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クラブを短く持って打つ技

Introduction
チョーク・ダウングリップを短く持って クラブを振ることで 少し距離を抑える。シンプルで 特に 練習をしなくとも使えるテクニックだから あまり意識をすることもなく これを取り入れている人も少なくないだろう。しかし 実は 知っておくと役立つ関連知識が山ほどあり このテクニックを使ってショットのレパートリーを大幅に増やすことも可能なのだ。

どのくらい短く持つか

グリップエンドを 1 ~ 2cm 残して握るのが 最もスタンダードなクラブの握り方である。標準的なグリップの長さは ほぼ 26cm で 手の大きさは 多少個人差があるが 10cm 程度だから グリップのシャフトに近いところを握っても 成人男性の場合 シャフトの部分を 直接握らない限り 普段のグリップより 10cm も短くクラブを持つことは出来ない。良く観察してみると分かるはずだが 普段の握り方より 5cm クラブを短く持つと クラブを相当短く持った感触になる。ワングリップ短く持ってなどと良く言うが 実際にそれをやると 右手の指先は シャフトに触れるか 触れないかの所まで下に行くことになる。以下の動画は リディア・コー選手が ユーティリティ 5番の三通りの打ち方: 1) フルグリップ、2) ハーフグリップ、3) ワングリップ 短く持って打つ方法を紹介したものだ。

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一番短く持っているケースでは 右手の人差し指がグリップの先端に近い所を握っているが それと フルグリップの中間 即ち グリップの真ん中を握る感じ 多分 5cm 弱短く持つ位で フルグリップの距離 175 ヤードより 8 ヤード短くなるそうだ。最も 短く持った時の距離は 6番アイアン並みと言うことだが 微妙に打ち方には差があるように見える。

ウェッジのシャフトの長さは 35 ~ 36インチ(90cm 前後)ミドルアイアンで 37 ~ 38インチ(95cm 前後)ユーティリティは 39 ~ 40インチ(100cm 前後)ドライバーでは 44 ~ 46インチ(110cm 前後)だから クラブの長さは 短く持った時で 約 5% ほど短くなる計算になるが そのような状態でクラブを振れば スイング アークの大きさがその分小さくなって 何時もと同じようにスイングすれば ヘッドスピードは 応分に遅くなる訳だ。従って、ワンクラブ分という程ではないが 例えば 5ヤードといった感じで 少し距離を落としたい時は グリップの真ん中を握るイメージで持って対応すれば上手く行くという考え方で ショットをする人は少なくないだろう。

短く持つことの影響

しかし、気が付いてない人が少なくないと思うが クラブを短く持つことで起きる変化は 他にもある。一つは スイングウェート» 詳細)もう一つは シャフトの硬さ» 詳細)の変化である。つまり、クラブの重量やシャフトの硬さは同じであっても グリップのどこを持つかで 手に感じるクラブの重さとシャフトの感触はかなり変わるのである。物理的には 軽いクラブの方が早く振ることが出来るのだが 大部分の人は 特に意識をしなければ 軽いクラブをあまり早く 大きく振ると不安定に感じるから その調整を無意識の内にして 軽くコンパクトに振る傾向がある。従って、大振りになっていると感じた時に クラブを短めに握ってみるというような調整が有効になる。

また、クラブを短く握るとグリップの太さが細くなるから 一般的には クラブを指先で軽く握るという傾向があるとも言われている。普通は クラブを短めに持って 少しクラブが軽く感じられる位のクラブの握り方をした方が スイングのバランスは スイングの大小に係わらず良くなるという傾向もあるようだ。つまり、常に クラブを短く もしくは 短めに持ってプレーするというのも一案なのだ。

影響の出方には個人差が

いずれにせよ、クラブを短く持つと スイングに色々な影響が出る訳だが その影響の出方には かなり個人差があるのが事実だ。そこで、自分のスイングに どのような影響が出るのかを良く認識することが重要になってくる。クラブを短く持つと どのようなスイングをする傾向が自分にはあり ショットにどのような影響を及ぼす傾向があるかを認識し それをコースマネジメントの中で どう利用すべきかを考えて欲しいのである。

クラブを短く持つテクニックは ウェッジやアイアンのショットで 5ヤード前後の距離の微調整や ノックダウンショットをする時に使うのが ポピュラーなアプリケーションだが、そうした応用だけでなく それ以外にも ピッチ、チップショット、また、バンカーショットの距離やボールの軌道の調整にも使えるテクニックである。さらに、ドライバーを短く持って ティーショットをするというようなアプリケーションもある。

例えば、ドライバーショットで クラブをかなり短く持って コンパクトに抑え気味に振る打ち方をすれば プレッシャーのあるホールでも 力まずにクラブが振れ 失敗するリスクが減るというような効果を感じる人も居るだろう。一方、クラブを短く持っても 軽く振るのではなく クラブヘッドのスピードが 逆に速くなるように ある意味 思いっきり振った方が上手く行くと感じる人も居るだろう。

レパートリーを広げよう

また、今まで クラブを短く持ってショットをすることをしていた人でも さらに短く持ってみるとどうなるか ということも試してみるべきだろう。多くの人が考えている以上に 色々試してみると 新しい発見があるはずで その発見の応用範囲は 想像以上に広いテクニックなのである。中でも 特に 試して欲しいのが クラブを短く持った時に どの位の力加減 そして スピード感でクラブを振るのが良いのかをチェックすることである。一般的には ゆっくり振りたい時は 短めに持って 少しクラブが軽く感じられる位のクラブの握り方をした方がスイングのバランスは良くなる傾向にあるようだが 実際に自分にも それが当てはまるのかを試して欲しい。中には そう感じない人も居るだろう。

また、ドライバーを極端に短く持ってショットをしたことのない人は そうした打ち方をすることで 新しい発見をする可能性が大きいはずだが 飛距離を犠牲にして ラインを出すことを意識してボールを打つ練習をして見ても良いだろう。ただし、必ずしも クラブを短く持つこと イコール 距離より方向性という考え方をする必要はない。例えば、クラブが軽く感じるはずだから その分より早くクラブを振ることが出来るという考え方で 距離は犠牲にしない異なった打ち方をしてみたり、ドローやフェードなど 球筋のコントロールをしたい時にクラブが軽く感じる訳だから 操作し易いという考え方と視点から クラブを短く握ってみるというアイデアもあるだろう。

さらに、チップショットで柔らかい球を打ちたい時は 短く持って打つことが有効だとも言われているから 色々なアプローチショットで クラブを短く持って打つと どのような結果になるかを その応用の仕方を考えながら研究してみても良いだろう。ウェッジからドライバーショットまで 研究する価値のあるアイデアは沢山あるはずだ。

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