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ゴルフ 賞金王

このページのコンテンツ
• はじめに
• 日米 男女 ゴルフ賞金王
• アメリカ PGA ツアー賞金王
• 過去 37年の日米比較
• 日本女子ツアーの隆盛
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


そのシーズンに 最も多くの賞金を稼いだ選手が 賞金王である。プロ・ゴルファーにとって賞金獲得額で上位に入ること、ましてや、ナンバー・ワンになることは 極めて 名誉なことで それを目標に ゴルフをしている ゴルファーも 少なくない。また、メジャー・トーナメントの出場権やシード権が 賞金獲得額(近年、米国ツアーは フェデックス・ポイントだが)上位 30名、50名、125名 といったような条件で与えられるから 自分が賞金獲得ランキング (Money Leaders) の何位に居るかということは 全てのプロ・ゴルファーにとって 常に 最大の関心事であると言っても過言ではない。» ツアー優勝賞金

日米 男女 ゴルフ賞金王(過去 5年間)


年度 米国男子* 日本男子 米国女子

日本女子

2016 ダスティン・ジョンソン
$9,365,185
池田勇太
2.08億円
アリヤ・ジュタヌガーン
$2,550,928
イ・ボミ
1.76億円
2015 ジョーダン・スピース
$12,030,465
キム・キョンテ
1.66億円
リディア・コー
$2,800,802
イ・ボミ
2.30億円
2014 ローリー・マキロイ
$8,280,096
小田孔明
1.37億円
スティシー・ルイス
$2,539,039
アン・ソンジュ
1.53億円
2013 タイガー・ウッズ
$8,553,439
松山英樹
2.01億円
パク・インビ
$2,456,619
森田理香子
1.27億円
2012 ローリー・マキロイ
$8,047,952
藤田寛之
1.75億円
パク・インビ
$2,287,080
全美貞
1.32億円
ゴルフ賞金王 (2012年 ~ 2016年)* 米男子は フェデックスカップ賞金を除く

12月第 1週に行われる日本ツアーの最終戦、ゴルフ日本シリーズ JT カップが終わると 世界の賞金王が出揃う。米国男子ツアーは 2015年、2016年と二年連続で アメリカ人が賞金王になったが、2011年、2012年、2014年と ヨーロッパの選手が賞金王になっており、最近は 欧州選手が アメリカで賞金王になることも珍しくなく、その結果、米・欧 両ツアーの賞金王に 同じ選手がなることも 珍しくなくなった。

一方、日本の男子ツアーは 2010年(キム・キョンテ)、2011年(ベ・サンムン)と二年連続で韓国選手に賞金王の座を奪われ、2015年にも キム・キョンテが賞金王になった。それでも、上表の通り、2016年は 池田勇太が 賞金王の座に就いたので、過去 5年間でみる限り 日本選手が賞金王になることが多かった。

他方、日本の女子ツアーでは 2015年、2016年と 2年連続で イ・ボミが賞金王の座に就いており、過去 5年間は 2013年以外 韓国選手が賞金王になっている。このように、近年の女子ツアーは 韓国選手の活躍が顕著で 2009年の横峯さくら、2013年の森田理香子 以外は 韓国選手が 賞金王になっている。ただ、2013年賞金王の森田理香子は シード権を失い 2017年は 下部ツアーでプレーすることが決まっており、賞金王になったと言えども 少し調子を崩せば シード権を確保することさえ難しくなるのが ツアープロの世界である。

米国の女子ツアーでも 韓国選手の活躍が同じように見られる。2014年に アメリカ人選手(スティシー・ルイス)が 韓国選手を抑えて賞金王になっているものの 2012年、2013念はパク・インビが、また、2015年は 韓国系 オーストラリア人の リディア・コー (Lidia Ko) が賞金王になっている。さらに、2016年には タイの選手 アリヤ・ジュタヌガーンが賞金王になっており、外国人 特に アジア系選手の活躍が目立っている。


アメリカ PGA ツアー賞金王


ところで、アメリカ PGA ツアー賞金王の記録を 遡って見てみると面白いことが分かる。まず、始めに目に付くことが、1980年代の賞金の低さだ。賞金王の年間賞金獲得総額が 100万ドルを最初に上回ったのは 1988年のことで、80年代前半には 賞金王の賞金獲得額が 50万ドルにさえ達しない年も多かったという事実である。

