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ウォーター ハザード|ゴルフルール解説

このページのコンテンツ
• はじめに
• 黄色杭 と赤杭 の違い
• ウォーターハザード内でのプレー
• ラテラル ウォーターハザード追加説明
• ボール・ドロップに係わる注意点
• その他 注意点
• 2019年からの 新ルール

はじめに


ウォーター ハザード (water hazard) は 広義には コース内にある 池や小川など 水のある場所と その周辺のエリアを意味する言葉である。境界線が 黄色杭と黄色いラインで表示されるものと 赤杭と赤線で示されるものがある。後者は ラテラル ウォーター ハザード (lateral water hazard) と呼ばれ その多くは 各ホールの左右 つまり lateral な位置関係にあるハザードだが 必ずしも その条件を満たす必要がある訳ではない。このように ウォーター ハザードには 二つのタイプがあり ただ単に ウォーター ハザードと言った場合は (狭義に) 黄色で示されるハザードを意味する場合もある。どちらのエリアも そこにボールが入った場合は 規則 26 に 従って 1打罰で 救済を受けられる ものの どのような救済が受けられるか 即ち その救済の選択肢には 赤と黄色で 違いがあり 少々分かり難いルールだ。一方、2019年からは ウォーター ハザードの呼称が ペナルティ エリア (penalty area) に変更され その分かり難いルールの簡略化が図られることが ほぼ確実になっているが その新ルール(案)の内容についても 最後に 詳しく解説する。

黄色杭 と赤杭 の違い


ウォーター ハザードの境界線ウォーター ハザードの境界線は 右の写真のように 黄色杭と黄色いライン、また、ラテラル ウォーター ハザードであれば 赤杭と赤いラインで示される。どちらの場合も そこにボールが入ったことが分かっているか ほぼ確実な場合は 規則 26 に 従って 1打罰での救済を受けられるが その違いは 下表のように ボールを ドロップ出来る場所の選択肢にある。どちらにも 下表の (1) (2) の選択肢が与えられるが ラテラルだけには (+) ハザード ラインを横切って入った点から 2 クラブ レングス内の ホールに近付かないエリアで ハザードの外側の場所 という選択肢が与えられる。つまり、救済の条件が その分 有利になると言うことだ。

ウォーター ハザード 黄色杭と赤杭の違い
タイプ 救済の選択肢(ボールを ドロップ出来る場所)
ウォーター
ハザード
(1) 打ち直し(ストロークと距離)ティショットでは ティアップ可
(2) ハザード ラインを横切って入った点 と ピンを結んだ 後方線上
ラテラル
(+) ハザード ラインを横切って入った点から 2 クラブ レングス内の ホールに近づかない ハザード外のエリア内
(注) ドロッピング ゾーンがあれば そこからの プレーも可

ただし、ウォーター ハザードの方にボールが飛んで行ったが そこに確実にボールが入ったとは(合理的な状況証拠がなく)必ずしも言えない場合で ボールが見つからない時は ウォーター ハザードにボールが入った確率が高くても ロスト ボール扱いとなり 上述の (2) や (3) からの救済を受けることは出来ない。つまり、ほぼ確実なこと (virtual certainty) が立証できなければ それは ロスト ボールになるという考え方だ。» ロスト ボール

1打罰で 救済措置を受ける場合は 上述のように ハザードのタイプ、即ち、黄色杭、赤杭かによって ボールを ドロップ出来る場所の選択肢が異なるので その点を 良く整理して覚えておく必要があるが ウォーター ハザードの境界線を最後に横切った地点とホールとを結んだ線上で そのウォーター ハザードの後方、即ち、(2) の選択をする場合は ウォーター ハザードの後方であれば いくら離れても 距離に制限はないと決められている。

なお、水のない場所でも 場合によっては プレーをするのに相応しくないエリア、例えば、岩場やブッシュが多数ある場所などを ゴルフ場が 水はないのに ラテラル ウォーター ハザードに指定することもある。そして、ウォーター ハザードを示すものが 杭だけの場合は 杭と杭を結ぶ仮想ラインが境界線となるが 杭とラインが並存する場合は 仮想ラインではなく ラインが境界線となる。また、ウォーター ハザードの境界線上のボールは その一部でも ハザードに触れていれば ハザード内にあるものとして プレーがなされなければならない。(OB ライン上のボールの場合は ボールの一部が コース内にあれば OB ではない。)

ウォーターハザード内でのプレー


さて、ウォーター ハザードに指定されているエリアにボールが入ってしまった場合は まず そのボールを プレーすることが出来るか 否かを 判断する必要がある。プレー不可能 もしくは プレーをしない方が得策と判断した場合は 前述のように 1打罰で救済を受けることになる。

一方、ウォーター ハザード内のボールを プレー出来ると判断した場合は そのままプレーを続行することが出来る。ただし、通常のプレーとは異なり クラブを地面に付けること つまり ソールすることが出来ないし ボールの側にある落ち葉や小枝など ハザード内のルースインペディメントを取り除くことは勿論のこと 触れることも 許されない。(ただし、新ルールでは その規制が一切なくなる)手やクラブが 少しでも 地面やルースインペディメントに触れれば ペナルティ(2打罰)が科されるので 要注意。なお、ハザード内に生えている草などには 手やクラブが触れてもペナルティにはならないし バランスを崩した時などに自分の身を守るために 手やクラブを地面に付けても そんな場合に限っては 例外的に ペナルティの対象外となる。

ウォーター ハザード内のボールをプレーした結果 そのボールが(OB になったり そのハザードの中に留まったりして)プレーできない状態になった場合は ウォーター ハザード救済の 1打罰の下に(OBの場合は その 1打罰も 加えて)そのボールが そのハザードに最初に入る時に 横切った地点を 基点とし 前述 (2) の救済、ラテラルであれば (2) または (3) の救済を受けることが出来る。 » 詳細

