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パターの打ち方|パットの基本

Introduction
パットの基本
ゴルフのスコアは グリーンにボールを乗せてから 如何に少ない打数でホールアウト出来るか 即ち どれだけ上手くパターが打てるかに大きく左右される。ラウンド中のパット数は 大雑把に 25 ~ 50 ストローク、熟練したアマチュア ゴルファーの場合は 30 ~ 40 ストロークで スコアの約 4割と大きな部分を占める。つまり、どんなにショットが良くとも パットが悪ければ そこそこのスコアしか出ないし 少しショットが悪くても パットが良ければ そこそこのスコアになると言うこと。まずは トップツアープロのパットの練習風景の動画を見てみよう。

1 ラウンドのパット数

毎ホールを 2 パットでホールアウトすれば 36 パットだが 30 パット(パットが上手な人のパット数)と 40 パット(平均的なアマチュアゴルファーのパット数)では 全く違ったスコアになる。パーオン率やアプローチの良し悪しにも依るが ツアープロの場合は 30パット未満でラウンドするのが 謂わば 勝つための条件とも言える。いずれにしても、パットがフルショットと違う点は パワーを必要としないこと、即ち、300ヤード飛ばせる人に 150ヤードしか飛ばせない人でも パットでは勝つことが出来る点で 研究次第では 誰もが 30 パット前後で ラウンドすることが可能と言うことだ。そんなパットの成功率は 打ったボールの方向とスピードを意図した通りにコントロールすれば (グリーンを正しく読んでいれば) 高くなる訳だが どうしたら それが上手く出来るかと問われて 明確に答えられる人が居ないほど 見た目に反し難解なものである。ツアープロの間でも パッティングのスタイル、打ち方は 千差万別。どの様なパターを使って どんなスタイルでパットをするにせよ パターヘッドの動きを上手くコントロールし ボールを狙った方向に意図したスピードで転がすことは 簡単なことではない。

何をどうコントロールする

パットの打ち方
多少の個人差はあるにせよ ゴルフを始めた時に見よう見まねでやって 直ぐに様になり そこそこ入るようになるのがパットである。一方、そうして始めた時から 驚くほど 進歩しないのがパットだという ベテランゴルファーは 五万と居るはずだ。それは パッティングが 理屈通りにストロークしようと考えれば 考えるほど パターを上手くコントロールできなくなる側面を持っているからである。従って、パットの成功率を上げるためには その理屈を学んだ上で パットをする時に考えることを出来る限りシンプルにすることなのだが まず 考えて欲しいのがパターを握って、構えて、ターゲットを見て、ストロークをするという一連の動作の中で どれだけのことをコントロールするのかと言うことである。ザッと考えただけでも 以下のようなことがある。1) どんなパターを使うか (長さ、重さ、ヘッド、グリップなど)、2) パターの握り方 (スタイルとグリッププレッシャー)、3) ボールの位置とスタンス、肩のラインの合わせ方、4) ポスチャー (前傾姿勢の取り方、体重のかけ方)、5) 肘の位置や腕の脱力、6) 構え終わってからストロークを始めるまでの時間にしていること、7) 肩の動かし方、8) 腕の振り幅とテンポ、9) ヘッドの置き方、引き方、出し方、10) 左右どちらかの手がストロークをリード(それぞれの手の役割)。自分に合った打ち方で 考え過ぎずにパターを振れれば何でも良いという人も居るだろうが、何を どうコントロールするのかを考えてみると このように驚くほど多くの要素が含まれるのである。

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守るべきパットの基本

どの様なパターを使って どんなスタイルでパットをするにせよ 肩、腕、手を動かすことによって パター ヘッドの動きを コントロールし ボールを転がすことになる。そして、それが 如何なるスタイルであるにせよ パットの成功率を高めるために 守るべき 共通の基本がある。それは a) ボールの位置は 目の真下か それより 少し左に置く、b) ゆっくりしたテンポで ヘッドを急加速させないようにボールを打つ、c) パターのロフトを正しく使って ヘッドの芯でボールを確り打つ と言う点である。

ボールの位置a) まずは 目、ボール、そして、カップが一直線になる所に ボールを置いて構えることが重要だ。ボールがイラスト右のグリーンのライン上で 目の真下 ① か それよりも 少しカップ寄りの ② のような位置に置くのが 基本である。例えば、オレンジのライン上の ③ のような位置に ボールが来るような構えでは 正しくアラインメントをするのは 難しくなる。グリーンの線上に 目が来るようにするのは ピストルを撃つ時に 目と銃身とターゲットを一直線上に置くのと同じ理屈である。銃身の真後ろに目がなければ 銃口をターゲットの方に向け 照準を上手く定めることが出来ないことは 良く分かると思うが オレンジのライン上にボールを置いて構えて パットをしていたのでは 銃身を目から離して 照準を定めているのと同じことになる。

