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グリーン上、もしくは、その近くにあるボールを 転がしてホールに入れる目的、即ち、パッティング (Putting) に使うクラブが パター (Putter) で、様々なスタイルのものがあるが、ヘッド形状のタイプによって 基本的には 1) ブレード・タイプ、2) ピン・タイプ、3) マレット・タイプ 、そして、マレットの変形の 4) ネオ マレット・タイプ に分類される。近年は、2) の ピン・タイプと 3) の マレット・タイプのパターが最も良く使われているが、中間的なデザインのパター (例えば、エル字マレットやかまぼこ型のピン・パターなど) も多く見られるようになっており、どちらとも言いかねるようなパターが多くなっているのも事実である。
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1) ブレード・タイプ |
2) ピン・タイプ |
3) マレット・タイプ |
4) ネオ マレット・タイプ |
その素材には 各種金属からプラスチックまで 様々なものが使われているが、ステンレス・スチールのヘッドで作られたパターが 最も基本的なデザインだと言えよう。しかし、ステンレスでは 多くのプレーヤーが望むところの 柔らかな感触が出ないため、昔から ブロンズ (銅と錫の合金)、アルミ、軟鉄などが使われてきた。 ( 素材のお話) 一方、最近では ストロノミックに代表されるエラストマーというプラスチックとゴムの中間の性質を持った材料が クラブのフェース、もしくは フェースの後ろに入れるクッションとして、柔らかな打感やヘッドの重量配分の工夫 (詳細後述) などの目的で使われたり、タングステンのような重い金属が やはり ヘッドの重量配分の工夫に使われるようになっており、そのデザインは 益々 多様化する傾向にある。
ヘッドのデザイン
指の上にシャフトを載せてクラブを水平な状態でバランスさせて フェースが真上を向くものを
フェース バランスド パター (Face Balanced Putter) と言うが、そうしたパターは クラブをストロークする時に フェースがスクウェアに保たれ易く、右図のようにストレートにクラブを引いて出すタイプのパッティング・ストロークをする人に適したタイプのパターだと言われている。それに対し、同様に指の上にパターのシャフトを置いてバランスさせた時に クラブヘッドのトー (先) が 下を指すようなデザインのパターが トー バランスド パター (Toe Balanced Putter) で 右図のカーブの (インサイドに引いて インサイドに出す) ようなパッティング・ストロークをするタイプの人に適したパターだと言われる。なお、フェース バランスド パターと トー バランスド パター の中間的なものを含め、フェース バランスドでないパターを ノンフェース バランスド パター (Non-face Balanced Putter) と言うこともある。
一方、ヒールとトーに重量を配分したヘッドのパターを ヒール トー デザインのパター (Heel-Toe Weighted Design/Peripheral Weighted Putter) などと呼ぶが、スウィート・エリアを大きくする効果があって、芯をはずしても距離があまり落ちないという利点がある。ピン・パターがその代表と言えるが、形状で前述の重量配分をするだけでなく、重い金属とエラストマーのような軽い素材を組み合わせることによって 意図的に 極端な ヒール トー のデザインにしてあるパター
(例えば、ネバーコンプロマイズ) もある。また、フェースの中央にエラストマーのインサートを配することで自然と Peripheral Weighted のデザインになるが、そうしたパター (例えば、オデッセイ) の人気も高い。いずれにしても、芯をはずしても距離があまり落ちないマレット・タイプやヒール トー デザインのパターが ブレード・タイプのパターに取って代わって 近年は 主流になっている。
また、クラブヘッドの重心深度 (クラブフェースから重心までの距離) を深くすることで ボールの転がりを良くしようとするデザインや 重心距離が長く ヘッドの慣性モーメントが大きくてクラブヘッドが返り難い (ストレートのパッティング・ストロークに適した) デザインのパターなども出回っている。さらには 視覚面から ストレートにクラブを振り易くなるような工夫 (例えば、クラブヘッドにラインや複数の円を配置) などの工夫もなされる中、ヘッドの形状や大きさ、総重量、重量配分などの面で 様々なデザインのパターが作られており 選択肢の幅は広がっている。
