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ボールの ドロップの仕方|ルール解説

このページのコンテンツ
• はじめに
• ボール ドロップが必要になる ケース
• ボールの落とし場所の決め方
• ニアレスト ポイントと 後方線上
• 複数の理由で救済が受けられる時
• ドロップの仕方
• 再ドロップが必要なケース
• 新ルール (2019年 ~ )

はじめに


ボールドロップ異常なグラウンド状態 及び 動かせない障害物の中や上にあるボール、また、それらが プレーヤーのスタンスや意図するスイングの区域の妨げになる場合、加えて ウォーター ハザードや アンプレヤブルのボールの救済を受ける時などに 必要になるのが ボールを ドロップする行為である。当該ルールの詳細は 規則 20「球の拾い上げ、ドロップとプレース; 誤所からのプレー」に記載されているが 2019年からは 当該ルールが大幅に変更される。以下は その現行ルールの解説である。なお、新ルールの説明は ページの最後にあるので そちらを参照下さい。

ボール ドロップが必要になるケース


救済を受け ボールを ドロップする必要が生じるケースは その処理の仕方別に整理すると 以下の 4つのパターンに大別できる。

(1) 異常なグラウンド状態、動かせない障害物の中や上にあるボール、また、それらが プレーヤーのスタンスや意図するスイングの区域の妨げになる場合は 無罰の救済を受けられるが その場合は 救済の二アレスト ポイント から 1 クラブ レングス内で、しかも、ホールに近づかない場所に ボールをドロップできる。
(2) ボールが ウォーター ハザードに入り 救済を受ける時は その境界線をボールが最後に横切った地点、また、アンプレヤブルを宣言し救済を受ける場合は ボールがある場所を基点に その点とホールとを結ぶ線の後方線上(いくら離れても距離に制限はない)に ボールをドロップできる。
(3) ボールが ラテラル ウォーター ハザードに入り 救済を受ける時は その境界線を最後に横切った地点、もしくは、その対岸のホールから等距離にある境界線の淵から 2 クラブ レングス内で、しかも、ホールに近づかない ハザードの外側の場所に、また、 アンプレヤブルを宣言し救済を受ける場合は アンプレヤブル(» 詳細)を宣言するボールから 2 クラブ レングス内で しかも ホールに近づかない場所に ボールをドロップできる。
(4) 打ち直し 即ち ストロークと距離に基づく処置(» 詳細)をする時は 初めのボールを最後にプレーした場所の出来るだけ近くに ボールをドロップできる。(ティーショットでは リティー可)

つまり、処理の仕方には (1) 救済のニアレスト ポイントから 1 クラブ レングス内、(2) 救済の基点となるポイントとホールを結ぶ線の後方線上、(3) 救済の基点となるポイントから 2 クラブ レングス内、(4) 最後にプレーした場所の出来るだけ近く、の 4つのパターンがある。なお、ローカル・ルールで禁じられていない場合は 救済を受ける権利を放棄して プレーを行うことも可能である。例えば、カート道の上のボールをプレーした方が 救済を受けるより有利な場合に そうした選択も出来ると言うことである。

ボールの落とし場所の決め方


ルールに従って ボールを拾い上げて ボールをドロップする時のファースト ステップは ボールを拾い上げる前に ティーやコインなどで 何処が ルールに従ってボールを ドロップすべき場所を決めるための基点か(例えば、二アレスト ポイントが 何処か)を確認できるように ティーなどで マークをしてから ボールをドロップ出来る範囲が どこまでかが分かるよう さらに ティーなどで マークをする。そして、そのマークを 目印に ボールが 正しくドロップされたかを 確認できるようにして 腕を伸ばして ボールを持ち 肩の高さから ボールを ドロップする(詳細後述)という手順になる。

ニアレスト ポイントと 後方線上


救済のニアレスト ポイントここで 救済の二アレスト ポイントを決めるにあたって 間違え易い点について 少し説明しよう。例えば、右図のようなカート道にボールがある場合は 救済を受けられるが、そうした場合の二アレスト ポイントが道の右側なのか 左側なのか。注意して欲しい点は 物理的に近い方が 必ずしも ニアレスト ポイントのサイドにはならないと言うこと。ご存知の方が多いと思うが、例えば、カート道のほぼ中央にボールがある場合、右利きか左利きかで ニアレスト ポイントは異なる。右図のような状況で カート道(グレーの部分)の中央にボールがある場合、右利きの人の二アレスト ポイントは カート道の左側の A になり、左利きであれば 右側の Y になる。その理由は以下の通りである。

