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パッティング グリーン|ゴルフルール解説

Introduction

グリーン上では ルールのことなど あまり考えずに 何となく 見よう見まねで プレーをしている人も居ると思うが 実は 知らずに ルール違反を犯してしまうような規則が幾つもある。2019年に 新ルールになり そうした規則の一部はなくなったが それでも まだまだ間違い易いルールは残っている。そこで ここでは 新ルール 規則 13「パッティング グリーン」及び その関連の規則 11 の内容をもとに 新ルールの要点を分かり易く纏めてみた。まずは そのルールの要点を分かり易く解説した 音声なしの 4分 52秒の動画、そして、その後に 詳しいことは テキストで説明しているので そちらをご覧下さい。

新旧ルールの相違点

その詳細については 後述するが パッティング グリーン上のプレーに係わる 新旧ルールの主な変更項目は 以下の 1 ~ 4 の通りで これにより当該ルールは かなりスッキリした。ただ それでも 間違い易く 分かり難い点は まだまだ残っているので 以下の説明で その内容を確認下さい。

    1. パットのラインに触れる行為
    2. グリーン面の損傷の修復
    3. ボールが動いた時の罰則と処置
    4. 旗竿を残したままの パット

詳細は後述するが 要点のみ纏めると 1 と 2 に関しては キャディがパットのラインを説明する目的で グリーン面に旗竿や手で触れる行為やスパイクマークを含む 様々なグリーン面の損傷の修復ができるようになったこと。そして、3 については グリーン上の球であれば 誤って動かしても罰はなく 元の位置に球を戻してプレーすれば良くなった。但し、一度マークしたグリーン上の球が自然と動いた場合は 旧ルールと異なり 元の位置に球を戻すことになったので 間違いのないよう。また、4 については 旗竿を残したままパットができるようになったが、旗竿を残すか抜くかはパットをする前に決断する必要があり、旗竿にアテンドしてもらった場合は 抜くことの意思表示になり それで旗竿に球が当たった場合は 自分のキャディーであれば自分にペナルティーが科される。一方、旗竿の側に立っていたのが同伴競技者であれば その人にペナルティーが科される可能性がある。

球のマークと拾い上げ

球をマークグリーンに乗った球はルールに従って マークをして拾い上げ 綺麗にすることが出来るが、その球の位置は ボールマーカー (小さなコインや 同様の物が好ましい) を 球の真後ろに置いてマークすべきとルールブックには記されている。裁定集には このルールに関して 具体的に 球から 2インチ (5 センチ)ほど離して球の位置をマークする行為が その位置を正確にマークしたものとは認められないので その都度 1打罰に該当するルール違反だと説明している。しかし、一方では 球の横や前にボールマーカーを置く行為については お勧めしないが ルール違反には該当しないとの記載もある。また、小さなコインや 同様の物でマークすることを勧めているが ティーペッグやルースインペディメントを使用しても ルール違反にはならないとの記載もある。

さらに、ボールマーカーが他のプレーヤーのプレー または スタンスやストロークの妨げとなる時は クラブヘッドの長さ 1つか それ以上 横に移すべきであるとも記されており、同伴競技者に ボールマーカーを動かすよう依頼された場合は それに従わなくてはならない。また、他のプレーヤーが パットをする時に(プレーに影響しないとの勝手な判断で)グリーン上の自分の球をマークせずに放置する人が居るが、そうした行為は マナー違反になるだけでなく 同伴競技者のルール違反を誘発する行為でもあるので 絶対に避けるべきである。因みに、プレーヤーが そのルール上の権利に基づいて同伴競技者に行った依頼に従わない場合、そのプレーヤーは失格と言う厳しい処分になることも覚えておこう。

ボールマーカーを前述の理由で横に移す時に 球をマークする前に クラブヘッドを球の後ろに置いて ヘッド一つ分 球の左か右にマーカーを置く人を見かけるが それでは 正しく球の位置をマークして 球を拾い上げたとは言えない。必ず、一度、球の真後ろに ボールマーカーを置いてマークしてから 左右に マーカーを動かすという手順でマーカーの移動は行うべきだ。球を元の位置にリプレースする時も同様。マーカーから直接クラブヘッドで球のあった位置までの距離を測って球を置くのではなく マーカーをクラブヘッドで動かした分(例えば、クラブヘッド一つ分)動かしてから その前に球を置くべきである。 » 詳細

