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プリショットルーティーン

Introduction

ショットに入る前に 毎回 繰り返えし行う同じ動作や心の準備のプロセスのことをプリショットルーティーン (pre-shot routine) と言う。何時も同じように行うべきだと言われるもので 殆どのツアープロが取り入れ 実行しているが ショットの成功率を高めるために 極めて有効なものだと広く認知されている。以下は それを行う理由 及び その基本の動作と考え方などについて簡単に説明した 3分 40秒の動画である。また、その下のテキストで より詳細な解説を付記しているので そちらも ご利用下さい。

それを行う理由

どんなショットをするのかに係わらず、毎回、ほぼ同じ手順で行うべきと言われるプリショットルーティーンだが、そのステップや具体的な動作は 人によって大きく異なるものである。それを行う理由は ただ単に 一連の動作を毎回 同じにすることで スムースにショットに入ることを目的にするだけでなく、その間のチェックポイントや思考パターンも同じにすることで ネガティブな考えなどが入り込む余地を排除し 集中力を最大限に高めることでもある。ツアープロが行っているプリショットルーティーンは その目的をどうしたら達成できるかを考え抜いて 独自の手順とスタイルに辿り着いたもののはずだが そのステップや具体的な行動は 人によって様々である。下の動画 (英語音声入り) は そのプリショットルーティンをジャスティン・ローズが説明しているものだが 彼の説明と一連の動作も参考になるでしょう。

基本の動作と考え方

前述もしたように 人によって その考え方やプロセスは 異なる訳だが、上の動画のようなものが一般的で その要点を纏めると 概ね 以下のようになる。

① ティーショットの場合は ティーアップをし また そうでない場合は ただ単に ターゲットに向かって ボールの後ろに立って ターゲットを確認し 打つべきショットの弾道をイメージする。ターゲットや打つべきショットの種類などを決めるのは コースマネジメント上のことで プリショットルーティーンに入る前に決める。

② ターゲットとショットのイメージに合わせ ボールの数メートル前にある落ち葉やディボットのような目印を見つけ、その印とボールを結ぶラインに平行にスタンスを取れば ターゲットに対してスクウェアーに立てていることを確認する。

③ ボールの後ろから 普通 3 ~ 5 歩前後歩いてターゲットに対してスクウェアになるようにボールの前に立つ。然程 拘る必要はないが そのステップが何時も同じ歩き方になるように決めるのが一般的。また、ボールの前に立って (1) 正しいグリップでクラブを握り、(2) クラブヘッドをボールの後ろに置いて、(3) スタンスを取って構えるという 所謂 セットアップの仕方が何時も同じになるようにするのもポイント。要するに 細かな動きまでその都度考えなくとも常に同じになるよう ルーティーンの中に組み込む訳だ。» セットアップに係わる様々な工夫

④ スイングを始める前に右足、左足と交互に 2 ~ 3度 体重を左右に移動させながらワッグルを同時にして(» 色々なスタイルのワッグル)体をリラックスさせ その時にもう一度ターゲットを確認するのが一般的。 » 体をリラックスさせるテクニック

⑤ クラブヘッドを後ろに引いて バックスイングをスタートさせる心の準備が出来たら なるべく無心な状態で(多くのことを考えないよう 急ぐことはないが 間髪をいれずに)タイミング良くスイングを開始することに集中する。ここで色々なことを考えて時間を掛けることは 絶対に避けること。個人差はあろうが この時に自分の好みの音楽を口ずさんだり、心の中でチャーシュー麺とか 1-2-3 など言ってみるのも有効な手段である。 » 意識と潜在意識の使い方

以上のような流れがプリショットルーティーンだが こうしたプロセスをプレーに組み入れ 確りと実行しているアマチュアゴルファーは 残念ながら あまり多くない。一方、ほとんど全てのトッププロは このプリショットルーティーンが非常に重要だと認識しており 考えて工夫したものをプレーに組み入れている。 心の準備をして 打つべきショットのポジティブなイメージを作り 好ましいリズムとタイミングでショットの引き金を引くことが出来なければ どんなに素晴らしいゴルファーでも良いショットを打てる確率は 低くなってしまうからだ。

