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アプローチ・ショットの基本

このページのコンテンツ
• はじめに
• アプローチで大切なこと
• 正しい ボールの位置
• 正しい 体、手、クラブの動き
• 手の動きと クラブの入射角
• サンド・ウェッジの利点と難点
• 様々な 研究課題
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


アプローチ・ショットと一言に言っても 様々なショットがある。別途詳細を説明している チップ・ショット、ピッチ・ショットロブ・ショットバンカー・ショットに加えて ショート・アイアンの フル・ショットに近いような コントロール・ウェッジ・ショットも アプローチ・ショットと言う事が出来る。つまり、ピンの位置を 強く意識して ボールを ピンに寄せて行くために打つ 概ね 100ヤード以下の距離のショットは 全て アプローチ・ショットだと言える。

とは言え、アプローチ・ショットで 最初に 学ぶべきショットは ピンまでの距離が 然程ない時に使う チップ・ショットと ピッチ・ショットである。両者の(言葉の定義)違いは 簡単に言えば 転がすショットが チップ・ショットで ボールを上げて打つのが ピッチ・ショットと言うことだ。 ただし、その打ち方は 共通点も多く 中間的な ショットもあるので その境目は はっきりしない面もある。

アプローチで大切なこと


チッピングピンまでの距離が 然程ない所からのアプローチ・ショットに パワーは 当然のことながら 必要ない。ショットの精度を上げるために むしろ パワーは 邪魔にさえなり得るものだ。精度を上げることが アプローチ・ショットでは 全てだとも言えるが そのためには 以下の三つの急所を押えて テクニックを磨く必要がある。

(1) ボールを クリーンに芯で捕らえて打つこと
(2) 距離感を養うこと
(3) 方向性を良くすること

この三点は (1) (2) (3) の順に ある意味 重要度が落ちるが、これらを念頭に 正しいボールの位置、肩の回転と手・腕の振り方などについての理解を深め、どのようにボールを打てば良いのかを学ぶことが ポイントである。

正しい ボールの位置


ボールの位置アプローチ・ショットで大切なことは まず第一に ボールを クリーンに 芯で捕らえて打つことである。そのためには まず 図 - 1 のように ボールを スタンス中央か それよりも 少し 右に置くことだ。ボールを 上げて打ちたければ PITCH の位置、一方、低いボールで 転がしたければ LOW-CHIP の位置、即ち、右足の前に置くべきで、打ちたいボールに応じてボールのポジションは臨機応変 その範囲内で変えれば良い。ただし、ボールを上げたいという理由で スタンスの中央(PITCH の位置)より左に置いてはならない というのが大原則だ。


正しい 体、手、クラブの動き


パワーを必要としないチップ・ショットや ピッチ・ショットでは 体の動きは重要でなく 手の動きをメインに ボールを打てば良いと考える人も居るだろうが、再現性を高くし、ショットの精度を上げるためには 大きな筋肉をゆっくり動かす力を利用して ボールをコントロールすること、そして、安定性と再現性を欠く原因となる 小手先の(小さくて早い)動きを排除することが大切である。従って、体の全体の動きにも 工夫を凝らす必要がある。

バケツの水そこで効果的なのが 水の入ったバケツを両手で持ち 肩を少しゆっくり回して 同時に 腕を柔らかく振るイメージで、ボールを打った後に 水がこぼれないように 腕を振る感じで クラブを振るという 体と腕の使い方をイメージした練習法だ。そうすれば 自然と 好ましくない小手先の動きも 排除されるはずである。非常に大切なポイントだから 正しいクラブの振り方が出来ていないと思う人は 確り このイメージを 頭に焼き付けて 何度も このショットの打ち方を 練習して欲しい。また、パターでも打てるような 比較的 距離の短いショットでは パターを手に持っているイメージで ボールを転がすつもりで クラブを振る方法も(ボールを救い上げる動きを排除するという観点から)効果的なものである。

利き腕加えて、小手先の動きの中で 最も注意しなければならない 手首の動きを抑えるためには ウィーク・グリップで(利き手は ナックルが見えるように 少し上から、逆に 反対の手は ナックルが見えないように 少し下から)クラブを握る方法も 取り入れると良いだろう。インパクトの時に 利き腕は 右のイラストの黄色いラインのようになるべきだが その形を作り易くするためにも ウィーク・グリップは 都合が良いはずだ。また、前腕を ほんの少しだが 旋回(利き手のナックルが見えるように)させて ロフトを 少し殺してボールを打つテクニックも 研究してみると良いだろう。なお、不必要な体重移動を ミニマムにすることで スイングの精度は上がるが その観点から アドレスは 左体重で構えるのが 一般的だ。

ボールを クリーンに クラブフェースの芯で捕らえて打つためには ダウン・スイングからインパクトの少し先まで、つまり、下の図 - 2 の 4 - 5 - 6 のステージにおける手とクラブヘッドの動きが重要になる。図の(赤い)シャフトの動きのように、ダウン・スイングからインパクトの少し先まで 常に 手の方が クラブ・ヘッドより 少し先行して動くことだが、それを肩の回転が腕の振りをリードする形で行うことが 正しいアプローチ・ショットの打ち方の もう一つの大原則なのだ。

