コンテンツ目次




救済のニヤレスト・ポイント(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 無罰の救済が受けられるケース
• 救済のニヤレスト・ポイントの決め方
• 正しいボールのドロップの仕方
• 誤所からのプレー
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


カート道路やカジュアル・ウォーターなど、無罰の救済を受けられる状況に自分のボールがある時は ルールに従って 救済の二ヤレスト・ポイント (Nearest point of relief) から ホールに近づくことなく、1クラブ・レングス内にボールをドロップして(ただし、通常は 必ずしも そのような救済を受ける義務はないが)プレーをすることが出来る。しかし、ルールに定められた救済の二ヤレスト・ポイントの決め方を知らなければ 誤所からのプレーと言うルール違反を犯すことになるので、その正しい知識を身に付けることは 極めて 大切なことである。加えて、どんな状況にあるボールが無罰の救済の対象になるのか、また、どうすればルールに違反することなく 救済を受ける時に ボールをドロップ出来るのか という事に関する正しい理解を持っておく必要もある。

無罰の救済が受けられるケース


無罰の救済は (a) 動かせない障害物の中や上にボールがある時 また それがスタンスや意図するスイングの区域の妨げになる時、(b) 異常なグラウンド状態にボールがあるか、アドレス時のスタンスが それにかかる時に 受けられる。

(a) の動かせない障害物 (Immovable Obstructions) とは、動かせない人工物をいい、道路・通路の人工の表面と側面を含むと定義されているが、(a) アウト オブ バウンズの境界を定めるもの、例えば、壁、柵、杭、レールなど、(b) アウト オブ バウンズにあるもの、(c) 委員会により コースと不可分の部分に指定されているものは その限りではない。また、(a) 特別な労力を要せずに、(b) 不当にプレーを遅らせることなく、しかも、(c) 物を壊したりするようなこともなく動かすことができるものは、動かせる障害物であるとも定義されている。

(b) の異常なグラウンド状態 (Abnormal Ground Condition) は 1) カジュアル・ウォーター、即ち、雨の後に コース上に 一時的にできる 水溜りや泥濘、2) 修理地、3) 穴掘り動物・爬虫類・鳥類が作ったコース上の穴・吐き出したり掻き出した土・通り道 であると定義されており、修理地には 他に移す目的で積み上げて置かれている物なども含まれる。


救済のニヤレスト・ポイントの決め方


救済の二アレスト・ポイント
無罰の救済を受けられる状況に自分のボールがある時は ルールに従って 救済の二ヤレスト・ポイントから ホールに近づくことなく、1クラブ・レングス内に ボールをドロップして プレーをすることが出来るが、救済のニヤレスト・ポイントとは (i) ホールに近づかず、しかも、(ii) そこにボールを置けば ストロークをする時に救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所で ボールの止まっている所に最も近いコース上の「一点」である と定義されている。

ここで重要なことは「救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所」という考え方で それに関しては「完全な救済」(complete relief) という概念を正しく理解しておく必要がある。つまり、修理地などの救済が受けられるエリアにあるボールの場合は その外に ボールがあれば良いのではなく、それに スタンスもかからない所でなければ条件を満たさないと言うことだ。上図のような状況で 右利きのプレーヤーがプレーしているとすれば A がニヤレスト・ポイントになる。図では C の方が A より 物理的には 少し近いが、右利きの場合、C ではスタンスが修理地にかかってしまうから C ではなく、修理地に スタンスがかからない状態で ボールを打つことを想定した時にボールがあるべきポイント B が右側のニヤレスト・ポイントになるから ボール (O) から A と B までの距離、即ち、OA と OB を比べて 近いサイドの A が 救済のニヤレスト・ポイントになると言う理屈だ。ただし、左利きの人であれば ニヤレスト・ポイントは C になるし、図の例では 該当しないが、プレーの方向に対して後方が救済のニヤレスト・ポイントになることもある。いずれにしても、救済のニヤレスト・ポイントは「一点」である。

