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アドレス時のフィーリング

アドレス2007年のカナディアン・オープンの時のことであるが、優勝したジム・ヒューリック選手が その優勝インタビューで アドレス時のフィーリングが しっくり来ないことが多かったが 最終日には それが非常に良かった とコメントしていたのには 正直 ちょっと驚いた。ジム・ヒューリックのようなレベルの選手でも アドレス時にしっくり来ないことが多いのかというのは予想外のことだったからだ。

アドレスの時に重要なことは 1)ポジティブな精神状態を作る; 2)正しい姿勢でボールの前に立つ; 3)良いリズムでスイングに入る の三点である。そして、アドレスがしっくり来ないと感じる場合は その三点の何れか 一つ以上のことが上手く出来ていないと言うことだと考えられる。多分、ヒューリック選手の場合は 何らかの理由で 1)が上手く出来ずに 3)にも影響が出て しっくり来ないと感じたのだろうが、メンタルな面は 理由を特定しにくいから それを排除することも 当然 難しくなる訳だ。

一方、アマチュアゴルファーの場合は 2)の点が上手く出来ていない場合や、2)の点ばかりに気を取られて、1)と 3)が上手く出来ないと言うケースも少なくないだろう。例えば、正しくクラブを握れていない(グリップが出来ていない)ために腕やグリップなど体の一部に力が入り過ぎてしまうことや スタンスと肩のラインがターゲットに対してスクウェアーに構えられていない(または、そう感じる)こと、さらに、クラブフェースがスクウェアーでないなどの違和感を感じることなどである。そして、ターゲットより右や左を向いていると感じているにも係わらず それをショットで調整しようと思って打とうものなら 十中八九は ターゲットを外すショットになるはずだ。従って、まずは 2)の点が確り出来るようにすることがポイントである。

どんな時でも正しい姿勢でボールの前に立つことが出来るようにするには、それが出来るような プリショット・ルーティーンを身に付け、それを毎回実行することが肝要だ。プリショット・ルーティーンを工夫し アドレス時に必要と思われる確認動作を間違いなく(あれこれ考えずに)完了させることによって、まずは、フィジカルな面で 正しいアドレスが無理なく出来るようにして欲しいのである。また、ただ形だけのプリショット・ルーティーンのステップを踏むのではなく、それをすることによって、何時も同じようにスタンスが取れ、肩のラインがターゲットに向いて、クラブフェースもスクウェアーにセットアップし、適度なグリッププレッシャーでクラブが握れるなど、どのようにしたら プリショット・ルーティーンで そうしたことがチェックが出来るようになるかを工夫して欲しい。

それが出来たら 1)と 3)のことについても プリショット・ルーティーン という観点から配慮をして、メンタルな面での調整も上手く出来るルーティーンにする工夫をすることである。例えば、どうしたらポジティブなイメージを作ることが出来るか、また、良いリズムでスイングに入ることが出来るかなどと言うことを考えて欲しいのだ。そうしたことに関しては、別途、意識と潜在意識の使い方集中力とパフォーマンス色々なスタイルのワッグル小さな筋肉の動かし方、使い方 などと言ったテーマで色々と説明をしているので 参考にしてください。

また、打つ前に時間がある時などは、ただ単に素振りをするだけでなく、プリショット・ルーティーンのステップを踏んでアドレスに入ってターゲットを見てみるなどのリハーサルをやっておくのも一案である。その時に、ターゲットより右や左を向いていると感じるようであれば、自分のアラインメントを見直しておくべきだ。そして、そうしたことをやっておけば、打つ時になって違和感を感じながら打たなくてはならないようなケースを減らすことが出来るだろう。それでも まだ 打つ前に違和感を感じるような時には 勇気が要るかもしれないが 再度 アドレスをやり直してみよう。

アマチュア・ゴルフでは プレーファーストをすることが大切なマナーの一つではあるが、そればかりを気にしてアドレスの時のフィーリングなどに配慮をする余裕はないというようなことを感じている人も少なくないと思うが、そんな人ほど、良く考えられたプリショット・ルーティーンを身につけて そのステップ通りにプレーをすれば良い結果につながる筈である。

もちろん、そうしたプリショット・ルーティーンのステップを確りやったからと言って 何時も完璧なフィーリングでアドレスに入れる訳ではないが、明らかにおかしいと思うような違和感を持ちながらショットをしなくてはならないケースは 大幅に減らすことが出来るはずだし、スロープレーヤーのレッテルを貼られる心配もなくなるだろうから、プリショット・ルーティーンとアドレス時のフィーリングというテーマについては、是非、一度研究して欲しいものである。

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