一方、ボールマーカーを横に動かした後に それを元の位置に戻さずにプレーをした場合は 誤所からのプレーで 2 打罰(マッチプレーでは そのホールの負け)が科されるから要注意だ。そして、間違い易いのが その後の処置である。通常は ボールマーカーを元の位置に戻さないといった誤所からのプレーは 重大な違反でないとの解釈になるから、誤りを訂正することなく、誤所からプレーされた球で そのホールを終えれば良い。間違いに気付いて プレーをし直すようなことのないよう気を付けよう。なお、ボールマーカーを 横に動かす時に マーカーを裏返すことで 戻し忘れの違反をしないよう 工夫している人も居るが 賢い違反防止策と言えよう。ところで、当該規則に基づいて拾い上げる球は プレーヤー、パートナー、または プレーヤーのキャディが これを拾い上げることが出来るとされている点にも注意しよう。マッチプレーで 対戦相手の球を承認を得ずに 勝手にマークした場合は 1 打罰の対象になる。

グリーン上での禁止行為

旧規則 16 では その最初に 16-1 a パットの線に触れること という条項があり、そこには ルールが許している正当な理由なしに パットのラインに触れてはならないという記述があった。例えば、キャディーとの コミュニケーションの際に パットのラインを示すために パターでグリーン面のパットのラインに該当する箇所をタッチして確認するような行為をすれば 旧ルールでは 違反になった。しかし、このパットの線に触れることに係わる The line of putt must not be touched という記述は 新ルールでは 完全に削除された。

また、旧ルールでは グリーン面の損傷の修復で それが許されるものと 許されないもの (例えば、スパイクマーク) があり その公正性や合理性については 長年にわたって 疑問が持たれていたが、そんな禁止行為のが (自然の力によるものなどの例外はあるが)新ルールでは 削除される。従って、グリーン上で スパイクマークの修復のような行為を含め グリーン面に触れる時に起こり得る ルール違反に対する気遣いの必要は ほぼ なくなる。

一方、新ルールの下でも 禁止行為として 残されるものに グリーン面のテストがある。規則 13-1 e. No Deliberate Testing of Greens に その詳細が記述されているが、グリーンの芝目をチェックする目的で 芝を擦ったり ボールを転がして パッティング ラインをチェックするような行為は 新ルールの下でも禁止である。

旗を残したままパット

以上の様に グリーン上での禁止行為の多くが削除された訳だが 旧規則 17-3 c. に明記されている グリーン上でストロークする場合は 旗竿に当たってはならない、即ち、グリーン上では ピンを抜かなくてはならないという プレーの仕方に大きな影響を与えてきた 規制もなくなった。つまり、新ルールの下では ピンを抜いても抜かなくとも良いのである。ただし、ピンを抜く、抜かないに係わるプレーヤーの決断に伴う 禁止行為、即ち、パットをした後に 状況を見て その決断を変更して ピンを立てたり、抜いたりすることは 新ルールでも 禁止行為に該当する。既に説明済みだが パットの時に アテンドしてもらった ピンに球が当たれば それが自分のキャディであれば 自分に、また、同伴競技者がアテンドした場合は (旧ルールと異なり) アテンドした同伴競技者に ペナルティ (2 打罰) が科される可能性がある。ただし、それがアクシデントによるものだと裁定される 特別な理由がある場合は この限りではない。なお、旗竿に引っ掛かりカップの底に落ちていない球を取り上げるとホールアウトしていない球を取り上げたことで 旧ルールでは 1 打罰になったが、新ルールでは そうした球もカップインしたことになるので それをピックアップしても構わない。