なお、スタンスが修理地など救済の対象になるエリアにかかるという観点から、救済の対象になるかをチェックする時のストロークとは プレーヤーが もし その状態がなかったら 初めのボールの位置でストロークをしていたはずのストロークのことで、それによって選択されるクラブとスタンスを基準にすることと定められている。つまり、自分に有利なサイドを 救済のニヤレスト・ポイントにするため、また、本来救済の対象にならない時に救済を受けることを目的にするなど、自分に都合の良いストロークで 救済に係わる判断と処置をしてはならないと言うことである。例えば、ドライバーで打つことは考えられないような状態で、ドライバーを持って、そのスタンスが修理地にかかるから救済を受けるということは許されない訳だ。救済を求めている対象物や状態が そこになかったら 使っていたはずのクラブをプレーヤーは使わなければならない。また、ドロップをする時に 関連するルールに違反をしたら ペナルティの対象になるので、その点についても 注意が必要である。


正しいボールのドロップの仕方


ボールのドロップゴルフ・ルールに関しては 違反にならないように その知識を身に付ける必要があるのは言うまでもないが、同時に、ルールに違反しない範囲で自分に最も有利な対応が出来るような知恵も身に付けて置くべきだ。救済を受ける場合には、どこに どのようにボールをドロップするかで 結果に大きな違いが出ることは少なくないから ルールで定められた 1クラブ・レングスの範囲内で なるべく好ましいライに ボールが止まる可能性の高いところを狙ってボールを ドロップすべきである。

ルールに従って ボールを拾い上げて ドロップする時のファースト・ステップは まず ボールの位置が確認できるよう ボールを拾い上げる前に ティーやコインなどで その位置をマークをすることである。そして、その位置に対して、どこが 二ヤレスト・ポイントかを確認できるように さらに ティーなどで マークをしてから、そのマークを 目印に ボールが 正しくドロップされたかが 確認できるようにし、腕を伸ばして ボールを持って 肩の高さから 狙ったポイントにボールをドロップする という手順になる。

なお、ボールをドロップした結果、以下の状態になった場合は(無罰で)再ドロップとなるが、ボールを二度ドロップしたにも拘らず、同様な結果になった時は 再ドロップした際に ボールがコース上に最初に落ちたと思われる所に そのボールをプレースすること とルールは定めている。

① ボールが転がって ニヤレスト・ポイントより ピンに近づいた場合
② ボールが落ちたところから 2 クラブ以上転がった場合
③ ボールが ハザード、カート道、修理地、グリーンに転がって入った場合
④ 完全な救済にならない結果になった場合
⑤ ボールが 道具や携帯品に当たった場合

⑤ のケースは 1 クラブ・レングスの計測を行ったクラブを ボールを ドロップする所の近くに置きっぱなしにした時に 良く起きることなので、クラブで距離を計測した後は ティーやマーカーなど ルール上 携帯品に該当しないものを目印に置き クラブを その場に放置しないようにすべきである。ただし、ドロップしたボールが道具や携帯品に当たっても そのボールは まだインプレーのボールではないので ペナルティーは科されない。

一方、傾斜地にボールをドロップする場合などは どのようにボールが転がるかを予測して 当該ルールが 自分に有利になるように工夫すれば 比較的 良いライからプレー出来る可能性が高くなる訳だ。ライの良い所で 二ヤレスト・ポイントから 1クラブ・レングス内のボールが予想通りに転がりそうな所に上手くボールを落とせれば 高い確率で 好ましいライから プレーが出来ることになるだろう。通常、右手を伸ばして 右足のつま先前に落とす場合、ボールの落ちる場所は つま先から 45-50cm くらい前のポイントになるはずだ。勿論、自分が狙った結果通りにならないこともあるだろうが、機会を見て 狙ったポイントにボールが落とせるかを チェックしておくと良いだろう。


誤所からのプレー


以上のように、無罰の救済を受けられるケースに遭遇することは 比較的 良くあることだが、救済のニヤレスト・ポイントに関する正しい知識がなければ 誤所からのプレー(規則 20-7)のルール違反を 犯し兼ねず、もし、そんなミスを犯したら ストローク・プレーであれば 2打罰、マッチプレーなら そのホールの負けになる。ミスが起きる原因に鑑みれば、以下の二点に 最大限の注意を払うことである。

1. 救済のニヤレスト・ポイントが何処かを間違いなく決める
2. 正しくボールを ドロップする(再ドロップが必要な時に それを怠らない)

起こり難いことではあるが、もし、誤所からのプレーが ルールで定めるところの重大な違反であった場合は 失格になることもある。いずれにしても、これで 救済のニヤレスト・ポイントに関する正しい知識を身につけることが 如何に重要なことなのかは 理解して頂けたものと思う。



www.mamejiten.com - all rights reserved
本 HP 利用上の注意