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ボールのマークと拾い上げ(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• ボールのマークの仕方
• ボールのマークに係わるトラブル
• ボール・マーカーが邪魔になる時
• ボールが動いてしまう時
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


ボールのリプレースとか プレースを要する規則により ボールを拾い上げる時は 事前に ボールの位置をマークしなければならない。規則 20-1(ボールの拾い上げとマーク / Lifting and Marking)具体的には (a) グリーン上のボールを拾い上げる時、(b) 同伴競技者のプレーの妨げになるボールを拾い上げる時、(c) ボールが自分のものか確認出来ない時や 傷がついているかの確認のため、(d) プリファード・ライのローカル・ルールでプレー中に ボールを定められた範囲内で動かして プレースする時などが それに該当する。

ボールのマークの仕方


ボールの拾い上げボールを拾い上げる前にしなければならないことは 右のように ボールの位置のマークであるが、ルールブックには ボール・マーカーや小さなコインなどを ボールの真後ろに置いてボールをマークすることが好ましいと記されている。

しかし、一方で ルールブックの裁定集には「ボールの位置をマークする時、ボール・マーカーは ボールの真後ろに置かなければならないか。また、ボールの横や前に置いてもよいか」という質問と その回答が記載されている。それによれば「球の位置をマークする際に ボールマーカーを置く位置についての規定はない。しかしながら、プレーヤーがボールマーカーをパッティンググリーン上の球の前に置き、しかも その際に パットの線を改善(例、持ち上がった芝を押さえつけるなど)した場合は 規則 13-2 の違反となる。このように ボールマーカーを 球の前に置くことは お勧めできないが、さりとて 規則 16-1a の違反ではない。規則 16-1a は 球を拾い上げるときに パットの線に触れても これを例外として認めており、球の位置をマークすることは 球の拾い上げという動作の一過程であるからである。 」と説明されている。つまり、真後ろではなく 横や前に マーカーを置いて マークをしても ルール違反にはならないのだ。

また、「プレーヤーが球の位置をマークするために ボールマーカーや小さなコインと同様でないものを使用した場合、罰が課せられるか」という質問には 以下の回答がある。「罰は課せられない。(中略)次の例は 球の位置をマークする方法としては 勧められないが、許されている方法である。・球の横や後ろにクラブのトーを置く ・ティーを使用すること ・ルースインペディメントを使用すること ・ラインを引くこと。ただし、パッティンググリーンをテストしたり (規則16-1d)、パットの線を示さないこと (規則8-2b)。この方法はパッティンググリーンを傷つける可能性があるので勧められない。」つまり、ボールのマークには ティーペッグやルースインペディメントなどの使用が許されている。

他方、裁定集には「ボール・マーカーをボールの後ろに 2インチ (5 cm) も離して置く ことがルール違反になるか」という質問と回答も 記載されている。その回答には「規則違反となる。球の後ろに 2インチも離してボールマーカーを置くことは、球の位置を正確にマークしたものとは認められない。したがって、プレーヤーが そのようなマークの仕方をした度毎に、プレーヤーは 規則 20-1 に規定する 1打の罰を受け、球を拾い上げた箇所に できるだけ近い地点に その球をリプレースしなければならない。(以下省略)」と記されている。

なお、このような ボールの拾い上げは プレーヤーか パートナー または プレーヤーの認めた人なら行うことができる。ただし、その場合、プレーヤーは どのような(自分以外の人が犯した)規則違反にも責任がある。また、ボールの位置をマークしてからボールを拾い上げる必要がある時に それを怠り ボールを拾い上げた時は 1打の罰をプレーヤーは受け、そのボールは リプレースされなければならない。


ボールのマークに係わるトラブル


グリーン上のボールを拾い上げる時と プリファード・ライのルールで競技中に ボールを拾い上げる時は そのボールを綺麗にすることが出来るが、同伴競技者のプレーの妨げになるボールの拾い上げたり、ボールが自分のものか確認出来ない時や 傷がついているかの確認のためにボールを拾い上げる場合は ボールを綺麗にすることは出来ず、拾い上げる前の状態を再現できるように(摘み上げるように)ボールを拾い上げる必要がある。そのような ボールを拭いて綺麗にすることが許されないケースに ボールを拭いてしまった場合は 規則 21「球をふく(付着物を取り除く)こと」に違反することとなり、1打罰が課される。

一方、ボールをマークする時、また、ボールを拾い上げたり、リプレースする時に ボールやボール・マーカーが偶然に動かされることがあるが、動いた原因が ボールの位置をマークしたり、ボールを拾い上げる行為そのものに 直接的に 結びつけられる時は 無罰である。ただ、それ以外の理由で動かした場合は プレーヤーに 規則(20-1 または 18-2a)により 1打罰が課される。どちらのケースも 動いてしまったボールやボール・マーカーは 元の位置に リプレースしてプレーをする必要がある。それを怠れば 誤所からのプレー(2打罰)になる。

ボール・マーカーが邪魔になる時


マーカーの動かし方
ボール・マーカーが 他のプレーヤーのプレー または スタンスやストロークの妨げとなる時は クラブヘッドの長さ 1つか それ以上 横に動かすことになる。 右図のようにボール B が A のパッティングライン上にある時、A のプレーヤーは ボール B のマーカーを妨げにならない所に動かすよう(例えば、左にパターヘッド一つ分)要求することが出来る。その時、ボール B のプレーヤーは 以下の手順で 対応すべきである。

(1) ボール B の後ろにマーカーを置く(赤)
(2) ボール B を拾い上げる
(3) パターヘッドで測り マーカーを要求された方に移動(青)
★ ボール (A) のパットが終わり (B) のプレーの順番になる
(4) パターヘッドで測って マーカーを元の位置に戻す(赤)
(5) ボールを リプレースして マーカーを取り、パットをする

ステップ (1) をせずに 直接パターヘッドをボールの後ろに置いてマーカーを(青)の位置に置く人を散見するが ルール違反になる行為なので 必ず (1) (2) (3) のステップを踏むようにしたい。また、ボールを リプレースする時も 同様で まずは マーカーをクラブヘッドで測って 元の位置(赤)に戻して置き、それからボールを置いて、マーカーを取るというステップを踏むべきである。マーカー(青)から クラブヘッドで測って 直接 ボールを置くようなことがないように。なお、この時に マーカーを 元の位置に戻し忘れてプレーをした場合は 誤所からのプレーで 2打罰が課される。ただし、重大な違反には 該当しないので プレーをやり直す必要はない。また、そのパットを外したからといって 正しい位置から もう一度プレーをし直すようなことは出来ない。


ボールが動いてしまう時


比較的 稀ではあるが、速いグリーンの傾斜の大きな所に止まったボールをマークした時に見られることで ボールをリプレースしようとした時に そこにボールが止まらないことがある。そんな時は 規則 20-3 d「止まらない球」の規定に従って、ホールに近づかずに ボールが止まる 最も近い箇所に そのボールをプレースできる。

ところで、ボールを リプレースした後に マーカーを残したまま ラインを読んだり パットの準備をしていて、その状態で ボールが動いた時に ボールを マークのある場所に戻してプレーをしている人を 時々見かけるが、そうした行為は ルール違反になるから気を付けよう。マーカーの前にボールを リプレースし終わった時点で ボールは インプレーになっているから(規則 20-4/1)マーカーを置いておいても ボールを元の位置に戻さずに 新たに ボールが止まった位置からプレーをする必要がある。それにも拘らず、ボールを 元の位置に戻してプレーをすれば ボールを動かしてしまった後の 誤所からのプレーで 2打罰が科されるので要注意。



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