一方、賞金額は 1996年に タイガー・ウッズが プロ転向 以降 急激に上昇し、2004年以降は その年間賞金獲得総額が 1,000万ドルを超えることも珍しくなくなった。加えて、2007年には 優勝者の賞金が 1,000万ドルのフェデックス・カップが行われるようになり、それ以降の賞金王は 2,000万ドル以上の賞金を獲得することも可能になった訳だ。つまり、この 30年で 賞金王の年間賞金獲得総額は 20倍以上、そして、フェデックス・カップの賞金を合わせると 40倍以上にもなっている。因みに、2015年は 賞金王のジョーダン・スピース (Jordan Spieth) が フェデックス・カップに優勝し、それを 加えた賞金獲得額は $22,030,465、約 27億円 となったが、賞金王になった選手が フェデックス・カップに優勝したのは 2007年、2009年のタイガー・ウッズ以来のことであった。 » フェデックス・カップ

近年の記録では 過去 9 回 賞金王になった タイガー・ウッズが、2位のビジェイ・シンの 3回の記録に大きく水をあけており その実力が ずば抜けていたことが分かる。ウッズの凄さは 他選手よりも圧倒的に少ない試合出場数で こうした記録を打ち立てた点にもあった。2007年賞金総額の 1,087万ドルは 16試合、2008年の 578万ドルが 6試合、2009年 1,051万ドルも 17試合に出場した結果であり、これを一試合平均にすると 約 70万ドルの賞金を稼いだことになる。さらに、フェデックスカップ 優勝 2回の賞金 2,000万ドルを加えると、この数字は 120万ドルを上回るものになる計算だ。彼は 1996年 8月にプロ・デビューをして以来 通算 101勝(最後に優勝した '13年 WGC Bridgestone Invitational まで)その内 PGA ツアーでは 97年と 01年、02、05年のマスターズ、00年、02年と 08年の全米オープン、00年、05年、06年の全英オープン、99年、00年、06年、07年の全米プロを含む 72勝 (サム・スニード 82勝、ニクラウス 73勝に次ぐ 史上 3位の記録)、メジャー 14勝を挙げ、スーパースター的な存在感で ゴルフの人気アップと賞金アップの牽引車的役割を果たしたのはご存知の通りだ。因みに、2012年 ウッズの賞金獲得額は $6,133,158 で二位となり、賞金王となったマキロイには約 190万ドルの差をつけられた。

米国男子 PGA ツアーの賞金額は 1990年代後半から 2000年代後半までの 10年ちょっとの間に鰻上りに上昇した。例えば、平均的なトーナメントの FedEx セントジュード・クラシックの優勝賞金額で見ても '94年が $225,000、 '99年 $450,000 そして、'04年には $846,000 、さらに、'05年にも上昇して $936,000 にまでなった。その後は リーマン・ショック後の不況の影響で賞金の増額は一時頭打ちになった観もあったが、その後 再び 上昇に転じて 2012年には 賞金総額 560万ドル、優勝賞金 $1,080,000、さらに、現在の賞金総額 640万ドル、優勝賞金 $1,116,000 になっている。 » ツアー優勝賞金


過去 37年の日米比較


USA 賞金王選手 賞金獲得額
1980 Tom Watson
$530,808
1981 Tom Kite
$375,699
1982 Craig Stadler
$446,462
1983 Hal Sutton
$426,668
1984 Tom Watson $476,260
1985 Curtis Strange
$542,321
1986 Greg Norman
$653,296
1987 Curtis Strange
$925,941
1988 Curtis Strange
$1,147,644
1989 Tom Kite
$1,395,278
1990 Greg Norman
$1,165,477
1991 Corey Pavin
$979,430
1992 Fred Couples
$1,344,188
1993 Nick Price
$1,478,557
1994 Nick Price
$1,499,927
1995 Greg Norman
$1,654,959
1996 Tom Lehman
$1,780,159
1997 Tiger Woods
$2,066,833
1998 David Duval
$2,591,031
1999 Tiger Woods
$6,616,585
2000 Tiger Woods
$9,188,321
2001 Tiger Woods
$5,687,777
2002 Tiger Woods
$6,912,625
2003 Vijay Singh
$7,573,907
2004 Vijay Singh
$10,905,166
2005 Tiger Woods
$10,628,024
2006 Tiger Woods
$9,941,563
2007 Tiger Woods
$10,867,052
2008 Vijay Singh
$6,601,094
2009 Tiger Woods $10,508,163
2010 Matt Kuchar $4,910,477
2011 Luke Donald $6,683,214
2012 Rory McIlroy $8,047,952
2013 Tiger Woods $8,553,439
2014 Rory McIlroy $8,280,096
2015 Jordan Spieth $12,030,465
2016 Dustin Johnson $9,365,185
アメリカ PGA ツアー 賞金王の記録*
 