つまり、右利きの人の場合、右側の二アレスト ポイントを決めるためのポイントは カート道に足がかからないところに立った場合の二アレストという考え方で、道の右側のすぐのポイントではなく(次のショットをするクラブを ベースに)スタンスを取ってボールが来る位置、即ち、B になる。ニアレスト ポイントを決めるステップとしては、A と B に ティーを挿して どちらがボールに近いかを確認することになる。必要であれば、クラブを ものさし代わりに使って距離の比較すれば良い。従って、カート道の中央にボールがある場合、右利きの人の二アレスト ポイントは カート道の左側の A になり、左利きであれば 右側の Y になるのである。概ね、右利きの場合、黒の線より左にあれば(ボールが道の中央よりも僅かに右側にあっても)二アレスト ポイントは 左側で、逆に、左利きであれば 白い線より右にあれば、右側の Y がニアレスト ポイントになる。この考え方は 修理地などでも一緒で 修理地に足がかからないようにスタンスを取った時のボールの位置で 左右のどちら側が 二アレスト ポイントになるかを決めるべきだ。いずれにしても、救済を受ける場合は それを受ける理由になったものの影響が完全になくなる救済、即ち「完全な救済」を受けなければならない。

一方、ボールが ウォーター ハザードの境界線を最後に横切った地点 もしくは アンプレヤブルを宣言するボールがある場所を基点に その点と ホールとを結ぶ後方線上にボールを落とす場合は その仮想ラインの出来るだけ近くにボールを落とすことになる。1 クラブ レングス内など、範囲が決められている訳ではないので ティーを指して範囲を確認するような行為は必要ない。従って、目測で 出来る限り正確に 条件を満たすと思われる所にボールをドロップすれば良い。

複数の理由で救済が受けられる時


比較的 稀なことではあるが 複数の救済を受けられるケースがある。例えば、カート道が カジュアル ウォーターの中にあり そのカート道の上に ボールがある場合などである。そうした場合は カート道を救済の理由にしても良いし カジュアル ウォーターを救済の理由にしても良いが 最初に どちらを選択するかによって 最終的な救済の二アレスト ポイントが 異なる場合もある

そんな場合は どちらが有利かを判断して 自分にとって都合の良い救済を選択することが出来る。つまり、カート道という理由で救済を受ける場合は その救済によって カジュアル ウォーター という 別の救済を受けられるエリアの中が最初の救済の二アレスト ポイントであれば そこを基点に ボールを ドロップ。そして、その結果、カジュアル ウォーターの救済を受ければ 最初に カジュアル ウォーターを理由に救済を受ける場合と大きく異なる場所からボールを ドロップし プレーすることが可能になる訳だ。このように プレーヤーは 自分に有利になる救済処置を選択する権利があるのだから ルールを 最大限 自分の味方につけるようにすべきである。

ドロップの仕方


ボールのドロップさて、ドロップすべき場所の決め方が分かったら 次は ドロップの仕方とボールがルール通りにドロップ出来たかを判断するための知識を身に付ける必要がある。ボールのドロップは プレーヤー本人が直立した姿勢から腕を伸ばし 肩の高さからボールを落とすことになる。プレーヤーやキャディーなどの足 もしくは 道具などにボールが当たった場合は(道具にボールが当たってもペナルティはない)再ドロップ。また、ルール通りに ボールを ドロップせずに プレーを行った場合は 1打罰が科される。(例えば、ボールに 故意に 回転を付けてドロップするような行為は ルール違反である。)

通常、二アレスト ポイントに ティーを刺すなどして そこから 1 クラブ レングスを計り(この場合は 打つショットに関係なく ドライバーが使える)そこに また ティーを刺して、このティーとティーの間で ホールに近付かない所に ボールが落ちるように肩の高さからボールを ドロップするのが 正しいドロップの仕方である。ティーは ルール上 携帯品/道具とは見なされないので ボールが当たっても 再ドロップの必要はない。

再ドロップが必要なケース


ボールを ドロップした結果、それがインプレーになる条件を満たしている場合は ライの良し悪しに関係なく、そのボールをプレーしなければならない。ただし、以下のような状況になった場合は 再ドロップが必要になる。

