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スポーツ心理学|ゴルフへの応用

Introduction

やったー
その日の体調や自分のゴルフの実力とは かなり違った 場合によっては 不可解とさえ感じられる結果になることがある。普段なら こんな失敗はしないのに 何故 今日はと思う日があったかと思うと、やる事がことごとく上手く行って ベストスコア更新という日もある。しかし、何故 そのような調子の良い日と悪い日があるのかは 良く分からないものだ。

心の中の不安 - 最大の敵

不安 ↔ 違和感
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自信 → 無心
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集中

一方、不安や ちょっとした違和感が プレーと その結果に大きな悪影響を及ぼすことは誰もが気付いているだろうし、他方で 自信がある時や無心でプレーが出来た時は それが結果に好影響を及ぼすことも分かっているだろう。しかし、そうした不安や違和感とどのように向き合うべきか、また、どうしたら無心でプレー出来るのかといったことを貴方は真剣に考えたことがあるだろうか。ここではそうした心のコントロールのメカニズムについて理解を深め、好ましいゴルフの思考法について考えてみる。そこで、まずは 右のダイアグラムを見て欲しい。

注目不安や違和感があれば 自分がすべきことに集中できず、そんな時に良い結果が出る確率は低い。一打一打のショットに自信を持って どう集中するかが成否の鍵を握る。

水を目の前にすれば そこにボールが入ることばかりを考え、短いパットを打つ前には 必ず外す心配をする。人によっては 恐怖心を持つことすらある。人間の防衛本能から生まれる思考や行動パターンであるが、そうしたものに翻弄されていたのでは 好ましい結果は望めない。どんな場合でも 精神的に強くなり プレーへの集中力を高めることが重要で、そのために有効な手段を研究するのがスポーツ心理学である。

パフォーマンスと 4つの ”C”

ここでは そうしたスポーツ心理学の教えについて少し詳しく説明するが、そこで まず始めに知って欲しいのが精神的な強さを保持し、成果を出すために重要だと言われる 4つの ”C” についてである。まずは、その説明からはじめよう。

Concentration (集中)
Confidence (自信)
Control (自制)
Commitment (傾倒)
4つの"C"
スポーツ心理学

① 最初の C は Concentration、即ち、集中である。ゴルフで最も重要なタスクは ボールをターゲットに向かって打つ動作だが、そのことに集中しなければ 当然 好ましい結果は生まれない。一方、ラウンド中は不安、失敗、雑念、疲れ、風、周囲の人や音など、集中を妨げるものに多々遭遇するものである。ゴルフは そのような人間の集中を妨げる要素が詰まった環境の中でするゲームだという認識を持つ必要がある。その上で、そうしたものに負けずに如何に集中するか、その知識とテクニックを学び、それを実戦で活用出来るよう訓練する必要がある。プリショットルーティーンは ショットの前に必ず実行すべきことだと認識している人は少なくないと思うが それをする最大の理由は(特に 意識をしなくとも)集中を高めることが出来るからである。そのためにベストなルーティーンが どうあるべきかを工夫し、それを毎回確り実行することが肝要。

② 次の C は Confidence、つまり、自信を持ってショットやパットに臨むことで 最初の C である Concentration(集中)にも大きな影響を及ぼすものである。我々には自分に与えられたタスクやゴールと自分の能力を比較する本能があるが、タスクやゴールを達成する能力がない もしくは 不足していると思えば そこには不安が生じる訳だ。自分の能力を信じることが出来なければ 常に 大きな不安を抱えてプレーをすることになり、結果として 自分のプレーに集中出来なくなるものである。そこで 重要なのがタスクやゴールを上手く設定することによって 自分の能力を信じられるようにすること。達成可能 且つ 適度にチャレンジングな目標を設定し、その目標は達成可能だと信じて常にプレーをし ショットに臨むことで結果には大きな差が出るものだ。