Japan 賞金王選手 賞金獲得額
1980 青木功
¥60,532,660
1981 青木功 ¥57,262,941
1982 中嶋 常幸 ¥68,220,640
1983 中嶋 常幸 ¥85,514,183
1984 前田新作 ¥57,040,357
1985 中嶋 常幸
¥101,609,333
1986 中嶋 常幸
¥90,202,066
1987 D・イシイ
¥86,554,421
1988 尾崎 将司
¥125,162,540
1989 尾崎 将司
¥108,715,733
1990 尾崎 将司
¥129,060,500
1991 尾崎 直道
¥119,507,974
1992 尾崎 将司
¥186,816,466
1993 飯合 肇
¥148,718,200
1994 尾崎 将司
¥215,468,000
1995 尾崎 将司
¥192,319,800
1996 尾崎 将司
¥209,646,746
1997 尾崎 将司
¥170,847,633
1998 尾崎 将司
¥179,627,400
1999 細川 和彦
¥125,853,464
2000 片山 晋呉
¥177,116,489
2001 伊澤 利光
¥181,688,883
2002 谷口 徹
¥140,182,600
2003 平塚 哲二
¥122,227,033
2004 片山 晋呉
¥110,995,366
2005 片山 晋呉
¥120,483,266
2006 片山 晋呉
¥157,881,928
2007 谷口 徹
¥169,292,013
2008 片山 晋呉
¥171,966,304
2009 石川 遼 ¥174,532,558
2010 キム・キョンテ ¥181,103,799
2011 ベ・サンムン ¥151,078,958
2012 藤田寛之 ¥175,159,972
2013 松山英樹 ¥201,076,781
2014 小田孔明 ¥137,318,693
2015 キム・キョンテ ¥165,981,625
2016 池田勇太 ¥207,901,567
日本 JGTO ツアー 賞金王の記録
* (アメリカ・ツアーの賞金は フェデックス・カップの賞金を除く。)

一方、日本では 石川遼が 2009年に賞金獲得額を 1億 8,352万円 とし、史上最年少の賞金王となり話題を振りまいたが、近年、日本の男子ゴルフの人気が低迷していたことは否めない。試合数は ピーク時の約 2/3、24試合(プラス、海外で行われる試合 3試合)にまで減少したが、賞金獲得額の推移を米国ツアーのそれと比較すると面白い。

為替レートの変化もあり 単純比較は出来ないが、1ドル = 100円として大雑把な比較をすると 1985年の日本男子ツアーの賞金王となった中島常幸は 同年の米国賞金王となったカーティス・ストレインジの二倍近い賞金を稼いでいたことになる。そして、1990年の賞金王、尾崎将司も 同年の米国ツアー賞金王であるグレッグ・ノーマンの賞金獲得額を 僅かながらではあるが 上回っていた計算だ。

しかし、日本ツアーの賞金総額は 近年 ヨーロッパのツアーに次いで 世界で 3位という位置付けにあり、 米国ツアーとの差は 極めて 大きくなった。国内ツアーからの賞金獲得額は 2016年と 2013年 賞金王が 2億円を上回ったが、2012年の藤田寛之が 175,159,972円、2011年 賞金王のベ・サンムンが 151,078,958円、2010年 賞金王のキム・キョンテが 181,103,799円、2009年の 石川遼が 174,532,558円、 2008年の 片山晋吾の 177,944,895円、2007年の谷口徹が 171,744,498円で賞金王になっているが、タイガー・ウッズの全盛期の 1/6~7 程度(フェデックスカップを入れると さらに その半分程度になる)という現状だ。大雑把に言うと、日本の賞金王の賞金獲得額は 全米ツアーの優勝賞金ランキングの賞金獲得額で見ると 40位前後の選手の賞金獲得額に匹敵することになる。

