

可変スリーブ

可変機能のないクラブでも クラブの握り方を変えれば フェースをオープンにしたり クローズドにしたりすることは出来る。しかし、それでは フェースをオープンにすれば ロフトは 大きく、逆に、クローズドにすれば ロフトは 小さくならざるを得ない。単純な構造の可変スリーブは 実は 同じ原理なのである。可変式ドライバーと一言に言っても 可変の程度や自由度には クラブによって かなりの差がある。例えば、ロフトと フェース角を個別に調整できる二段階タイプの可変スリーブが付いている場合は ロフトを立てても フェースをオープンにすることで フェース角を一定にして ロフトを変えることが出来る。クラブを買ってから ロフトを変えるつもりであれば そんな二段階の可変スリーブの付いた ドライバーを購入した方が無難であろう。

ホーゼルクラブ作りの観点から フェース角とロフトの設定は ヘッドに対して どのような角度でシャフトを差し込むかによって 変えることが出来るものであるが 可変機能がないのが 当たり前だった時は その組み合わせが 当然 フィックスされた訳だ。例えば、1°クローズド フェースで ロフトが 10°のドライバー といった具合である。つまり、可変式のクラブは シャフトが差し込まれる角度を調整できるのだが 右図 (A) のように シャフトの先端部に スリーブ a2 を付けて その軸を シャフト a1 の軸に対して数度傾けて それが回転・固定できるようにしておけば その範囲内でシャフトの差込角を調整し フェース角とロフトの組み合わせが変わるクラブが出来上がると言うことだ。しかし、(A) のようなスリーブの構造では シャフトの差込角の調整は 限定的なものになり ロフト角を増やすと フックフェース、ロフト角を減らすと オープンフェースのクラブになってしまう。そこで、(B) のように b1、 b2、 b3 から成る 二段階で調整可能なスリーブにすることで シャフトの差込角の調整の自由度を大きくさせることが考え出されたのである。つまり、フェース角が自由に調整できれば 良いと考えるのであれば (A) のタイプのスリーブで 十分である。(B) タイプのものは フェース角を オープン、スクウェア、クローズド、また、ロフトを ±1-2° 調整できるような自由度を持たせるよう 一般的には 工夫がなされている。その自由度は メーカーによって差があるが(ただ 大きければ良いと言うことではないだろうが)フェース角と ロフトを それぞれ独立的に 自由に変えることが出来るのが メリットだと感じる人は 少なくないだろう。

ネック部から シャフトを(簡単な工具を使って)取り外すことが出来るようなデザインの可変式ドライバーは 以上のような仕組みで それぞれの機能を利用して 自分に最適な組み合わせを 実際にボールを何度も打ってチェックしながら見つけ出すことが出来るのが最大のメリットかも知れない。メーカーや販売店側にとっても 様々なタイプのクラブを用意する必要がないので 在庫を大幅に減らせるというメリットがあってか 生産コストの上昇分を 在庫コストの削減で取り戻せるようで その売値は 案外 リーズナブルなものになっている。

クラブ購入時に行う試打でも 様々なシャフトで ロフトやフェース角の設定を変えてチェックすることが容易に出来るメリットがあるが さらに 後日 シャフトの交換をしたくなった時に 同じタイプのスリーブの付いたシャフトのある小売店に行けば 自分のクラブのヘッドを取り外し それに様々なスペックのシャフトを取り付けて試しながら物色し、交換すると決めた時も 工賃が掛からないなどのメリットもあるだろう。 » リシャフト(シャフト着脱式ドライバー)

可変ウェイト


他方、ウェイトについては ソールに 1 ~ 3箇ほど 目的に応じて 異なる重さのウェイトから適当なものを選んで取り付け出来るデザインのものが多い。ネック側に 重いウェイトを付け トー側に 軽いウェイトを付ければ 重心角が大きくなり ヘッドの慣性モーメント (MOI) が小さくなるから ドローので易い ヘッドの返り易い 設定になる。ヘッドの後方に ウェイトが設置されている場合は それを重くすれば 同様の効果が期待できよう。もちろん、ヘッド全体を重くしたり 軽くしたりするセッティング(主に、スイング・ウェイトだけを変える狙い)が良い結果に繋がることもあり得る。なお、ページ上の写真の テーラーメイドの M1 に採用されている レール式のウェイトも原理は 同じで ウェイトを動かすことによって 重心角や ヘッドの慣性モーメント (MOI) を変えることが出来る仕組みである。» ウェイトによるクラブ調整法

2017年の時点で テーラーメイド、タイトリスト、キャロウェイ、ピン、ブリヂストン、ダンロップ、ヤマハ、本間、コブラ、マルマンなど 主要メーカーは どこも可変式ドライバーを販売しているので どのようなクラブが実際に売られているのか 興味のある方は 右の ドライバー メーカーのリンクを クリックで チェックして下さい。

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