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ゴルフボール
 
 
昨年使っていたボールが、もう今年はないというような状況がここ数年良く見られた。それは、ソリッドコアのゴルフボールが糸巻きボールを完全に駆逐し、それに伴った技術革新がこの数年の間に次々と市場に出て、ボールのデザインや種類が変わったためである。そうした変化は 多少落ち着きを見せ始めたが、それでも今年も何種類かのボールが市場から消え、一方で新しいボールが市場に出回ることになるだろう。ボールの値段の幅も大変広くなっていて、1ダース 7,000円以上もするようなものから 1,500円以下の低価格ボールまで様々だ。そんな状況だから、どんなボールを使ったら良いのか分からなくなってしまっている人も少なくないはずだ。

最近の上級者向け高級ボールは、マルチレイヤー・ソリッドコア (MLSC) のボールだが、そうしたボールの技術革新が比較的安価なツーピースのボールの概念も変えました。最近のツーピースのゴルフボールのコアの材質とコンプレッションが変わり、コアのコンプレッションの低いものが増えている。飛び重視のツーピースボールでは、今でも 100 前後のコンプレッションというボールがあるが、最近ではコアのコンプレッションが 70 前後のボールが多くなっているようだ。つい最近まで、90 と 100 のコンプレッションのボールから選んでいたのが嘘のようだ。

かつて、ショートゲームで必要となるスピンや打感を重視する上級者は(距離を多少犠牲にして)糸巻きのバラタボールを使ったものだが、2000年までには、このバラタボールは姿を消した。それは、ウレタンカバーの出現に続いて、距離が出るばかりでなく、スピンや打感に優れた MLSC のボールが出現したからだ。下の写真は 高級 MLSC の代表的なボールである Titleist Pro V1 (左) と Pro V1x の内部構造を示したものである。

ボールの良し悪しは、基本的に、スピン、打感、正確さ、飛距離 (芯をはずした時の距離も含め)、耐久性などで決まると言える。正確さとは、まっすぐに打ったショットやパットが曲がらずに、正しい距離転がったり、飛んだりすることを言う。例えば、ボールの重心が中心からずれていたりすると正確さがなくなる訳だ。高級なボールは ほとんどこれら全ての項目において優れているが、特に、スピン、打感に優れている。従って、柔らかいタッチが出せ、必要な時にスピンを利かせることが出来るなど、ショートゲームでその性能の差が大きく出る訳だ。しかし、人気の高い MLSC のボールは 1ダースで5000円以上するので、アマチュアプレーヤーにとっては ちょっと高い。

初心者には、価格が手ごろで飛ばしと耐久性をを追求したサーリン (アイオノマーとも言われる) カバーのツーピースのボールが最適であろう。上級者の望むスピンと打感は、得られないが、スライスが出難く、価格も安い事で(2000円/ダース前後)オススメ。一方、ツーピースでもウレタンカバーでスピンと打感を追求したボールが、前述のボールよりも少し値段は高くなるが (3000円前後)、そこそこの性能を提供してくれる。ただし、カバーだけでソフトな打感を出そうとするわけだから、距離を多少犠牲にし、尚且つ、耐久性 (カバーが傷つきやすい) に欠点がある場合もある。もちろん、打感を多少犠牲にし耐久性と距離を向上させたような、ソフトサーリン・アイオノマーのカバーなどで作られた、中間的なボールもある。

また、4000円前後で手に入る MLSC のボールもある。そうしたボールは、多少、打感が気に入らないとか、飛びが今一かなという程度の性能の差だろうから、かなり、最高級のボールに近いものと言える。また、クラブのヘッドスピードが低い、女性やシニアプレイヤーにあったツーピースボールもある。一般的には、コンプレッションの低いボールで、ボールが上がりやすいディンプルパターンのものだ。上級者で、価格に敏感な人の中には、ソフトな感触の得られるこうしたボールを使う人も居り、意外と色々なユーザーに使われているボールで、米国では、Precept の女性用ボール MC Lady のようなボールが、価格に敏感な一部の上級者に比較的良く使われている。

ヘッドスピードのあるプレイヤー用には、ドライバーショットのボールの回転が低く抑えられるようなボールの構造にし、高い打ち出し角でボールを打ち、ボールの回転を抑えることで距離を出すという考え方が基本である。従って、こうした考え方で作られた最新のゴルフボールを昔のゴルフクラブで打っても良い結果にはつながりません。比較的古い、ロフトのあまりないクラブをまだ使っている人が、こうしたボールを打ってもボールが早くドロップしてしまう可能性が高いので、注意してボールを選択して欲しい。

ボールの軌道は、スイング、クラブのロフトと重心、芯のはずし具合、ボール表面の摩擦係数、コアの構造と材質、ディンプルのパターンなどに影響されるが、飛距離の面からは、自分のスイングスピードとタイプ、クラブのロフトや重心、また、シャフトの特性なども考えてボールを選ぶようにしたいものである。ヘッドスピードのない人は、球がドロップしないようなディンプルパターンで低いコンプレッションのボールを選ぶと良い。例えば、Titleist Pro V1では、ヘッドスピードの速い人のために Titleist Pro V1x が新たに発売されているが、ヘッドスピードのない人には不向きなボールと言える。

なお、MLSCのボールは、芯をはずした時にロスする度合いが低いということも利点の一つだ。また、ディンプルの数は、300-500が良いとされているが、最近の傾向は、浅いディンプルでその数が少な目になっているようだ。ディンプルは浅めで、数を多めにするとボールが高く上がる傾向にあり、ハードヒッター用にはディンプルの数を少な目にするのが一般的。

さて、プレーに影響を与えない範囲で、ボールのコストをセーブするためには、2つの方法が考えられる。一つは、モデルチェンジに伴うクリアランスセールなどを利用する方法。もう一つの方法は、ロスト (ユーズド) ボールだ。グレードの高いロストボールは、ほぼ、新品同様で、価格が 5-6割程度だし、少し傷のついたものなどは 4割程度の値段だから、結構オススメ。 ロストボール購入などは、こちら。
 
 
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