かつては、米国ツアーの賞金王並みに稼いでいた日本の賞金王が居た時代もあった訳だが、米国ツアーの賞金額が大幅にアップした結果、いつの間にか 国内男子ツアーと米国ツアーの賞金格差が 大きくなってしまった。それでも、一時の円高の影響で、日米の差は 多少 縮小した観もあったが、円安になった今、その差は 更に拡大しそうだ。


日本女子ツアーの隆盛


女子賞金王他方、日本の女子ゴルフの人気が 近年 上昇してきた結果、その賞金王が 日本の男子の賞金王と 然程 変わらないレベルにまでなっている。因みに、国内ツアーからの賞金獲得額だけによる比較であるが、1985年の女子賞金王の阿玉(と・あぎょく)の場合 ¥65,634,788 という賞金獲得額で 男子プロの約 65%、そして、1990年は 高村博美で ¥62,576,087 で約 50%、1995年の塩谷育代の ¥75,006,561 は 同年の賞金王となった尾崎将司の約 40% であった。しかし、2000年の不動裕理の賞金獲得額が ¥120,443,924 (68%) となり、2005年には、同じく、不動裕理が賞金王となったが、¥122,460,908 (102%) を獲得し、男子を上回るまでになった。因みに、2006年の賞金王は 大山志保で ¥166,290,957 (105%)、2007年が上田桃子の ¥166,112,232 (98%)、2008年は 古閑美保で ¥120,854,137 (70%)、さらに 2009年 横峯さくらの ¥175,016,384 (100%)、2010/2011年のアン・ソンジュが ¥145,073,799 (80%) / ¥127,926,893 (85%)、そして、2012年の全美貞の ¥132,380,915 (76%) など、男女の差が殆どない状況にまでなっていた。2016年と 2013年に限っては 男子が女子の賞金王の賞金獲得額を上回る結果になったが、2014年は アン・ソンジュが ¥153,075,741 (111%) と小田孔明を上回り、さらに 2015年にも イ・ボミが ¥230,497,057 (139%) と 男子を上回った。

また、米国女子ツアーは アニカ・ソレンスタムやロレーナ・オチョアが活躍した黄金時代があり、その賞金王は 常時 200万ドル以上(2007年 の賞金王になったオチョアは 436万ドル)を 稼ぎ出していたが、リーマンショックの後に 一時 低迷期を経験した。2009年は 日本でも活躍したシン・ジエが その賞金獲得額 181万ドルで賞金王になったが、日本の賞金王の横峰さくらと ほぼ 同額だったし、2010年賞金王の ナ・イェン・チョイも 181万ドルを稼いだものの 日本の賞金王 アン・ソンジュの 1.45億 円と ほぼ 同額だった。しかし、2011年に ヤニ・チェンが圧倒的な強さを見せ アン・ソンジュの 2倍近い 292万ドルを稼いだ頃から 再び 盛り返すことになる。2012年/2013年は パク・インビが 229万ドル/246万ドル、2014年のステーシー・ルイスが 254万ドル、2015年のリディア・コーが 280万ドル、2016年のアリヤ・ジュタヌガーンは 255万ドルと日本の賞金王の賞金獲得額を 近年は アメリカが 明らかに上回る額を獲得するようになっている。一時期 米国ツアーの試合数が減少し 円高の影響もあって 日米の賞金総額の差が小さくなった訳だが 2016年には 米国女子ツアーの試合数も年間 34試合と ほぼ オチョア選手の時代のレベルに戻り、円安も進んで 日本との差がないような時代は 終わった観もある。

いずれにしても、実力のある韓国や中国、台湾、オーストラリアなどの選手が 引き続き 日本の LPGA ツアーでプレーするだろうから、今後、日本女子のレベルは 高止まりするものと予想される。そうした中、日本人の若手選手が力を付けてきたが、これからも 日本人以外の選手が賞金王になる可能性は 低くないだろう。





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