  1. ボールが転がって 二アレスト ポイントより ピンに近づいた場合
  2. ドロップしたボールが落ちた所から 2 クラブ レングス以上転がった場合
  3. ドロップしたボールが ハザード、カート道、修理地、グリーンに転がって入った場合
  4. 完全な救済が受けられない結果になった場合

ボールを二度ドロップしたにも拘らず、1. 2. 3. 4. のいずれかの結果になった時は 再ドロップした際にボールが コース上に最初に落ちたと思われる所に そのボールをプレースすること とルールに定められている。

止まったボールの位置がニアレスト ポイントより近くなっているのではないかなどと少しでも感じた時は マーカーに確認してプレーをするようにすべきであろう。ショットをしてから その点を指摘され それが事実となれば 誤所からのプレー で 2打罰が科されることになる。なお、ラテラル ウォーター ハザードでペナルティを払って救済措置を受ける場合は ボールがハザードに入ったと思われるハザード・ラインのポイントから 2 クラブ レングス以内にボールを ドロップ出来るが スタンスを取って 二アレスト ポイントを決め そこから 2 クラブ レングスと言うことではく、境界線の淵から 2 クラブ レングスなので 間違いのないようにして欲しい。

新 ルール (2019年 ~)


新 ルールでは 大きく 1) ボール ドロップの仕方 2) 再ドロップの条件 3) 後方線上の ボール ドロップの仕方が変わる。また、それに伴って、救済 エリア (relief area) と 救済の基点 (reference point of relief) という概念が導入されるので その点をしっかり理解し 具体的な ボール ドロップに係わる手順を覚える必要がある。

1) ボール ドロップの方法は まず 肩 (ショルダー) の高さから 膝 (二―) の高さへと変更される。そして、2) ドロップしたボールは ドロップが許されるエリア (それを 救済 エリアと言う) 内に止まらなければ 再ドロップが 必要になる。二度 ドロップした結果 救済 エリア内に ボールが止まらない場合は 今までのルールと同じで 二度目のドロップで ボールが落ちた所に ボールをプレースすることになる。

次に 3) の後方線上の ボール ドロップであるが 新ルールでは 後方線上の場合も ボールは 1 クラブ レングスの救済 エリア内に 止まらなければならない。新ルールに則った ボール ドロップの手順は (写真右参照) 以下の通りである。つまり、a) 後方線上のどこかに 自分が ドロップをしたいエリアを決める b) そこに ティーを刺して 救済の基点を決める c) それによって決まる 救済 エリア 即ち 1 クラブ レングス内で 救済の基点より ピンに近くない 半円のエリア内に ボールを ドロップする d) そのエリア内に ボールが止まれば そこからプレーをする e) 救済 エリア内に ボールが止まらなければ 前述のとおり 再ドロップをするが 二度目も 止まらなければ 二度目の ドロップで ボールが落ちた所に ボールをプレースして プレーをする。

以上が 後方線上のプレーをする場合の手順であるが 今までの 後方線上だと思われる所に ドロップし 落ちた所から 2 クラブ レングス内であれば OK というルールとは かなり違ってくるので 間違いのないようにして欲しい。なお、ボール ドロップの方法の変更に関しては 以下の通り 最初の案である どんな高さからでも OK という方法は 結局 採用されず 膝 (knee) の高さから行う案が採用された経緯がある。


以上のように ドロップ後に ボールが 規定のエリアから 出てしまう場合も 現行のルールと 新ルールでは 違いがある。新ルールでは 救済 エリア外からのプレーは 原則許されない(現行ルールは 2 クラブ レングスまで OK)。なお、1打罰の救済の最大の理由になる ウォーター ハザードは ルール上の名称が ペナルティー エリアと変更されるが そうしたエリアは 赤線(現行のラテラル ウォーター ハザード)で マークされることが推奨されるので 黄色線のペナルティー エリアは 殆どなくなるものと予想される。赤線のペナルティー エリアに入った ケースで ボールが エリアの境界線を横切ったポイントを救済の基点にする場合の 救済 エリアは 概ね 2 クラブ レングスの 1/4 円になる。なお、このページの説明で使った 救済の基点や 救済 エリアという言葉は reference point of relief / relief area の日本語訳であるが JGA が新たな日本語版 ルールブックで どんな訳語を使用するかは このページを作成した時点では 不明である。

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