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誤所からのプレー(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• ルール違反を犯す理由
• 誤所からのプレーの定義
• 重大な違反
• ボールを動かした時の処置
• 複数の違反を同時に犯している時
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


規則に定められているエリアやポイント以外の場所からプレーをする過ちが 所謂 「誤所からのプレー」 だが、ストローク・プレーでは 2打罰、マッチ・プレーでは そのホールの負けが科される ルール違反だ。(規則 20-7)

ルール違反を犯す理由


当該違反は 以下の 2 つの理由(6 通りのパターン)で起きる可能性があるものだが、極めて有利な場所からプレーをするなどの重大な違反がない限り(詳細後述)当該違反を犯した時は そのプレーの 訂正をすることなく、誤所からプレーされたボールで そのホールを 終えなければならない。

(1) 救済に係わる処置
 (a) 救済が受けられないのにボールを動かしてプレーした時
 (b) 救済の二アレスト・ポイントを 間違った時
 (c) 正しいドロップの仕方を しなかった時
(2) ボールが動いた、または、動かした時の処置
 (a) 自分が誤ってボールを動かしたのに ルール通りの処置をせずに プレーした時
 (b) ボールが動いたので(自分以外の理由で)元の状態に戻して プレーした時
 (c) グリーン上で マーカーを動かした後に元に戻し忘れて プレーした時

誤所からのプレーの定義


ルールブックには (1) ストロークを行ったり 球をドロップしたり プレースすることを規則が許していないコース上の場所で プレーヤーが自分のインプレーの球に対してストロークを行った場合、または、(2) ドロップした球の再ドロップや動かされた球のリプレースを規則が求めている時に プレーヤーが自分のインプレーの球に対してストロークを行った場合 が誤所からのプレーに該当すると記されている。

なお、ティーイング・グラウンドの外からプレーした時や間違ったティーイング・グラウンドからプレーした時の処置に関しては 規則 11-4(ティーインググラウンドの外からプレー)に ホールのスタートで ティーイング・グラウンドの外からプレーした場合、競技者は 2打の罰を加えた上 ティーイング・グラウンド内から改めて球をプレーしなければならない と記述されており、そうした過ちは 誤所からのプレーには該当しない。


重大な違反


さて、ここで前述の 「重大な違反」 についての説明をしよう。本来 プレーすべき場所より 大幅にホールに近い所や 救済を受けられない障害物なのに それを避けてプレーをした時など、誤所からのプレーによって明らかに有利な状況が生まれる場合が ルールで言うところの重大な違反 (serious breach) である。

良く起き易い重大な違反の例としては 黄色杭のウォーターハザードに入ったボールなのに ラテラル・ウォーターハザード(赤杭)の救済処置であるハザード・ラインを横切った点から 2 クラブ・レングス内のホールに近付かない場所にボールをドロップして、本来救済処置を取ることが許される(ハザード・ラインを横切って入った点 と ピンを結んだ 後方線上の)ポイントより 大幅にホールに近い所からプレーをした時などが挙げられる。 » ウォーターハザードにボールが入って救済を受ける時

そのような重大な違反があったと思われる時は そのことに気付いた時点で 規則に従って 正しい場所から(2つ目の)ボールを ドロップ(状況に応じては プレース)して プレーをし、そのホールを 終えなければならない。重大な違反があったにも拘らず、プレーヤーがその訂正処置を取らなかった場合は 次のティーイング・グラウンドからショットをした時点、また、最終ホールであれば 過ちを訂正する宣言をせずに そのパッティング・グリーンを離れた時点で 競技失格となる。

ボールをドロップ一方、誤所からのプレーに関しては、それに重大な違反の可能性があるか否かが定かでないことが起きるが(通常は、同伴競技者やマーカーと意見が異なるケース)そうした場合は 競技者が正しいと考えられる場所から 2つ目のボールをプレーする必要がある。そして、スコアカードを 提出する前に その事実を 委員会に報告し、裁定を仰がなければならない。いずれにしても、ゴルフでは 修理地に入ったボールの救済措置やウォーターハザードの処理などで ボールを ドロップする と言うケースに 遭遇することが多々あるが、誤所からのプレーにならないよう、そうした場合のボールのドロップに関するルールを 確り 身に付ける必要がある。 » ドロップする場所の決め方とドロップの仕方


ボールを動かした時の処置


また、グリーン上のボールが動いた場合は 間違いを 犯し易いので 要注意だ。アドレスする時などにプレーヤーがボールを動かしてしまった場合は ボールが元あったと思われる所にボールを リプレースしてから(1打罰で)プレーしなければならず、それを怠れば 誤所からのプレーで 2打罰が 科される。2012年のルール改定前は アドレス後にボールが動けば、その理由の如何に係わらず 当該ペナルティが科されたが、ルール改定によって プレーヤーがそのボールを動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実である時は プレーヤーに対する罰を免除するとの新しい例外規定が追加された。例えば、アドレス後にボールを動かしたのが突風だった場合、罰はなく、そのボールは新しい位置からプレーされなければならない となった。極めて 間違い易いので 注意して欲しい。

一度止まったボールやリプレースしたボールが 風や理由の分からない原因で動いた時は(アドレス前、アドレス後に係わらず)ボールを元の位置に戻すことなく、そのボールが止まったところから プレーをする必要があるが、風に飛ばされてきた小枝、紙、空き缶、ビニール袋といった局外者に該当するものによって動かされた場合は(» 局外者がプレーに関与した時)元の場所にボールをリプレースしてからプレーをしなければならない。いずれの場合も 間違った対応をすれば 誤所からのプレーになる。

複数の違反を同時に犯している時


なお、プレーヤーがボールを動かしてしまい、ボールを元の位置に戻さずにプレーをした場合は、ボールを動かしたことのペナルティ(1打罰)と 誤所からのプレーによるペナルティ(2打罰)がダブルで科され 3打罰になるのではなく、大きな方のペナルティである 2打罰だけが科されることになる。 » ボールが動いてしまった時の処置

また、プレーヤーが誤所からプレーしたことに対する罰を受ける場合は 許されていないのにボールを取り替えたことに対する(追加の)罰は科されないことになっている。いずれにしても、誤所からプレーをしてしまった場合は、前述の重大な違反でない限り、やり直すことなく そのままプレーを 続ければ良く、ぺナルテーは 2 ストロークまで と言うことだ。



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