なお、パターには 2° - 5°のロフトがあるのが一般的で、早いグリーンには ロフトのあるものが適していると言われている。 また、フェースにエラストマーを インサートしたパターの人気が近年高くなっているが、エラストマーなど樹脂のインサートは柔らかい打感が得られるメリットがある反面、ボールを打った時の音によるフィードバック、そして、距離感とスピード感が メタル・フェースのパターに比べて劣るという欠点が指摘されており、軟鉄やアルミを 削りだし フェースに精密機械 (ミルド) 加工でグルーブ (溝) や 凹凸を刻んだようなメタル・フェースのパターが、比較的高価なものではあるが、一方で 高い評価を受けている。
シャフトとホーゼル
下図 A) のように シャフトやホーゼルが曲がっているものをオフセット・パターと呼ぶ。また、B) のように シャフトが ヘッドのヒール側に付いているものを ヒール・シャフト、そして、C) のように中心に近いところに装着されたものを センター・シャフトのパターと呼ぶ。
通常、芯はパターフェースの中央近くにあるが、ネックのデザインなどによっては多少ヒール側に芯が偏っているものもあるので、自分のパターの芯の位置は良く確認しておくべきだ。(L字パターで良く見られる現象)
パターのフェース面を上に向けて、そのフェース面の色々な箇所でボールを弾ませて感触をチェックすれば、どこに芯があるのかが確認できるはずだ。パターの中央に線が引いてあるようなもので
その位置と芯の位置が一致しないパターもあるので要注意。
シャフトの長さは、32" - 36" (インチ) が標準であるが、シャフトが長い中尺 (Belly Putter などとも呼ばれる) や長尺のパターの選手をテレビで時々見ることがあるように、そうしたものも一部の選手によって使われている。
その他のデザイン・ファクター
加えて、グリップの形状やサイズが 他のクラブよりバラエティーに富んでいるのがパターである。ほとんどのグリップが円筒状のものではなく、親指の接する面を平らな形状にしているのが特徴であるが、それがクラブフェースをスクウェアーにセットしやすい形状だと言えるだろう。(ただし、どんな形状でも良い訳ではなく、ルールでその形状は規制されている。) ルール違反とならない変則的なパター・グリップには 中尺や長尺のパターに良く使われる長いグリップ、また、左右の手が大きく離れてクラブを握れるようなスプリット・グリップなどと言うものもある。
シャフトの長さ、グリップの重量、太さ、形状などによって同じパターでも感触が大きく異なって来るので、パターの長さの調整やリグリップなどは そうした点にも十分注意を払って行うべきだ。また、パターによっては ライ角が異なるので、パターを選ぶ時は
自分のパッティング・フォームやスタイルに ライ角が合っているかといった点もチェックして欲しい。さらに、クラブの総重量も 軽いものから重いものまで (平均的なものはヘッド重量 350g、総重量 500g 前後) その幅が大変広いので そうした点にも注意を払うべきだろう。
パター選びのポイント
最近のモデルの特徴は ラインを合わせ易いデザイン
(右の写真参照)、慣性モーメントの大きなヘッド、順回転のボールが打てるフェースやグルーブ、打感を良くする各種樹脂のフェース・インサートなどを考慮したデザインが目立つ。そうしたデザインは
見た目の問題だけでなく、それなりのメリットがあると思われるが、ただ目新しいとか 人気があるとかの基準で選ぶのではなく、自分のパッティング・ストローク (例えば、ストレートにクラブをストロークするのか、そうでないのかなど) を十分考慮した上で、理に適ったデザイン・フィーチャーのパターを選ぶようにして欲しい。一方、世界のトッププレーヤーに ブレードやピン・タイプのパターを使う人が多いという事実がある訳だが、そうした人達は クラブをストレートにストロークするためのデザイン・フィーチャー以外の要素が重要と考えているためだと推測できる。
いずれにしても、自分のパター選びには どのようにパットを打つのか (パッティング・スタイル) を考えた上で、それに最も適したデザイン・フィーチャーのクラブを選ぶべきだろうが、科学的に説明の付かない要素 (例えば、入る気がするような顔) についても十分考慮する必要があるだろう。
(具体的なパターのスペックや価格など、詳細情報のチェックは、以下のイメージをクリックで。)
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