アプローチ・ショット


手の動きと クラブの入射角


正しい角度インパクトの瞬間 もしくは その少し前のポイントで 手の動きが止まり 手首が返るような打ち方をしないよう(特に、上図 - 2 の 4 - 5 - 6 のステージで クラブヘッドが手より前に出ないようにして)手首の動きを抑えて 腕を インパクト後も 振り続けることがポイントで、そのように腕とクラブを振ることが出来れば クラブヘッドとボールの関係は 図 - 3 の様になる。シャフトの角度(図では 5°)と クラブが ボールに当たるイメージを 示したものが 図 - 3 であるが、このような角度で クラブ・ヘッドがボールを ヒットする形になれば ボールをクリーンに芯で打つことは圧倒的に容易になる。仮に ヘッドが 多少 手前に入ったとしても ソールが芝にぶつかる角度が正しければ ザックリすることはないし、また、クラブ・ヘッドが跳ねることもなく、スーッと 滑って ヘッドはボールの下に 確り 入り込むだろう。なお、インパクト・ゾーンで 少し 前腕を回旋(スーピネート)させてやれば この理想の角度を長くキープすることが出来るが 上級者は そうしたテクニックを研究してみても良いだろう。» 詳細

悪い角度一方、クラブを振る手が 図 - 2 の 5 - 6 のステージで クラブを リード出来ずに(腕の振りが インパクト前に止まって)手首が早く返ってしまうような打ち方になると 図 - 4 のように クラブ・ヘッドは 悪い角度(図は -5°)でボールと接触しようとするから トップやハーフ・トップになり易いし、少し手前にダフり気味に入れば クラブは滑らずに跳ねて やはり トップしてしまうだろう。アプローチ上達のツボは ヘッドが 多少 手前に入っても ヘッドが 滑って ボールの下に確り入るように打つ コツを覚えること。ヘッドを滑らすには 平らな小石を 水面に投げて 何度も はねて飛ばして遊ぶ 水切りの要領で、ソール(バウンス)と 芝が 一定の角度と スピードでぶつかるようにすれば良いのだ。右図の -5°のよな角度でクラブが芝とぶつかれば クラブは 滑らずに 跳ね返されてしまうだろう。

ダフるパターンまた、以上の説明から容易に想像できると思うが、あまり ダウンブローに ハンド・ファーストに クラブを振っても 良い結果は生まない。例えば、12°のバウンス角のサンド・ウェッジで 手が 25センチ以上 クラブ・ヘッドを先行するようになると シャフトは 図 - 5 のように 15° くらい前傾することになるから ボールの手前にクラブ・ヘッドが入った場合は バウンスは 利かずに リーディング・エッジから当たることになり、地面をザックリ掘ってしまう 典型的な ダフりのパターンになるだろう。右図 - 5 は バウンス角 12° のサンド・ウェッジだから 然程には見えないが、バウンス角が 8° くらいのギャップ・ウェッジで同様なことをしたら ザックリは 絶対に避けられないだろう。


サンド・ウェッジの利点と難点


つまり、ウェッジで アプローチをする時は ソールと芝がぶつかる角度を 水切りが出来る角度にしてやれば(ミスの許容範囲が大きくなるから)良いのである。平べったい石が水切りに有利なように、クラブのソール幅が大きいものは 許容範囲が大きくなると言うことである。アプローチに サンド・ウェッジを 多用する人は そうした利点を生かせる訳だ。しかし、サンド・ウェッジで 比較的 距離のあるアプローチをする場合は(ボールが必要以上に 高く上がったり、バック・スピンが必要以上に 多くなったりするから)予想通りの転がりにならない可能性が少し高くなるので、距離のコントロールが難しくなる という難点があることも覚えておこう。 » チップ・ショットと ピッチ・ショットに関する追加説明

いずれにしても、アプローチの上達は、まず、ボールを クリーンに打てる能力を 高めることであるが、そのためにはバウンスの使い方、即ち、上述の最適角度を利用する術を身につけることがポイントである。そして、それが出来るようになったら、距離感を養うことだ。つまり、7番アイアンから サンド・ウェッジまで、ボールの軌道やバック・スピンの影響などを考慮して ボールの転がりも含めた距離のコントロールが出来るようになるのが理想である。しかし、サンド・ウェッジ一本でプレーする人も居れば、7番アイアンくらいから サンド・ウェッジまで 全てのクラブを使う人も居る。また、2 - 3本のクラブに絞って 使い分けるスタイルで プレーしている人も沢山居る筈だ。自分にとって どんなスタイルが ベストかについては以上のことを良く考慮した上で、十分 研究して 決めて下さい。


様々な 研究課題


そして、以上のことが出来るようになったら 最後に 研究すべきことが、方向性の課題である。方向性が 然程 良くなくとも 距離が合えば、多くの場合、ワン・パット圏内に寄せることが出来るから、優先順位は低いが、方向性が良くなれば 短めのチップ・ショットがカップ・インする確率は かなり高くなるはずだ。つまり、アプローチ・ショットの基本として研究すべき課題は 優先順位の高いものから (1) (2) (3) の順に 以下の通りになると言うことだが、加えて、応用編の (a) 左上がり、左下がりなどの変則的なライからのショット、(b) ボールが沈んでいる時の対応、(c) 深いラフや芝の薄いライからのショット、などに関する研究も必要になろう。

基本的な研究課題 応用編
(1) ボールをクリーンに芯で捕らえて打つ (a) 左上がり、左下がりなど変則的なライ
(2) 距離感を養う (b) ボールが沈んでいるライ
(3) 方向性を良くする (c) 深いラフ、芝が薄いライ

最後になったが、どのようにボールを ピンに寄せるのか。つまり、どんなボールを何処に落としたら良いのか。ボールを上げるか、低く転がすか、スピンを かけるか。ピンにボールを近づける選択肢は 沢山ある訳だが、最も リスクとリワードの関係が自分に有利になる選択が出来るような判断力を身に付けることも アプローチの成功率アップには 欠かせないもので、そうしたことも研究して欲しい。 » クラブ・セレクション





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