パットの基本b) そして、右のイラストのように 肩、腕、手を動かして パターの動きをコントロールする訳だが、肩は 横に回転させるのではなく 縦に 少しだが ロッキング チェアーのように動かし 腕を柱時計の振り子のイメージで動かすのが普通で それが 所謂 ペンデュラム モーションのパッティング スタイルである。肩は 縦に動かそうとしても 横回転の動きをある程度するから その影響を上手くコントロールするよう工夫すべきである。ボールを遠くに飛ばす必要のあるショットでは 体の回転と腕のローテーションをパワーソースにするが 柔らかくボールを転がすパットでは 全く違ったメカニズムが好ましくなる。むしろ、体の回転と腕のローテーションは 極力 使わないようにするのが普通だ。そして、ゆっくりとしたテンポで クラブヘッドを急加速させないように ボールを打つために テイクバックの大きさ (B) とフォロースルーの大きさ (F) を ほぼ 同じにするのが 一般的である。テイクバックが大き過ぎれば ボールを打つ前に クラブヘッドが減速し兼ねないし 逆に 小さ過ぎれば 早くクラブヘッドを加速させようとテンポの速いストロークになリ易い。肩を縦に動かすようにし 腕の動きがパワーのメインソースになるペンデュラム モーションが 狙い通りに パットを打つ為に必要な方向性とタッチを確保するには ベストだと言う人もいる。 変則的なスタイルのパットをするツアープロも居るが ペンデュラム モーションでプレーするプロが多いことからも まずは そのテクニックを研究する価値があるだろう。なお、このパッティング スタイルの場合は イラストのように 手がパターヘッドを少しリードするか ヘッドと一緒に動くことが望ましい。インパクト前後で 手の動きが止まり フォロースルーで パターヘッドが 手よりも先に動いて行くような打ち方は 避けたい。ある意味、パターヘッドを低く出すようにすれば 手は パターヘッドと一緒に動くことになる。なお、ボールを打った後に 腕の動きを早めに止める ポップ・ストロークというテクニックもあるが そうした打ち方は 肩、腕、手の使い方が ペンデュラム モーションとは かなり異なる考え方になる。» 詳細

パターのロフトc) 最後に パターのロフトを正しく使って パターヘッドの芯でボールを確り打つ と言うことだが どんなに短く刈り込んだグリーンでも ボールは 芝に僅かではあるが 沈んでいるもの。従って、そのボールに 最初から順回転を与えて転がそうとしても 上手く行かない訳で 最初は パターのロフトを正しく使って ボールを少し浮かせ 同時に 狙った方向にボールを飛ばすことで 最も好ましい転がりのボールを打ち出すことが出来るのである。ロフトが死んでしまうような打ち方、即ち、手ばかりが動いて パターのヘッドが あまり動かないようなストロークや手が動かずに 手首の動きによって パターヘッドを動かすような打ち方は 避けるべきでしょう。また、ヘッドの芯でボールを打たなければ 意図したスピードでボールを打ち出すことは 出来ない訳で ストローク中に体が前後左右に動かないような配慮もして欲しい。» 詳細

様々なパッティングスタイル

パターを握る方法、即ち、グリップで 最もオーソドックスなのが (A) の逆(リバース)オーバーラッピング グリップだ。右手から握り その上に 左手の人差し指が乗るように握るスタイルだ。オーバーラッピング グリップでは 右手が 左手の上に来る訳だが そうしたグリップをする選手もいる。さらに (B) のように 左手が下で右手がグリップ エンドにくるスタイルの逆ハンド グリップ (Left-hand-low Grip) も多くのゴルファーに採用されている。


(A)

(B)

(C)

さらに、近年は (C) のクローグリップ (Claw Grip) という 右手がペンを持つように左手の下にくるスタイルも見られるようになっている。クローとは タカなどの鋭く曲がった鉤爪(かぎづめ)また 蟹のはさみなどと言った意味のある言葉で クローグリップは クレイグ・スタドラーが 2001年に最初に使い始めたと言われているが 左手は 普通のグリップと同じように握り その下に来る右手が下から握らず 上の写真のように手の甲を上にしてグリップするところが特徴である。右手の握り方や指のポジションなどの違いで 幾つものスタイルがある。

また、最近は アンカリングに係わるルール変更で中尺や長尺のパターを使う選手は減ったものの まだ そうしたパターを使う選手も居て このようなスペースでは 触りだけでも全てを説明できないほど パッティングには 様々なスタイルがある。(» 詳細)そうした中から 自分にとって最適なスタイルとテクニックを身につける努力が不可欠だが そうした意味では 上述の「何をどうコントロールするのか」で リストアップしたような要素において どんな選択をし それらをどの様に組み合わせれば良いのかを研究することである。いずれにしても、パットは 特に 心理的なものがそのパフォーマンスを大きく左右するから そうした点についても色々と研究すべきであろう。» スポーツ心理学

もっとパットを入れる極意

もっとパットを入れるには 言うまでもないが 距離感、方向性、グリーンを読む能力をグレードアップする必要がある。どんなに良いストロークをしても ライン (スピードを含め) を間違って読んだのでは 結果につながらない。パットのラインは ストレート、スライスライン、フックラインの何れかと 平ら、下り、上りの 何れかとの組み合わせだが ボールの転がりは 芝目にも影響される。(» 詳細) グリーン上では そうした情報を素早く 的確に読み取ることが出来るよう訓練しておくことが必要だが それに加えて その一打に 集中することが大切だ。パットは 外すことを心配するのではなく 絶対に入れるのだという強い気持ちを持って 自分がやるべきことに集中して臨むべきである。 » 詳細

パットは スイング理論のようなものを殆ど目にしないし 練習も退屈で つい軽視しがちで ラウンド中には 一番気楽なプレーだと考えている人も居るだろう。しかし、練習にせよ 本番にせよ 最も気を抜いてはいけないのがパッティングだ。自分が置かれている状況を限られた時間内に確り観察し 頭を整理して プレーに臨む。そして、簡単な動作に見えるが 如何に 自分がやるべきと決めたことを忠実に守り その一打に集中するかが入るか入らないかを左右する。テクニックの課題もあるが 好ましいプレーの流れを作って 集中するための ルーティーンを確立しておくことも大切。工夫すべき点や練習すべきことは 驚くほど沢山ある。例えば、アドレスでは クラブヘッドを浮かせるか 下に置くかと言うことだけでも 考えてみるべきことは 沢山ある。(» 詳細) 英語の有名なことわざに Drive for show, putt for dough. というのがあるが ショットが良くとも パットが入らなければ 勝負には勝てないと言うこと。パットは それほど大切なものなのだ。

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