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ゴルフ読書室 (ゴルフルール解説)
 

救済のニヤレスト・ポイント (Nearest Point of Relief)

動かせない障害物がスイングの妨げになる時、また、異常なグラウンド状態 (詳細後述) にプレー中のボールがあるか、アドレスした時のスタンスが それにかかる場合は ペナルティーなしの救済が受けられる。そして、そうした場合は救済の二ヤレスト・ポイント (Nearest point of relief) から ホールに近づくことなく、1クラブ・レングス内にボールをドロップすること と決められている。

因みに、異常なグラウンド状態 (Abnormal Ground Condition) とは 1) カジュアル・ウォーター、2) 修理地、3) 穴掘り動物・爬虫類・鳥類が作ったコース上の穴・吐き出したり掻き出した土・通り道であると定義されており、修理地には カート道や他に移す目的で積み上げて置かれている物なども含まれるから、救済を受けられるケースには比較的 頻繁に遭遇するはずだ。

しかし、救済のニヤレスト・ポイントに関する正しい知識がなければ 誤所からのプレー (規則 20-7) といったルール違反を犯す可能性もあるから要注意。誤所からプレーをした場合は ストロークプレーであれば 2打罰、マッチプレーであればそのホールの負けとなる。また、誤所からプレーをしていたことが分かり、しかも それが重大な違反であった場合は さらに面倒なことになり、場合によっては 失格にもなり兼ねない。 詳細

救済の二アレスト・ポイントさて、救済のニヤレスト・ポイントとは (i) ホールに近づかず、しかも、(ii) そこにボールを置けば ストロークをする時に救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所で ボールの止まっている所に最も近いコース上の 「一点」 である と定義されている。

つまり、修理地などの救済が受けられるエリアにあるボールの場合は それにスタンスがかからない所が条件になり、右図のような状況で 右利きのプレーヤーがプレーしているとすれば A がニヤレスト・ポイントになる。右図では C の方が A より 少し 近いが、右利きの場合、C ではスタンスが修理地にかかってしまうから C ではなく、修理地にスタンスがかからない状態で ボールを打つことを想定した時にボールがあるべきポイント B が右側のニヤレスト・ポイントになるから、ボール (O) から A と B までの距離、即ち、OA と OB を比べて 近いサイドの A が 救済のニヤレスト・ポイントになると言うことだ。ただし、左利きの人であれば ニヤレスト・ポイントは C になるし、上図の例では該当しないが、プレーの方向に対して後方が救済のニヤレスト・ポイントになることもある。

なお、スタンスが修理地など救済の対象になるエリアにかかるという観点から、救済の対象になるかをチェックする時のストロークとは プレーヤーが もし その状態がなかったら 初めのボールの位置でストロークをしていたはずのストロークのことで、それによって選択されるクラブとスタンスを基準にすることと定められている。つまり、自分に有利なサイドを 救済のニヤレスト・ポイントにするため、また、本来救済の対象にならない時に救済を受けることを目的にするなど、自分に都合の良いストロークで 救済に係わる判断と処置をしてはならないと言うことである。例えば、ドライバーで打つことは考えられないような状態で、ドライバーを持って、そのスタンスが修理地にかかるから救済を受けるということは許されない訳だ。救済を求めている対象物や状態がそこになかったら使っていたはずのクラブをプレーヤーは使わなければならない。また、ドロップをする時に 関連するルールに違反をしたら ペナルティーの対象になるので、その点についても 注意が必要である。 正しいボールのドロップの仕方

ゴルフ・ルールに関しては 違反にならないように その知識を身に付ける必要があるのは言うまでもないが、同時に、ルールに違反しない範囲で自分に最も有利な対応が出来るような知恵も身に付けて置くべきだ。救済を受ける場合には、どこに どのようにボールをドロップするかで 結果に大きな違いが出ることは少なくないから ルールで定められた 1クラブ・レングスの範囲内で なるべく好ましいライにボールが止まる可能性の高いところを狙ってボールを ドロップすべきだ。

ルールに従って ボールを拾い上げて ドロップする時のファースト・ステップは まず ボールの位置が確認できるよう ボールを拾い上げる前に ティーやコインなどで その位置をマークをすることである。そして、その位置に対して、どこが 二ヤレスト・ポイントかを確認できるように さらに ティーなどで マークをしてから、そのマークを 目印に ボールが 正しくドロップされたかが 確認できるようにし、腕を伸ばして ボールを持って 肩の高さから 狙ったポイントにボールをドロップする という手順になる。

なお、ボールをドロップした結果、以下の状態になった場合は再ドロップとなるが、ボールを二度ドロップしたにも拘らず、同様な結果になった時は 再ドロップした際にボールがコース上に最初に落ちたと思われる所に そのボールをプレースすること とルールに定められている。

1 ボールが転がって二ヤレスト・ポイントよりピンに近づいた場合
2 ドロップしたボールがハザード、カート道、修理地に転がって入った場合
3 ドロップしたボールが落ちたところから 2 クラブ以上転がった場合

つまり、傾斜地にボールをドロップする場合などは どのようにボールが転がるかを予測して 当該ルールが自分に有利になるように工夫すれば 比較的 良いライからプレー出来る可能性が高くなる訳だ。ライの良い所で 二ヤレスト・ポイントから 1クラブ・レングス内のボールが予想通りに転がりそうな所に上手くボールを落とせれば 高い確率で 好ましいライから プレーが出来ることになるだろう。通常、右手を伸ばして右足のつま先前に落とす場合、ボールの落ちる場所はつま先から 45-50cm くらい前のポイントになるはずだ。勿論、自分が狙った結果通りにならないこともあるだろうが、機会を見て 狙ったポイントにボールが落とせるかを チェックしておくと良いだろう。