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トッププロのドライバーの飛距離
 
 

トッププロ達のドライバーの飛距離は ボールとクラブの進化に因るところが大きいと思われるものの 20年前に比べ 約 30ヤード伸びている。

米国ツアー (PGA) の場合、パーシモンのドライバーが使われていた 1980年代のドライバーの平均飛距離は、最も飛ばす選手でも 270ヤード台だったが、ここ数年の記録を見ると その数値は ほぼ 320ヤードにまでなっている。つまり、飛ばし屋の平均飛距離で比べると 40ヤード以上伸びている計算になる。特に、1990年代半ばから 2000年代半ばまでの 10年間に その飛距離は 飛躍的に伸びた訳だ。

 
下表は PGA のデータを基に作成したものであるが、これを見れば 1980年以降 ドライバーの平均飛距離が どのように伸びてきたかは 一目瞭然である。

年度
#1 平均飛距離
#1 選手名
300ヤード以上
#50 平均飛距離
1980
274.3
Dan Pohl
0 名
261.0
1985
278.2
Tom Purtzer
0 名
263.9
1990
279.6
Andy Bean
0 名
266.4
1995
289.0
John Daly
0 名
268.7
2000
301.4
John Daly
1 名
277.5
2001
306.7
John Daly
1 名
283.7
2002
306.8
John Daly
1 名
285.0
2003
321.4
Hank Kuehne
9 名
292.8
2004
314.4
Hank Kuehne
15 名
292.1
2005
318.9
Scott Hend
26 名
294.2
2006
319.6
Bubba Watson
20 名
295.5
2007
315.2
Bubba Watson
18 名
294.5

年間の平均飛距離で 300ヤードを越す選手が初めて出たのは 1997年で、その記録は ジョン・ディリー によって作られたが (302.0ヤード)、その年の 2位は タイガー・ウッズで 294.8 ヤード、そして、3位の選手が 287.5ヤード という状況で 290ヤード以上飛ばしていた選手は 2人しかいなかった。(表中の 300ヤード以上のコラムは 年間の平均飛距離が 300ヤードを越した選手の数。)

1990年代半ばまでは バラタカバーの糸巻きボール全盛の時代であったが その後 ウレタンカバーのボールが出現し、さらには、タイトリスト Pro V1 で知られる マルチレイヤー・ソリッドコア・タイプのボールが 普及した結果、状況は 大きく変わった。(詳細) もちろん、大型ヘッドのドライバーや高度なカーボン・グラファイト・シャフトの製造技術の進化も 飛距離のアップに拍車をかけたはずである。

また、ゴルフスイング分析用のビデオカメラやソフトウェア、そして、ヘッドスピードやボールの挙動の測定機器などを比較的容易にトレーニングに導入できるようになったことで、各選手が科学的なトレーニング方法を導入できるようになったことなども全体のレベルアップにつながっていると考えられよう。

飛ばせることが有利なことは言うまでもないが 比較的 飛距離の短い選手が 活躍していることも 事実である。例えば、ここ数年 世界のトップ 10 の座を維持してきた Jim Furyk (279.7ヤード、171位)、2007年 マスターズ・チャンピオンになった Zack Johnson (280.4ヤード、169位)、また、2007年に大活躍をした K.J. Choi (284.1ヤード、144位) のような選手も居る。

ところで、2007年 PGA でプレーをした日本選手のデータを見ると、丸山茂樹選手は 277.7ヤード (180位) と 2005年の 288.8ヤード (98位) より距離がダウンしているのが目に付く。一方、今田選手は、282.6ヤード (149位)、また、丸山大輔選手は 288.6ヤード (98位) という結果であった。

なお、2007年の 女子 (LPGA) の記録を見ると Karin Sjodin 選手が 275.8ヤードで 1位になっており、270ヤード以上飛ばした選手が 5人も居る。中でも、2007年の賞金王であったオチョア (Lorena Ochoa) 選手は 270.6ヤード (3位タイ) と飛ばし屋である。2005年には アニカ (Annika Sorenstam) が、263.9ヤードを飛ばして 3位であったものの、2007年の記録では 256.6ヤード (29位タイ) となり、他の選手の飛距離が伸びているので、相対的に飛距離での優位がなくなったことになる。なお、宮里藍選手は 239.9ヤードで 128位という結果であったが、オチョア選手と 30ヤード以上の飛距離の差がある訳で、この飛距離の差は 大きなハンデと言わざるを得ないだろう。