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14本のクラブの組合せ

Introduction
14 clubs
ご存知のように、競技では 使わなくとも 15本以上のクラブがバックに入っていれば 規則 4.1b のルール違反である。そうした中、どんな 14本のセットにすれば ベストなのかが分からないという人に見て欲しいのがこのページである。下は そんな 14本のクラブの組合せをどうしたら最適化が図れるのかを分かり易く解説した約 3分半の動画である。動画を見てから その下のテキストで詳細を説明しているので そちらもご覧下さい。

残り 6本のクラブ

昔は 市販のアイアン セットが ピッチングから 3番アイアン (3I) までの 通常 8本セットで売られていたので それに ドライバー、スプーン、クリーク、サンド ウェッジと パターを入れれば 13本のクラブが決まり 後は もう一本のクラブを 何にするか 決めれば 14本のセットが出来上がった。しかし、最近では ウェッジ、ユーティリティ、フェアウェイウッドなどで 色々なスペックのクラブが市場に出回っており、アイアン セットも 日本では ピッチング ウェッジから 5I までの 6本セットとして売られているものの方が むしろ 標準になっているし、ロフトの立った 所謂 ストロング ロフトのアイアン セットも少なくないから 14本の決め方も 大きく変わってきた。つまり、ピッチング ウェッジから 5I までの 6本とパター、ドライバーで 合計 8本だから 残りの 6本のクラブを どのように決めるかというパズルを解くことが課題となる。

そこで 考えて欲しいのが 14本のクラブに 何を求めるのか という狙いを決めることだ。例えば、自分の弱点をカバーすること。もし、50 ~ 60ヤードのショットが 苦手だと思っているのであれば その弱点をカバーしてくれるような ウェッジを入れることを考えてみる。その結果、ウェッジを 1 本追加したら 一番 使わない クラブを 1 本 抜く必要がある。そんなセッティングの変更による プラスの効果が マイナスの影響を上回れば 自分のセットは 最適化に 一歩 近付くことになる。同様に、ドライバーが苦手であれば スプーンを ティーショットで多用するという発想で そのロフトを 一般的な 15° より立っている 13° にし、次のクラブを 標準的な 5番ウッド (18 ~ 19° ) より ロフトの立った 17° 位のクラブを入れてみるというアイデアが 功を奏するかも知れない。 それぞれのクラブの役割を考えてセットとしての最適化を図ることが大切なのだ。

飛距離別の役割分担

飛距離
クラブ
ロフト
235Y 1W 10° 15Y
220Y 3W 13~15° 20Y
200Y - 17~19° 15Y
185Y - 20~23° 15Y
170Y 5I 24~27° 10Y
160Y 6I 27~30° 10Y
150Y 7I 30~34° 10Y
140Y 8I 34~38° 10Y
130Y 9I 39~42° 10Y
120Y PW 44~46° 15Y
105Y AW1 47~50° 15Y
90Y AW2 51~54° 15Y
75Y SW 56~58° -
- Putter - -
一般男性ゴルファー向けセット 例

右表は 14本のクラブのセットを飛距離の観点から どのようにセットアップしたら良いかを考えるために 平均的な男性ゴルファーの飛距離を例に 一つの案を 表にしたものである。この場合は 飛距離 170Y ~ 220Y のギャップを 2本で カバーするという考え方の表になっているが 27° の 5I であれば 3W との間に 18°、21°、24° 位の間隔で 3 本のクラブ(フェアウェイウッドでも ユーティリティでも良い)を入れる案も 有力になるだろう。右表の様に 5I (170Y) と 3W (220Y) の間を 2 本のクラブで カバーする場合は PW 以下に 3 本のウェッジを入れられるから 48° / 52° / 56° でも良いし 51° / 56° / 60° のような組み合わせも可能になる。勿論、実際には ロフトだけを考えれば良いと言うことではない。シャフトのスペックや重量についても 当然 配慮しなければならないし、ウェッジに関しては ソールの形状や バウンス角に加え 重量の面で その他のクラブに比べて フィーリングに違和感がないように配慮すべきだ。» 詳細