ラテラル ウォーター ハザード 追加説明


ウォーター ハザード解説ラテラル ウォーター ハザードにボールが入った場合は (2) のオプションに加えて (3) 即ち ボールが境界線を 最後に横切った地点から 2 クラブ レングス内で しかも ホールに近づかない場所のハザードの外側に ボールをドロップすることが出来る。つまり、右図のような グリーン右側に池があるケースで 図のようにボールが池に入った場合 ラテラル ウォーター ハザードであれば グリーン傍の赤いエリア (A) 即ち ボールが境界線を 最後に横切った地点から 2 クラブ レングス内のホールに近づかないエリア内に ボールを ドロップして プレーをすることが可能な訳だから ボールが ウォーター ハザードの境界線を 最後に横切った地点とホールとを結んだ線上で そのウォーター ハザードの後方 (B) よりも 遥かに有利な所からプレーを進めることが出来ると言うことだ。また、ラテラル ウォーター ハザードでは 対岸にも ドロップ出来る場所があれば 同じ距離(HC = HC')にある地点から 2 クラブ レングス以内で しかも ホールに近づかない所に ボールを ドロップして プレーをすることも出来る。つまり、仮に (C) にボールが入った場合は (C') からプレーをすることも可能と言うことである。ただ、この選択肢は 新ルールでは なくなる。

ボール ドロップに係わる注意点


救済を受けてドロップしたボールが ハザードに転がって入った場合や 2 クラブ レングス以上転がってしまった場合は リドロップとなり 2度目のドロップでも同じことが起きた場合は 2度目のドロップでボールが落ちた所にボールをプレースしてプレーをすることになる。また、ドロップしたボールがハザードに転がり落ちる前に止まり スタンスが ウォーター ハザードに入ってしまうような場合でも ルールに従って リドロップが要求される条件に当てはまらなければ(» 詳細)そこからプレーを続行しなければならないので その点は 十分考慮して ドロップする場所を考えるべきであろう。修理地やカジュアル・ウォーターによる救済の場合は スタンスが救済を受ける理由になったエリアにかかっていれば リドロップとなるが ウォーター ハザードでは リドロップとはならない と処理の仕方が異なるので要注意である。また、ドロップ区域がある場合は そこにボールをドロップしてプレーをすることが出来るが その時のルールは 間違い易いものなので そのルールも覚えておきたいものだ。» 詳細

なお、ウォーター ハザードの方にボールが飛んで行き ボールが見当たらなかったので 直ぐにボールをドロップしてプレーしたが ボールを打った後に 最初のボールが ウォーター ハザードの外で見つかったというケースは 問題が大きくなるので要注意。つまり、ロストボールの処置、即ち、ストローク・アンド・ディスタンスの救済を受けてプレーをしなければならないケースなのに (2) や (3) の処置でプレーしたのだから 誤所からのプレーになる。通常、そうした過ちは ルール上の重大な過ちになる可能性が高いから それを訂正せずに プレーを続行すれば 次のホールで ティー ショットを打った時点で ストローク プレーの競技であれば失格と言うことになる。ウォーター ハザードの手前に深いラフがあったり 枯葉がある場合などは 十分に注意すべきだろう。

その他 注意点


言うまでもないだろうが 前述の救済措置以外に 通常は 不利な選択になるが そのボールを打った場所に戻って(出来るだけ その場所の近くに)ボールを ドロップしてプレーをする(» ストローク・アンド・ディスタンスの処置)というオプションは 常にある。OB やアンプレヤブルの可能性のあるショットは もちろんのこと 前述のような ウォーター ハザードのショットの場合も そうしたボールが ティーショット以外で出た場合は 打った場所に ティーなどの目印を 残すようにすると良い。そうすれば 最後の選択肢が必要になった時でも その選択が 問題なくできるはずだ。

なお、2008年のルール変更までは ウォーター ハザードやバンカーなどハザード内での誤球には ペナルティが科されなかったが 現行のルールでは ハザード内の誤球にも 2打罰のペナルティが科される。ただし、現行のルールでは 古いルールでは 許されなかった ボールを拾い上げて 自分のボールか否かを確認する行為が 必要に応じて 許されている。ただ、確認のためにボールを拾い上げる場合は ボールに付いている泥などを拭き落とすことは出来ない。また、ボールがあったライの状態を忠実に再現するようにしてボールをプレースする必要がある。 » 誤球に係わるルール

2019年からの新ルール


冒頭で 説明したように 2019年からは ウォーター ハザードの呼称が ペナルティ エリア (penalty area) となる。それに伴って ルールブックでは ハザード (hazard) という言葉を使用しなくなるが 同時に スルー ザ グリーン (through the green) という言葉もなくなる。スルー ザ グリーンは ジェネラル エリア (general area) と言う 分かり易い 新ゴルフ用語に取って代わられる。赤杭のラテラル ウォーター ハザードは レッド ペナルティ エリア また 黄色杭で示されたハザードは イエロー ペナルティ エリアと呼ぶことになる。ただし、ペナルティ エリアは 黄色杭にする特別な理由がある場所以外は 赤に指定するよう 推奨されるから 殆んどのペナルティ エリアは 赤杭と赤線で示されることになるだろう。加えて、そのエリア内で プレーをするに際しては 以下の動画 (英語) で説明されているように ソールをすること また ルースインペディメントを取り除くことなどが許されるようになる。さらに、救済に際してのボールのドロップに関するルールも大幅に変更される。(» 詳細) なお、新ルールでは 赤杭に与えられている救済で 対岸に ドロップ出来るという選択肢は なくなる。


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