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世界のプロ ゴルファー
 
プロ・ゴルファーは大きく二つのタイプに分類される。つまり、1) 主に ゴルフを教えることを仕事にしてる ティーチング・プロと 2) 主に 競技に出場して 賞金を獲得し、加えて スポンサーからの契約金などを収入源にしている トーナメント・プロ (ツアー・プロとも言う) の二通りだ。しかし、純粋なトーナメント・プロとしてやれる人は プロ・ゴルファーの ほんの一握りのエリートで (詳細後述) 大部分のプロ・ゴルファーは ゴルフを教えるか、それに順ずる仕事をして生計を立てている訳だ。

ところで、本当の意味での トーナメント・プロが出現したのは 20世紀に入ってからのことで、その最初のゴルファーと言えるのが ウォルター・へーガン (Walter Hagen: 1892-1969) である。彼は 1910年、20年代に 最も活躍した プロ ゴルファーで、全米プロ 4年連続優勝という記録を含め、メージャー 11回の優勝記録保持者であり、タイガー・ウッズにその記録を破られるまでは (ボビー・ジョーンズの記録はやや異質なので除くとして) ジャック・二クラウス (Jack Nicklaus) の18回に次いで歴代二位の記録を有していた。ただ、1934年から始まった マスターズ には優勝しておらず、グランドスラムは達成できなかった。

ベン・ホーガンそれでも、トーナメント・プロとして生活出来るゴルファーが 何人も出現したのは、第二次世界大戦以降のことで、それは 欧米において中産階級の人口増加に伴ってゴルフ人口が増加する中、テレビの普及などマスメディアが台頭した結果、プロ ゴルファーのための競技の数と賞金が増加したことを 背景にしたものだった。そんな中、サム・スニード (Sam Snead)、ベン・ホーガン (Ben Hogan)、アーノルド・パーマー (Arnold Palmer)、ゲーリー・プレーヤー (Gary Player)、ジャック・ニクラウス (Jack Nicklaus) といった選手が活躍し、ゴルフ人気を 牽引した。

2010年 現在、ワールド・ゴルフ・ランキング ( 詳細) の対象になっている世界 6大ツアーのトーナメント・プロとして登録されている男子の数は 1,400人近い数に上るが、2009年のデータで見ると その年間賞金獲得総額 400位の選手の賞金獲得額が $183,140 で、500位の選手となると $89,271 と言うことだから、純粋に賞金だけで生活できる男子選手は 400 - 500人位だろう。

また、女子の場合は 米国 LPGA 2009年のマネー・ランキング 75位の選手の年間賞金獲得総額が $123,694、そして、100位の選手で $79,102 となっており、日本の LPGA ツアーでは 50位の選手が \14,827,500 で、75位の選手になると \6,481,666 となっている。さらに、ヨーロッパの女子ツアーの賞金総額は アメリカや日本の ほぼ 2/3 のスケールで、韓国の女子ツアーの賞金総額となると 1/3 - 1/4 程度の規模だから、純粋に賞金だけで生活できる女子選手は おおよそ 200 - 300人と言うことになるだろう。

とは言え、トーナメントの賞金を中心に、契約金やレッスンなどからの収入を加えて、トーナメント・プロとしてゴルフをしている人は ゴルフ人口の増加と共に増え続け、現在 世界中に 2,000人くらいは 居るものと推定される。

そうした中で活躍したトーナメント・プロの名前を挙げたら 枚挙にいとまがないが、その名前を見てみると (下表参照) ゴルフ発祥の地と言われる スコットランド (英国) より ゴルフの歴史は浅いものの ゴルフ人口とゴルフ場の数で英国を遥かに上回る ( 世界のゴルフ事情) アメリカの選手が目立つ。

ジャック・ニクラウス近年の大きな出来事としては、パーシモンのドライバーの時代に活躍した偉大なゴルファーで 帝王と言われたジャック・ニクラウスが 2005年 7月 15日に 全英オープンの行われたセント・アンドリュースの18番 を最後に トーナメント・ゴルフに終止符を打った。下りのスライス・ラインのパットを見事に決めて、帝王の最後らしい素晴らしいフィニッシュだった。また、タイガー・ウッズは 2008年の全米オープンに優勝して メジャー 14勝目を記録し、ニクラウスに次ぐ 史上二人目のトリプル・グランド・スラマーになる 快挙を果たした。 メジャー優勝者の記録とグランドスラマー

日本人選手では、2004年に青木功選手、2005年には 岡本綾子選手が世界ゴルフ殿堂 (Golf Hall of Fame) 入りを果たした。日本女子プロの先駆者 "チャコ" こと樋口選手に加え、これで 3人の日本人が殿堂入りを果たしたことになる。

最近では世界のヒノキ舞台とも言える 米国ツアーで活躍する日本人選手の数も増えた。2009年のマスターズに 17歳で招待された石川遼選手が 2009年には日本の賞金王になり最年少記録を大幅に更新した。そして、現在は 主戦場を日本に戻したものの、PGAで複数回の優勝を果たした丸山茂樹選手、そして、2008年に PGAで初優勝を果たした 今田竜二選手や石川遼選手のライバルと言われている池田勇太選手など、多くの日本人が世界を舞台に活躍するようになっており、何時の日か、日本人選手がメージャー・チャンピョンになる時も来ることだろう。

一方、LPGA では アメリカを主戦場に活躍する宮里藍選手は 2009年に米ツアー初優勝を記録したが、翌年の 2010年の米ツアーでは 何と 開幕から 二連勝をして日本のゴルフ・ファンを驚かせた。また、2009年の日本女子ツアーでは、横峰さくら選手が 諸見里しのぶ選手、有村知恵選手、そして、韓国の全美貞 (ジョン・ミジョン) 選手らと最後まで争って賞金王に輝いたが、その人気を背景に、年間獲得賞金額は 男子と ほぼ同レベルのものになっており、ここ数年は日本におけるゴルフ人気を 下支えしてきた。 日米女子プロゴルフ (LPGA) ツアーの現状

歴史に残るゴルファー Tom Morris Sr/Jr, Harry Vardon, Bobby Jones, Gene Sarazen, Ben Hogan,
Walter Hagen
, Sam Snead
シニア
プレーヤー
Jack Nicklaus, Arnold Palmer, Gary Player, Lee Trevino, Tom Watson,
Hale Irvin, Tom Kite, Tony Jacklin, Raymond Floyd
アメリカ Tiger Woods, Phil Mickelson, Steve Stricker, Jim Furyk, Davis Love III
ヨーロッパ Nick Faldo, Bernhard Langer, Padraig Harrington, Miguel Angel Jimenez,
Sergio Garcia, Lee Westwood, Rory McIloy
その他 Vijay Singh, Ernie Els, Greg Norman, Retief Goosen, Mike Weir, Adam Scott
日本男子 青木功ジャンボ尾崎中島常幸丸山茂樹片山晋呉谷口徹今田竜二
石川遼池田勇太
世界女子

Annika Sorenstam, Michelle Wie, Paula Creamer, Karrie Webb, Natalie Gulbis, Betsy King, Pat Bradley, Juli Inkster, Nancy Lopez, Patty Sheehan, Amy Alcott, Lorena Ochoa, 申 智愛 (シン・ジエ), 全 美 貞 (ジョン・ミジョン)

日本女子

樋口久子岡本綾子福島晃子不動裕理宮里藍上田桃子
横峰さくら諸見里しのぶ 有村知恵