例えば、パットの時に入れることを目標にすることも出来れば、思ったようにボールを打つことを目標にすることも出来る訳だが、入れることを目標にした場合は ボールが予想どおりに曲がるだろうかとか 色々なことが脳裏を過ぎり易く ボールを意図したとおりに打つことに対する集中を欠くことになり易い。従って、パットを入れることよりも パットを意図したとおりに打つことを目標にするのが好ましいのである。ゴルフでは 常に 賢いゲームプラン、コースマネジメント、そして、タスクとゴールの設定がポイントになる。また、打ちたいショットの弾道をショットの前にイメージするテクニック(詳細後述)も不安を払拭し、自信を高める効果があるだろう。

③ その次の C は Control、即ち、自制することだ。不安 同様 自制できなければ やはり 集中できなくなるから その影響がプレーに出る。特に、自制を失う原因になるものは 多くの場合 失敗や苛立ちなどに起因するところの怒り、焦りなどであるが、そうしたものを自分の中から排除する必要がある。そして、それに有効なテクニックが 瞑想や脱力(肩の力を抜くような行為)、そして、歌を口ずさんだりすることである。結果に一喜一憂することなく マイペースで淡々とプレーすることを常に考えよう。

④ そして、最後の C は Commitment(傾倒)である。ここで言うところのコミットメントの意味を正確に訳すことは難しく 傾倒と言う言葉が適当かどうかは疑問も残るが、自分を信じて やると決断したことを 迷わず実行することである。自分の判断によって設定したタスクやゴールが正しいと信じて、それにコミットすることである。色々な選択肢の中から、どうするかを迷った場合などは 自分が打つと決めたショットに迷いが生じ易い訳だが、一度決めたら迷わないことが大切ということで コミットメントという言葉が使われている訳だ。


パフォーマンス マッピング

以上がスポーツ心理学のエッセンスとも言える 4C の簡単な説明だが、テクニックだけを単に学んでも そうしたものの本来の役割、そして、より大きな全体像を把握していなければ 本当の意味で最高のパフォーマンスと満足の行くラウンドを完結することは難しくなるものである。以下は そうした観点から スポーツ心理学の要素とテクニック また コースマネジメントとパフォーマンスの関係をマッピング(思考を図式化)したもので 4つの "C" とパフォーマンスの関係についての理解を深めるために役立つはずである。

パフォーマンス マッピング
スポーツ心理学の役割

適切な目標設定とイメージ作り

パズル 最大のテーマは 自信を持つこと、不安を払拭すること、そして、ショットやパットに集中することである。このパットを外したらなどということを考えたら 絶対に良い結果にはつながらない。むしろ、このパットを どう入れようか といった考え方をすべきで それに適した目標を設定すべきである。外してしまうことが頭を過ぎった時のパットでは カップ右のエッジを狙って ホールを 30センチ オーバーするスピードで打とう と言うような(入れようという目標ではない)目標設定の仕方が効果的で パットを外すのではないかという不安を払拭する特効薬になるはずだ。

ショットにおいても、フェアウェイ・センターより右 10ヤードの方向に打ち出し、フェアウェイ・センターに落ちるイメージのボールを 確り打とうとか、グリーンの左サイドに高いボールで落とそうなど、仮に必ずしもそうならなくても良い場合でも 出来る限り 具体的で ポジティブなイメージを作り、打つべきショットを目標に設定して、それに集中することである。片側に OBや池など打ちたくない場所があっても、左サイドに外さないようにとか、右に引っ掛けないように という目標設定は 極力 避けるべきだ。

最後になるが、イメージ (Image) を使って思考や心理状態をコントロールするテクニックは イメージリー(Imagery)と呼ばれるが、それは イメージを通じて 自分のやるべきことを脳や体に伝えると同時に 不安などを抱かせないという優れものだ。イメージが鮮明であればあるほど その効果があるが、そうした打ちたいボールのイメージ作りとイメージリーのテクニックやトレーニングの方法を 別途解説しているので そちらも 参考にして下さい。 » 続きを読む

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