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全米オープンのお話 - US Open Championship
毎年 6月中旬に行われる 全米オープン (United Staes Open Championship 俗称 U.S. Open) は 世界四大ゴルフトーナメント、所謂、メジャー大会の中でも コース設定が 最も 厳しいトーナメントとして知られている。コースによって状況は異なるが、標準的な全米オープンでは ファースト・カットの芝が 1.5 インチ、その外 10-12フィート (約 4ヤード) が プライマリー・ラフで その深さは 3-4インチ、さらに その外が セコンダリー・ラフになり 6インチという設定である。

2011 US Open at Congressional C.C.

USGA は全米オープン優勝者のスコアが イーブン (E) 前後になるようコース設定をすると言われているが、過去の記録を見ると、そのスコアには大きなバラつきがある。下のテーブルは 最近の全米オープンの記録だが、2006/2007年の優勝スコアは +5、そして、2012/2013年のスコアも +1 で、アンダーパーにならなかったが、2014年は -9、そして、2011年には -16 という記録的なスコアも出ている。

年度 コース 優勝者 スコア
2015 Chambers Bay Jordan Spieth -5
2014 Pinehurst No.2 Martin Kaymer -9
2013 Merion Golf Club Justin Rose +1
2012 Olympic Club, Lake Course Webb Simpson +1
2011 Congressional Country Club, Blue Course Rory McIlroy -16
2010 Pebble Beach Golf Links Graeme McDowell E
2009 Bethpage State Park, Black Course Lucas Glover -4
2008 Torrey Pines Golf Course, South Course Tiger Woods -1
2007 Oakmont Country Club Angel Cabrera +5
2006 Winged Foot Golf Club, West Course Geoff Ogilvy +5
2005 Pinehurst Resort, Course No. 2 Michael Campbell E
2004 Shinnecock Hills Golf Club Retief Goosen -4
2003 Olympia Fields Country Club, North Course Jim Furyk -8
2002 Bethpage State Park, Black Course Tiger Woods -3
2001 Southern Hills Country Club Retief Goosen -4
2000 Pebble Beach Golf Links Tiger Woods -12

コースの難易度を決定づける最大のポイントは、ラフの深さだと言える。例えば、2006年の全米オープンが開催された ウィングドフット C.C. のラフ(優勝スコア +5)と 2011年のコングレッショナル C.C. のラフ(優勝スコア -16)には、以下のような違いがある。

ラフの比較

また、ラフの設定は 前述のように (1) ファースト・カット (2) プライマリーラフ (3) セコンダリーラフ のような設定をするのが普通であるが、2013年のメリオン G.C. の設定などは ファースト・カットがなく いきなり 6インチのラフ (ただし、フェアウェイのエッジは直角に深いラフにならぬよう配慮) という設定をしたように、多少距離の短いコースなどでは その難易度を調整するために さらに難しくする場合もある。

全米オープン出場資格


全米オープン本戦への出場資格は ツアープロの場合、賞金獲得額や世界ランキングなど USGA が定めた項目のパフォーマンス (例えば、メージャー優勝経験やライダーカップ、プレジデントカップなど大きな国際競技への出場経験など) をベースに その基準を満たしているものに出場資格が与えられる。

一方、アマチュアのトーナメントで完全なシード権が獲得できる大会は、USGA が主催している全米アマだけである。また、以上の出場資格を有しない選手のために、規定の公式ハンディキャップの条件を満たせば (USGA HC Index 1.4 以下) 誰でも参加できる予選が行われるから、文字通りの オープン選手権であるが、近年は 7,000 - 8,000人のゴルファーが この一次予選 (Local Qualifying) に参加している。

一次予選を通過した人と一次予選を通過する必要のない資格 (Local Exemption と言う) を持ったツアープロやトップアマの選手などが さらに Sectional Qualifying と呼ばれる二次予選を戦い その上位数名が本戦への参加資格を獲得する仕組みである。