ウェッジは 3本 or 4本

ショートゲーム用のクラブとしてもう一つ考えるべきことは サンド ウェッジよりロフトのあるクラブ 即ち ロブ ウェッジ(通常は ロフト 60°)を入れるべきか どうか というポイントが残る。ロブ ウェッジは 特殊なクラブだが その使い方を研究して 練習する時間のある上級者には 是非 考えて欲しい選択肢で その場合は 表のオレンジのカラーの飛距離を 3 本ではなく 2 本のクラブで カバーすることになる。ただし、ロブ ウェッジは ミスを誘発する可能性の高いクラブだとも言えるから 初心者やロブ ウェッジを練習する時間のない人は 選択肢から外すことがオススメだ。

4 wedges
PW を含め ウェッジを 3 本にした場合は 5I と ドライバーの間の距離を 4本のクラブで カバー出来ることになる。例えば、5I で フルショットした時の飛距離が 170ヤードで ドライバーをナイス ショットをした時の飛距離が 230 ~ 240ヤード だとすれば その間 60 ~ 70 ヤードを 4本のクラブで どのようにカバーすれば良いのか と考える訳だが 場合によっては 一番ロフトが立っている アイアン (5I) と 同程度のロフトのユーティリティやフェアウェイウッドを 入れることも可能で それが合理的なセッティングになると感じる場合もあろう。ただし、重複する距離のクラブ (この場合は 5I) がある時は その一本を抜くことで 何が可能になるかを考えてみよう。» ウェッジを見てみる

5I より ロフトの立ったクラブ

FW or utility
上表のグリーンのカラーの飛距離 即ち 5I と スプーンの間を埋めるロングゲーム用のクラブでは ロング アイアン以外に 7番、9番、11番といった 150~200ヤードの距離を打つのに適したフェアウェイウッドやユーティリティ(アイアンとフェアウェイウッドの中間的なデザインのクラブ)がある。ヘッドスピードのあまりない アマチュア ゴルファーは 勿論のこと、プロ ゴルファーにとっても 魅力のある選択肢が増えた訳だが これら多くの選択肢から 自分に最も適したクラブの組合せを決めるのは 比較的 難解なパズルである。» クラブを見てみる

最も 単純な回答は これを全て フェアウェイウッドで カバーすると言う考え方で 3、5、7、9番ウッドを入れるというアプローチだ。このアプローチのメリットは 同じブランドの同じモデルでクラブを揃えれば クラブの流れが良く、同じようなフィーリングでボールを打つことが出来ると言う点であろう。場合によっては 5I も抜いて、11番ウッドを入れるという選択肢もある訳だ。

一方、フェアウェイウッドが苦手とか好きでないと言う人には フェアウェイウッドは スプーン(3番ウッド)までとし、残りをユーティリティ または ユーティリティと ロング アイアンでカバーすると言うアプローチがある。一般的に、ユーティリティは よりアイアンに近いフィーリングで打てるクラブで フェアウェイウッドと アイアンの中間的なクラブだから 比較的 力のあるゴルファー向けの選択肢である。ロング アイアンに比べて 高い弾道のボールが打てることと 多少のラフでも 上手く打てると言ったことがメリットである。しかし、ロング アイアンがなければ 低いボールを打てるクラブがなくなる と言うデメリットもある。また、ユーティリティが バッグに 1-2本入る場合は それぞれのクラブのフィーリングが大きく変わることも デメリットだから そうしたデメリットが ミニマムになるように なるべく 同じようなフィーリングで無理なく打てるクラブの組合せにすることが重要である。ユーティリティの番手とロフトの関係は フェアウェイウッド以上に メーカーによって 異なるから ただ単に 3U、4U のような数字で選ぶのではなく、そのロフトとシャフトの長さなどを良くチェックする必要がある。(» 詳細)また、クラブの重量シャフトのスペックにも 十分 注意を払う必要があるだろう。

まとめ

14本のクラブの組合せを決めるにあたっては 自分のスイングやゲームの組み立て方を良く考えた上で アイアン セットの本数と スペック そして ウェッジの本数と スペックを決めた上で 上述のように クラブの流れを考えた フェアウェイウッド または ユーティリティの選択をするという手順で クラブ選びは 考えるべきだろう。ただし、ドライバーは ある意味 他のクラブのことは あまり考えずに 自分好みのものを選べば良いだろう。いずれにしても、大切なことは 自分の弱点を補える、調和の取れた 14本のクラブのセットを念頭に 個々のクラブの良し悪しだけで クラブ選びをしないと言うことである。

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