練習と実戦との違い

練習の通りにコースでもショットをする。練習場で色々工夫をして学んだことを実戦のコースで試すことは 誰もが試みることで 当然のことである。しかし、実は 練習場でショットの練習をする時のボールの打ち方や思考パターンをゴルフコースでのショットに持ち込んでしまうと 悪い結果になる可能性が高くなるのだ。

ボールの前に立ってから フォームのこと つまり 体(例えば、腕や肩など)をこう動かして こんなこと(例えば、ヘッドアップやスウェイなど)をしないようにボールを打とう的な思考パターンでバックスイングに入って ボールを打つようなスタイル。悪いことのようには思えないだろうが 前述のプリショットルーティーンのプロセスを踏んで「無心」でボールを打つという観点からは 好ましいとは言えないものだ。また、ボールの前に立ってから 結果のこと、つまり、引っ掛けたり、プッシュしたり、ダフったりしないように的な思考パターンも良い結果を生むものではなく、例えば、右にプッシュすると OB だから そうならないようにと考えた時のショットの成功率(失敗率)は 何も考えていない時に比べ 間違いなく悪くなる。

練習では課題を持って それをどのように達成するかと言う思考パターンでショットをするのが一般的で それが当たり前のことでもあるが、実戦で同じ思考プロセスやパターンの下にショットをすることは 好ましくないと考えるべきだ。なるべく頭の中をシンプルにするために 一つのことだけを考えて それに集中した方が良い結果につながる可能性は高い。ショットをする際に a) やりたいこと b) やってはいけないことをあれこれ考える気持ちは良く分かるが、その気持ちがある時は それを断ち切るために 軽く素振りをしながら 全ての考えを纏めて(何かを考える必要があると感じるなら)一つだけに整理する。そして、そのことだけを考えてスイング。例え それが練習ラウンドであってもコースでプレーする時は 練習だから色々考えながらショットをするではなく、頭をスッキリ整理してからショットする技術を学ぶ(癖をつける)ことを優先させるべきである。どのように考えを整理し 一つに纏めるかは 個人個人が研究して考え出すべきものだが 練習と実戦では 違った思考プロセスでショットに臨むべきだという観点から 色々と工夫をして欲しい。

ショットに魂を入れろ

プリショットルーティンと言うと ショットの前の一連の動作を何時も同じにすることだと考えている人が少なくないと思うが そうした形ばかりを考えたものでは 本当の意味でのプリショットルーティンとは言えない。本当に大切なことは 思考パターンや肩の力の抜き方といった部分だと言うことを良く認識し どうしたら無心になって肩の力の抜けたショットを毎回同じように打つことができるかという観点から プリショットルーティンのあり方については考えて欲しい。ある意味、実戦では どうしたらショットに魂を入れることが出来るか的な発想、即ち、考えていることと 体の動きが直接結びつかないことを考える方がショットの直前に何かを考えるのであれば 良いとも言える。

ラウンド中に自分のその日の調子を見て色々調整する。多くの人がやっていることだと思うが そうした発想でプレーをしていると 調子が悪ければ 頭の中は色々なアイデアで一杯になっているかも知れない。失敗の原因を探って 同じ失敗をしないように修正する。当たり前のことかも知れない。しかし、それによって頭の中は色々なアイデアが錯綜し混乱してしまう。プリショットルーティンには そんなことにならないようにしてくれるパワーもある。アドレスに入ってからショットの引き金を引くまでの動作と思考パターンを出来る限り毎回同じにすることで 頭の中の混乱状態を鎮静させる効果もあるからだ。例えば、前述のショットに魂を入れるという体の特定部位の動きとは関係のないことを毎回考えながらショットに臨んでみる。それも一案であろう。そんなアイデアも含め この機会に自分に合ったプリショットルーティーンのあり方というものを 是非 研究してみて下さい。

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