補足説明になるが、新ルールに於いて 球が動いた時の罰則と処置については 13-1 d. When Ball or Ball-Marker Moves on Putting Green に その内容が記述されている。(1) 球を誤って動かしてしまった場合 罰はない - No Penalty for Accidentally Causing Ball to Move (2) 自然に球が動いた時の球のリプレース - When to Replace Ball Moved by Natural Forces という二項目があり、その詳細が記述されている。要約すると (1) には 自分で誤って動かしてしまった場合は その理由の如何に係わらず ボールを 元の場所に戻して 無罰で プレーをする、そして、(2) 自然と動いてしまった場合は ボールをマークする前 (a) と後 (b) で 処置の仕方は 異なり、(a) の場合は ボールが新たに止まった所から (b) の場合は 元の場所に戻すである。

禁止のパッティングスタイル

特殊なパッティング・スタイルまた、規則には パッティング グリーン上で プレーヤーは パットの線やその後方延長線を跨いだり、踏むようなスタンスでストロークをしてはならないと表記されている。これは かつてサム・スニードが行った パッティング スタイル(side-saddle style)を禁止する目的で追加されたルールであるが、そうした背景もあって、例外として、パットの線、または、その後方延長線の上やそれを跨いでのスタンスが不注意によりとられた場合や 他のプレーヤーのパットの線 あるいは 予想されるパットの線上に立つことを避けるためにとられた場合は 罰はないとも定められている。なお、パット時のアンカリング (anchoring) は 2016年のルール変更以降 禁止行為の一つになったが ルール上のアンカリングとは クラブ または クラブを握る手を体に付けて ストロークの基点を作ってパットをすることである。» 詳細

その他 注意点

規則では プレーヤーはプレー中に球を転がしたり、グリーン面をこすったり 引っ掻いたりして グリーン面をテストしてはならないと定めている。例えば、球を綺麗にするつもりで 球をグリーン面に擦り付けた場合などは(芝目をチェックしたということで)ルール違反と言われても仕方がない。さらに、手でグリーンに触るような行為は パットの線に係わるルールやグリーン面のテストに関するルールに違反しない限り それ自体 ルール違反にはならないが、ルール違反になり兼ねない行為だから 気を付けたい。

他の球が動いている時にパットをしてはならないに関しては ほぼ 同時に 二人のプレーヤーが 気付かずに パットをしてしまうようなことが 稀に起きるが そのような場合は プレーの順番に従って プレーをしたアウェイのプレーヤーは 無罰となるが プレーの順番を間違ってプレーをした人には 2 打罰のペナルティが科される。

10秒また、ホールの淵からせり出して止まっている球に関して、プレーヤーは 不当に遅れることなく ホールに歩み寄る時間に加え、球が止まっているかどうかを確かめるために 更に 10秒間待つことができると定めている。球がこの時間を過ぎてホールに入った時は 最後のストロークでホールに入ったものとみなすが、プレーヤーは そのホールの自分のスコアに 1打の罰を加えなければならない。つまり、パットをして入れたスコアと同じになると言うことだ。一方、マッチプレーで カップの淵で止まった対戦相手の球を 10秒経過する前に 勝手にコンシードして 球を拾い上げることは出来ないとも決められている。

さらに、もう一つとして覚えておきたいものの一つに グリーン上からパットした球が 同伴競技者の球に当たった場合のペナルティ(2打罰)がある。他のプレーヤーの球が 自分のパットした球が行く可能性のある所にある場合は マークをしてもらってから プレーすることが肝要だ。なお、グリーン上に置かれたクラブに球が当たった場合は 意図的に 止める目的で置かれたクラブでなければ 新ルールでは無罰である。

その他の関連ルールで 最も注意すべきは 一般に ストロークプレーでは ローカルルールで 最後にプレーしたホールでのパットを禁止するのが慣例という事実である。委員会がそうした行動を禁止しない限り、最後にプレーしたホールのパッティンググリーン面はテストすることができるとなっているが、ほとんどのストロークプレーの競技では 最後にプレーしたホールでのパットを禁止しているのが現状だ。なお、ご存知のように、マッチプレーで この行為を禁止することは ほとんどなく パットをミスして そのホールを負けた後などに パットをし直してチェックすることが良くやられる訳だ。 英語版 新 ゴルフルール

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