例えば、二次予選に出場出来る資格 Local Exemption は、過去の全米アマに優勝した全ての選手が (アマチュアである限り) 有する。さらに、前年度の全米アマの準々決勝出場選手にも与えられる。また、全英アマ、全米ミッドアマ、全米アマパブリックリンクス、全米ジュニアアマの過去 3年間の優勝者 (アマチュアに限る) と前年度の全米シニア・アマ、全米大学選手権などの優勝者にも 二次予選への出場権が与えられる。

二次予選は 米国の 12箇所とヨーロッパ (英国)、日本のそれぞれ 1箇所ずつの 合計 14箇所で行われ、約 750人の選手が この二次予選をプレーし、最終的に本戦に出場出来る 156人が決定する。因みに、2005年優勝のマイク・キャンベル (Michael Campbell) は 英国で行われた予選に出場し 出場資格を獲得しての参加であった。» US OPEN 公式サイト

歴史


トロフィー全米オープンの第一回大会は 1895年 10月 4日に ロードアイランド州 (ボストンの南) のニューポート G. C. (Newport Golf & Country Club) で開催されたが、その時の参加者は 僅かに 11名だった。36ホールのストロークプレーを一日で行ったもので、まだ、ガッタ・パルチャのボールを使っていた時代であるが、その優勝者は ホーレス・ローリンズ (Horace Rawlins) という英国人のプロで 91, 82 のトータル 173 というスコアだった。ローリンズは 優勝賞金として 150ドルと金製のメダルを獲得した。その時の賞金総額は 335ドルであったが 現在の賞金総額 900万ドル、優勝賞金 162万ドルという 2015年の賞金規模とは 比べ物にならないものだった訳だ。

初期の全米オープン優勝者は すべて英国人や英国から米国に移民した人達であったことからも分かるように、全米オープンが始まった当時の米国のゴルフのレベルは英国に見劣りするものであった。初めて 米国生まれの米国人が優勝したのは 第一回大会が開かれた年から 16年後の 1911年だったが、その年に優勝したジョン・マクダーモット (John J. McDermott) は 翌年 1912年の大会にも優勝している。

その後、米国でのゴルフ人口は急増し、そのレベルは 急速に 英国のそれに近づいた。その象徴とも言える米国生まれの偉大なゴルファーが ボビー・ジョーンズで、彼は 1923、1926、1929、1930年の全米オープンに優勝しているばかりか、1926、1927、1930年の全英オープンにも優勝した。しかも、彼は 生涯 アマチュア・プレーヤーとして競技に参加し、全米アマ、全英アマのタイトルも獲得し、当時のグランドスラムを達成した唯一のゴルファーであった。

全米オープンの最多優勝記録は 4回で、ボビー・ジョーンズの他にも 3人 (Willie Anderson, Ben Hogan, Jack Nicklaus) が それを達成している。次いで、タイガー・ウッズが 3回の優勝を果たしている。その他に 比較的 近年の大会で複数回 (それぞれ 2回) 優勝しているプレーヤーには、アーニー・エルス、ルティーフ・グーセン、リー・ジャンセン、カーティス・ストレインジ、ヘール・アーウィン、リー・トレビノ、そして、若くして飛行機事故で亡くなった ペイン・スチュアートなどが居る。 » メジャー優勝者とグランドスラムの記録

全米オープンを制したアマチュア・プレーヤーは 過去に 計 5人居るが、最後にアマチュアが優勝したのは 1933年のことで (John Goodman という選手) 75年間、アマチュアの優勝者は出ていない。ボビー・ジョーンズの他で 良く知られているアマチュア優勝者の中には、近年映画にもなった The Greatest Game Ever Played (邦題・グレイテスト・ゲーム) で紹介されている フランシス・オウィメット (Francis Ouimet - 1913年大会で 当時 20歳) も居る。 ボストン郊外の The Country Club で開催された第 19回大会で、彼は無名の地元プレーヤーとして 当時 飛ぶ鳥を落とす勢いだった 英国のハリー・バードンをプレーオフの末破って優勝した。 » 映画 (DVD) に興味のある方は、こちら。


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