パットの良し悪しは 1) グリーンを 読む能力と 2) ボールを 思ったように打つ能力 (距離感、方向性) の二つで決まる。言うまでもなく、どんなに良いストロークをしても グリーン (曲がり方とスピード) を 間違って読んだのでは結果につながらないし、正しくグリーンを読むことが出来ても、思うようにボールを打つことが出来なければ 殆どのケースで パットは外れてしまう。
グリーンの読み方とターゲットの決め方
そこで、まず始めに グリーンの読み方とターゲットの決め方について説明しよう。数学の授業で勉強した三角形の相似の概念のように 傾斜が均一なグリーンで打つ場合、ボールを打つ強さによって、ラインは 右図のような関係になる。つまり
同じ傾斜の場合、ボールの軌道、即ち、パットのラインは 三角形の相似の関係になる。
右図のような状況下で オレンジのカップに入れるつもりで ボールを カップがなければ A で止まるように狙って打った時 (ラインを正しく読んでいるという仮定で) 強く打ち過ぎれば B にボールが転がる軌道になり、また、弱ければ
C に転がる軌道になる理屈だ。
また、同じ傾斜のグリーンでも 高速グリーンでは ボールが真っ直ぐに転がるラインに乗ってからも なかなか止まらない という現象が起きるから、右図で言えば (中程度のスピードのグリーンなら) B
でボールが止まるような傾斜のグリーンでも、E までボールが行ってしまう現象が起き、結果として 曲がりは大きくなる訳だ。
一方、上りのラインで青色のカップ U を狙うような場合は UT をターゲットに、また、下りのラインで カップ
D を狙う時は DT をターゲットにするといった具合である。以上のことを念頭において、ラインを読んで ターゲットをどこに設定すればボールがラインに乗って転がるか、という練習を何度もすると良いだろう。 例えば、青色のカップ U に入れるつもりで (下りで速いラインにも拘らず) グリーンのスピードを あまり速くないと判断してしまえば、ボールは E まで行ってしまうようなことになる。つまり、グリーンのスピードを見誤れば、次に長い距離の (外す可能性の高い) パットが残ることになる。正しくグリーンのスピードを読むことは極めて重要で 実際のラウンド中は それに細心の注意を払うべきである。
また、パットの ライン (スピードと曲がり方) はグリーンのアンジュレーション (傾斜) だけでなく 芝目にも影響されるので、場合によっては、そうした調整も必要になってくる。芝目は 1) 水、2) 日光、3) 風などの影響で出来る。 芝目のお話し
ボールを意図したとおりに打てる能力を身につける
パターの握り方 (グリップ) やパッティング・スタイルについては 簡単に パッティングの基本でも説明したが、色々なスタイルがある。( 詳細) とは言え、ボールのなるべく真上に目の位置が来るように構えて打つことや なるべく単純なフォームを身に付けることが望ましく、肩を ロッキングチェアーのように動かす動作と 手と腕の動きを バランス良く使うことがポイントだ。手首の動きを排除するような意識を強く持ってパットをする人も居るだろうが、その結果、肩の動きだけでボールを打つようなことがないようにすべきである。パター・ヘッドをスムースに動かすためのフィーリングが大切で まずは無理なく (不安を抱かないように) パターを振れるよう工夫することだ。
その時に、右手、もしくは、左手のどちらか一方がストロークの主導的な役割を果たせるように工夫するのも一案だ。右手と右腕を原動力にし (押し出すように) 打つ時は、左手を そのサポート役にして安定性を高めるためにだけ使うくらいの意識でストロークするのである。また、左手と左腕で引くように打つスタイルの時も同様に、サポート役になるべきもう一方の手、即ち、右手は それを邪魔しないように
ストロークの安定性を高めるタメにだけ使う意識で打てば良いだろう。
いずれにしても、思うようにボールを打つことが出来ないと言うことは 1) 狙った方向にボールを転がせないこと、そして、2) 意図したスピードどおりにボールを転がせないこと である。もう少し掘り下げて考えると、真っ直ぐなラインのパットを打った時にボールが狙った方向に転がらない理由は 二つ、つまり、パターの軌道、そして、フェースの向きが意図に反した状態になることである。しかし、方向性について パターの軌道は 最も重要性の低いもので 多少真っ直ぐに動いていなくとも フェースの向きがスクウェアーになっていれば ボールはほぼターゲットに転がるから、フェース面のことだけを考えていれば良いだろう。また、思ったようなスピードでボールを転がせない理由も二つある。即ち、ストロークのスピード (強さ)、そして、クラブフェースのどこ (芯) でボールを捕らえているかと言うことだ。つまり、以上のことを考えて、肩を ロッキングチェアーのように動かす動作と 腕と手の動きをバランス良く使うことがポイントである。
距離の合わせ方
さて、パットでは 正しい距離を打てるようにすることが極めて大切なことだが、まず、ラウンドの前には
5メーター、10メーター、15メーターくらいのパットを平らなラインで練習し、フィーリングを確認しておくと良いだろう。そして、その距離感を頭にインプットすることだ。一方、10メーターの下りのラインでは、平らなラインに換算して、6メーターの感覚で打とうとか、上りの
5メーターのラインでは 7メーターの感覚で打とう といった具合に 平らなグリーンを想定してターゲットを決めて打つ方法が大変有効である。
パットを打つ時には アドレスに入る前に、ボールの近くに立ってカップを見ながら素振りをして、距離感 (ストロークの大きさとスピード)
を合わせるのが一般的である。目をつぶって 感覚を確認する方法などもある。また、長いパットの場合は
カップまでの距離に合わせた素振りをするだけでなく、短いパットのストロークから徐々にストロークを大きくしながら必要な距離のストロークの感覚を見つける方法も有効だ。例えば、30
フィート (9m) のパットであれば、15、20、25、30 フィートと少しづつ距離を長く設定して素振りをして相対的に
30 フィートの素振りの感覚 (ストロークの大きさとスピード) を確認するという方法である。 1-2-3 距離調整メソッド
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