はじめに
低金利時代に、健全で賢い投資をするために必要な知識と株式投資や債券売買に役立つ理論などを紹介します。用語集も、ご利用下さい。
物の値段は基本的に需要と供給で決まります。物が余っている時には、安く、足りなくなると高くなるのはご存知のとおり。供給は、物を作るコストと売ることのできる値段に影響を受けるのは当然ですが、利益が減れば、供給は減り、供給が減れば値段が上がるという仕組みの中で物の値段は均衡します。株価なども同じように需要と供給で値段が決まります。また、需要と供給、そして、物の値段の関係は、機会費用 (Opportunity Cost) の概念と併せて理解することで、その仕組みがより良く見えてきます。 
金利が下がると物の値段は上がりますが、これには、2つの要因がある。1つ目は、需要と供給の関係で、金利が低くなると、借金が比較的容易になるのでお金が出回り、需要が伸びて、結果として物の値段が上がります。2つ目は、固定資産や有価証券など将来お金を生み出す物の価値の上昇です。将来お金を生む資産、特に、国債などその額が固定されているものは、金利の変動で値が大きく動きますが、それは、その現在価値 (詳細後述) が変化するからです。 
   
前述の理論に加えて、リスクの要素がどのように物の値段に反映するかも重要なファクターです。例えば、株価では、利益が確実に見込める会社とそうでない会社では、利益に対する期待値が同じであっても理論的株価は、同じにはなりません。確実に利益の見込める会社の株価がそうでない会社の株価よりも高くなる訳です。投資をする時には、取るリスクを決め、そのリスクの範囲で如何にリターンの最大化を図るかということが基本で、ポートフォリオ・マネジメントとは、そうしたことを論理的に行うことです。 
株式投資は、リスクを分散させることが基本。多数の産業の複数銘柄を持つことによってリスクを低減するのが賢い株式投資です。そうした意味で、株式インデックス (TOPIX や日経 225など) ファンドへの投資は、比較的安全で手間も掛からないので、大変オススメです。ランダムウォーク理論が示唆するとおり (詳細後述) マーケットを上回るリターンの実現を目指すことは、愚かな行為と言えますから、株に投資をする前に、是非、この続きをご覧ください。 
銀行に預金をしていても利息がもらえない時代ですから、外貨預金に興味をお持ちの方も多いことでしょう。 そうした預金のメカニズムには、ちょっと分かりにくい面がありますが、為替手数料と為替リスクについての基本的な知識を身に付ければ大丈夫。また、海外の株や債券などに投資をする投資信託などへの投資も、外貨預金の理屈が分かれば、その応用問題です。併せて、検討する価値があるはずです。