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公園の概要
グレーシャー国立公園(1910年創設)は モンタナ州の北西部、ロッキー山脈の真っ只中にあって、その殆どが森林、山、川と湖という所で 氷河の作った美術館と呼ばれるほど 美しい公園だ。その北端は カナダのウォータートンレイクス (Waterton Lakes) 国立公園と接し 面積は 東京都の約 2倍 (4,054 km²) という大きさである。19世紀末には 鉄道が開通し、観光地として早くから開発されたところだが、近くに大きな都市はなく、飛行機と自動車で訪れるには、ややアクセスの悪い国立公園と言え、その景色が素晴らしい割に観光客は少なく、落ち着いたムードを楽しめる国立公園だ。西のマクドナルド湖 (Lake McDonald) と東のセントメアリー湖 (St. Mary Lake) を結び 公園を東西に横断する約 85km の山岳道路(Going-to-the-Sun Road)がオープンしている夏季の晴れた日には そこからの素晴らしい眺望も楽しめる。また、ウエストグレーシャーに近いアプガー (Apgar) から眺めるマクドナルド湖の眺めは 幻想的で この世のものとは思えないほど美しい。公園の東側には 南のイーストグレーシャーからカナダのウォータートンレイクスに向かって走る走る道路 US-49 / US-89 / US-17 / CA-6 沿いに 多くの見所がある。グレーシャーが作り出した縦長の形状の湖と渓谷、そして、その周りの険しい山々と森林とのコントラストが見物だ。道路が開通していれば、セントメアリーから西にローガン・パスを抜けてウエストグレーシャーまでを横断している Going-to-the-sun Road 沿いの景勝地も見逃せない。
グレーシャー国立公園 (Google) マップ
ウエストグレーシャー周辺 |West Glacier
公園の西の玄関がウエストグレーシャーだ。ジェネラルストアー、土産屋、さらに、カナダ観光局のインフォメーションセンターなどもある。そして、公園のゲートを入るとすぐの所にあるビレッジがマクドナルド湖の南に位置するアプガー (Apgar) で、そこから見たマクドナルド湖 (Lake McDonald) とその背後にそびえる山と渓谷の景色は 正に圧巻である。朝、昼、夕方、絶え間なく変わる空と背景の山々の色、そして、それを映す湖面の姿は何度見ても見飽きることのない絶景だ。夕べには 動画のようなアルペンホルンの響きが湖畔に響き渡ることも。• ゴルフコースも
イーストグレーシャー周辺|East Glacier
一方、公園南東の玄関は イーストグレーシャー。鉄道の駅のすぐ傍に建てられたグレーシャーパーク・ロッジ (1913年創設) は 園内観光の拠点にもなっている。このホテルには ゴルフコースもある。イーストグレーシャーとウエストグレーシャーを結ぶ ハイウェイ (US-2) 沿いには マウンテンゴートが生息している所 (Goat Lick Overlook) があり ほとんど常時 そこに姿を現しているマウンテンゴートやビッグホーンシープを見ることも。
Going-to-the-Sun Road
公園中央を東西に横切る道路が Going-to-the-Sun Road (1932年オープン) で 例年 6月中旬から 7月上旬にオープンするが 2,025m の最高地点が ローガン・パス (Logan Pass) である。この道路がオープンするタイミングは 冬季の積雪量により前後するが 左右に美しい山々を次々と見ながらのドライブは 絶対に見逃せないものだ。東のセントメアリー湖の眺めは カナダのジャスパー国立公園のマリン湖 (Maligne Lake) の姿に似ているとも言われる美しいものだ。また、西のマクドナルド湖の景色も それに勝とも劣らない美しいものだ。
メニーグレーシャー|Many Glacier
カナダのウォータートンレイクス国立公園のすぐ南に位置するバブ (Babb) という所から西に入ると、まず、最初に見えるのがシャーバーン湖 (Lake Sherburne) で、その先にあるのがメニーグレーシャーだ。名前の通り、近くに多くのグレーシャーがある所であるが、スウィフトカレント湖 (Swiftcurrent Lake) の湖畔に建てられた古くて大きなホテル、メニーグレーシャー・ホテルは 古き良きアメリカといった雰囲気を残した魅力的な宿泊施設だ。ここを訪れたら 是非 立ち寄って欲しい。他に、スウィフトカレントモーターインというロッジもある。
トゥーメディシン|Two Medicine
イーストグレーシャーからセントメアリーへの近道となる 細くうねった山道 (US-49) を途中で西に折れ 20分ほどドライブすれば トゥーメディシンに到着する。ジェネラルストアーが一つあるだけで 他には これといった施設はない所だが、グレーシャーが創った湖の眺めは なかなかのものである。ここからセントメアリーに向かう途中の山道は 細くうねっていて危険な観もあるが そこから見えるルイス連峰の眺めは 息をのむ絶景である。
ウォータートンレイクス国立公園
グレーシャー国立公園の北にある国境のカナダ側は ウォータートンレイクス(Waterton Lakes)国立公園だ。町のシンボルにもなっている Prince of Wales Hotel は 湖を見下ろす高台にあるが、そこから眺めるアッパーウォータートン湖とグレーシャーで出来た湖 特有の 両側からせり出す山並みが幾重にも重なって、美しい景観を見せてくれる。アッパーウォータートン湖の畔にあるウォータートンの町が観光拠点で そこからアカミナパークウェイを 30分程ドライブした所には Cameron Lake というもう一つの美しい湖がある。
公園へのアクセス
公園には 東、西、北(カナダ側)から入るルートがあるが イエローストーン国立公園の後に ここを訪ねるのであれば I-90 経由、I-15 を北上し 東の玄関、イーストグレーシャーに入るのがベスト。一方、シアトルから この公園を訪ねる場合は I-90 を東に半日程ドライブし ミズーラ (Missoula) から ルート 93 を北上してウエストグレーシャー入りするのがベストだろう。公園の東西を結ぶ道路は 夏季だけオープンする Going-to-the-Sun Road と南側を走る ルート 2 がある。空路で公園の近くまで移動する場合は 公園の南(約 200km)にある中都市、ミズーラ (Missoula) また、コミューターの空港になるが 公園に近いカリスペル (Kalispell) 空港やグレーシャーパーク空港を利用する選択肢がある。さらに、シアトルからアムトラック鉄道でイーストグレーシャー入りする方法もある。
計画の立て方
カレンダー米国立公園局が運営する歴史ある宿泊施設が 公園の西側に二か所、東側に三か所、さらに、カナダのウォータートンレイクス国立公園内にも 同様にあるので、この公園を訪ねるのであれば そうした宿に予約を取って宿泊すると良いだろう。歴史ある古い建物なので(動画参照)昔の人達が ここにどんな気持ちで泊まったのかを考えさせられることだろう。出来れば 公園の東側のロッジに 1 - 2泊、そして、西側のロッジに 1泊する計画を立てて欲しい。公園内の宿泊施設は、すぐに予約でいっぱいになってしまうので、早めに予約を入れること。ただし、公園を出てすぐの所にもモーテルがたくさんあるので、そうした所であれば、飛び込みでも止まれる可能性は高いはずだ。なお、レンタカーをして 時間にゆとりがある人は ロッジも良いが 真夏ならキャンプもオススメだ。
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