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米国 PGA ツアー(シード権、入替戦の豆知識)

このページのコンテンツ
• はじめに
• Qスクールと入替戦
• その他 出場権獲得の手段
• シニア、女子ツアーの概況
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


世界中の トップ・プレーヤーが集まる アメリカの PGA ツアーは、参戦している選手のレベルも 賞金額も 世界最高峰のものだが、そのツアーの下位には 二部リーグ相当する ウェブ・ドットコム・ツアー (Web.com Tour) がある。かつては ネイションワイド・ツアー (Nationwide Tour) と呼ばれていたものだが、さらに その下にも Gateway TourNGA Hooters Pro Golf TourPepsi Pro Golf Tour など ミニツアーと呼ばれる ツアーもあり、アメリカでは多くの選手が ツアー・プロ ゴルファーとして 生活をしている。また、50歳以上の男子プレーヤーには、シニア・ツアー (Champions Tour) があり、加えて、女子の LPGA ツアーもあるが、どちらも PGA ツアー同様、それぞれのジャンルでは 世界最高峰のツアーである。

米国 PGA ツアー

Qスクールと入替戦


ツアープロになるためには、プロ試験(Qスクール)に合格する必要があるが、近年、男子の場合は 2007年からフェデックス・カップ制度が導入され、さらに、2013年以降、一部、二部リーグ制、また、シーズン・エンドが 10月になるなど、その制度は大きく変更され、少し複雑なものになった。かつては、一部リーグでの獲得賞金額をベースに成績が悪かった選手が、シーズン終わりに Qスクールに行き、これからツアープロになろうという若い選手と一緒に、所謂、シード権をかけて争い、上位に入賞した者に限って、順位に応じ(PGAで プレーするには 25位)、シード権が与えられていた。従って、ツアーでの経験が全くない選手でも、これで上位 25位に入れば PGA ツアーでのシード権を獲得することが出来たのである。

しかし、現在のシステムでは Qスクールが 二部リーグでプレーするためのシード権を獲得するための登竜門的な役割を果たすものの、一部リーグでのシード権を獲得する手段にはならず、特殊なケースを除き、この二部リーグで最低でも 1シーズンをプレーし、それで実績を上げて 一部リーグに昇進しなければ、PGA ツアーの試合には出場できなくなった。具体的には 年間を通じての賞金獲得額で ウェブ・ドットコム・ツアーの トップ 25位に入れば無条件で、また、26 - 75位であれば、ウェブ・ドットコム・ツアーの トップ 75人と PGA のフェデックス・ポイントで トップ 125位に入れなかった 126 - 200位までの 75人の計 150人が出場する入替戦の 4試合の賞金獲得額で(既に、シード権を獲得している 25人を除く)125人中の トップ 25位に入ることで 年間を通じて PGA ツアーの試合に出場できるシード権 Full Exempt のステータスを確保することが出来るシステムだ。つまり、PGA ツアーのシード権を与えられる選手は、125人プラス 50人の 175人である。


その他 出場権獲得の手段


なお、PGA ツアーで優勝すると 2年、WGC では 3年、メジャーの場合は 5年('97年以前は 10年だった)のシード権が与えられるので、そうしたシード権を持つ選手で フェデックス・ポイント・トップ 125位に入れない選手が居れば、シード権の枠は その分増えることになる。また、PGA ツアーの大会の中には、世界・ランキング (OWGR - Official World Golf Ranking) の順位をベースに、PGA ツアーのシード権を持たない選手が招待され出場出来る大会があり、そうした大会を通じて フェデックス・ポイントを獲得した選手が、前述の Qスクールの後に二部リーグで 1 シーズンを戦うというルート以外の方法でシード権を獲得するケースも(ヨーロッパやアジアのツアーで実績のある選手に限られるが)稀に ある。松山選手などは そのケースだ。

一方、入替戦のシステム導入以降、一部リーグの選手は 賞金ではなく フェデックス・ポイントの順位によって、シード権が与えられることになった。8月末に始まるフェデックス・カップ・プレーオフ前のシーズン最終戦までに そのポイントで 125位以内に入れば、フェデックス・カップのプレーオフに進むと同時に シード権を獲得することが出来るが、126位から 200位までの選手は入替戦に出場することになる。ただし、150位に入った選手には 入替戦の結果が悪くとも 限られた数の試合に出場できる条件付きのシード権 Conditional Exempt のステータスが与えられる。他方、151位以下の順位で入替戦でも勝ち残れなかった選手と 200位に入ることが出来なかった選手は、二部リーグ行きとなる。

PGA ツアーでは フェデックス・ポイント 125位の選手が 必ずしも 賞金獲得額でも 125位になる訳ではないが、2014-15年シーズンの場合、概ねの賞金獲得額は 125位の選手で 70万ドル、150位で 55万ドル、そして、200位だと 15万ドル前後になる。一方、ウェブドットコム・ツアーのシーズン賞金獲得額は、25位が 約 15万ドル、75位になると 約 5.5万ドルである。このように、PGA ツアーで活躍できる選手の所得は 極めて高いから、このシード権を獲得するための戦いは 熾烈を極める。 » 全米ツアーの賞金

なお、PGA のイベントには シード権を持っている選手以外に スポンサーの招待選手や マンデー・クオリファイヤー(月曜予選資格取得者)など 予選で出場資格を得た選手、さらに、メジャー大会の場合は過去の優勝者、また、全米プロゴルフ選手権では 全米クラブプロの結果で トーナメントに出場する選手もなどが出場している。


シニア、女子ツアーの概況


一方、米国のシニア・ツアー (Champions Tour) と 米国女子ツアー (LPGA) は 従来通り、シーズンは 年末で、Qスクールのシステムも 従来通りのものである。その賞金額を見てみると、シニア・ツアーの場合、上位 10 - 15選手が 100万ドル以上の賞金を獲得している。最近は 2012~2015年の四年連続で 賞金王に 1957年 8月生まれの ベルンハルト・ランガー (Bernhard Langer) がなっており、2008年以降は(2011年だけは 出場回数が少なく 68万ドルの賞金獲得に終わったが)コンスタントに 年間 200ドル以上の賞金を獲得している。

他方、近年の米国女子ツアー (LPGA) では、上位 20 - 30名前後が 50万ドル以上の賞金を、また、上位 10人前後の選手が 100万ドル以上の賞金を獲得しており、2014年の賞金王は パク・インビ選手で 220万ドル、2015年は リディア・コー選手が 280万ドル獲得して賞金王になった。なお、米国女子ツアーでは 賞金獲得額のトップ 90位までの選手に 翌年のシード権が与えられる。 2015年の 90位の選手の賞金獲得額は、$100,294 であった。




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