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ハーフスイングのアプローチ・ショット

Introduction
漠然とフルスイングの半分位の力で打つショットが ハーフスイングのショットだと考えている人が多い。ウェッジで ハーフ ショットをすることを ハーフ ウェッジ などと言うこともあるが ゴルフの基礎知識としては 概ね その理解で十分と言えるかも知れない。しかし、ハーフスイングに対する理解を深めることで ゴルフのレベルが アップする可能性は 高い。そう言われると どう言うことと思われるだろう。

ハーフスイングとは

ハーフスイング フルスイングの半分位と言っても 実は フルスイングの何を半分にするのかで ミスショットの発生率や スイングの安定性、再現性などは 異なってくる。多くの人は ハーフスイングと言ったら バックスイングの大きさを フルスイングの半分位にして 力の入れ具合や スイング・スピードも半分位にする。そんなことをイメージするだろう。しかし、スイングの大きさ、力の入れ具合、スイング・スピード、飛距離と弾道の関係を十分に理解している人は 少ない。それでは 40、50、60ヤードのような中途半端な距離のショットを上手く打つことは出来ないはずだ。まずは ハーフスイングに対する理解を深めること、そして、その理解の下に練習をすることが アプローチ上達のための早道である。

距離のコントロール

フルショットで打つ距離に比べて極端に短い 50 〜 60ヤード以下のショットは バックスイングの大きさを小さくしたり、クラブをゆっくり振るなどして距離を合せなければ 打てないショットで 難しい距離の調整が要求される。サンドウェッジで ロフトを開けば ロブショットのようになるが そのような方法での距離調整は より難しいので その必要がない限り そうした方法は 使わないのが普通で スイングの大きさとスピードで調整するのが一般的である。

そんな中途半端な距離のショットは 感覚を覚えなければならないショットだが 問題はどのように その感覚を覚えるかである。多くのアマチュアゴルファーは 適当に バックスイングの大きさを抑え目にして ダウンスイングのヘッドスピードを 勘に頼って コントロールする訳だが それだと 十中八九 必要以上に大きなバックスイングをすることになる。結果、ダウンスイングで ヘッドスピードを減速することが多くなり 加速モードで 球を打つことができない。結果、確りクラブを振れていない 中途半端なスイングのショットになって ミスも多くなる。それは ハーフスイングに対する理解が欠如しているから起きるミスだとも言える。

まず初めに 知って欲しいのは バックスイングの大きさとスイング・スピードの関係、そして、その関係 or バランスを最適化することで ショットの精度、安定性と再現性を高めることが出来ると言う事実である。例えば、サンドウェッジで 50ヤードのショットを打つ時に バックスイングの大きさは フルスイングの 30% - 40% - 50% - 60% - 70% で打つことが出来るが 30% だと急いでヘッドスピードを上げる必要があるし、逆に、70% まで大きくなると 途中で スピードダウンするような必要が出てくるだろう。多くの人にとって 40% とか 50% が ベストなのだが 60% 以上の大きなスイングをしてしまう人が多い。

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打ち易い ハーフスイング

ここで考えて欲しいのが 自分にとって 打ち易い ハーフスイングという概念である。頭の中に描くバックスイングの大きさを数値化した時に、それが 40% であろうが 50% であろうが、それは重要ではなく、スイングし易い ハーフスイングがどんなものかという意味だ。そして、そんな ハーフスイングを考える時に意識して欲しいのが クラブを確り振るという概念と大きな筋肉を使ったスイングという考え方である。そうすることで 腕の振り幅は 小さくして 上半身の回転するパワーを原動力にすること、更に、小手先の調整を極力排除する。そんなことである。そうしたことを考えて工夫して行き着くスイング、最もスイングし易いと思う ハーフスイングがどんなスイングになるのか。まずは、そんな自分のベスト・ハーフスイングを見つけて欲しいのだ。そして、そんなスイングをした時に ボールは 何ヤード飛ぶのか。距離は 50ヤードでも 60ヤードでも 良いのである。距離に合わせて スイングの大きさやスピードを考えるのではなく スイングし易い ハーフスイングをした時に 何ヤード飛ぶのかを知ることである。次に、それを基準に その距離から +/- する方法を身に付けることがネクスト・ステップである。

つまり、フルスイングに加えて、もう一つの基準となる ハーフスイングのショットを作る訳で それが結果として フルショットの距離の 70% でも 60% でも良いのである。大切なのは 自分が打ち易いと感じる 再現性の高い ハーフスイングのショットの打ち方(大きさとスピードなど)を見つけること。そして、そんな ハーフスイングのショットを基準にした 距離調整法を身に付け、そのテクニックに磨きをかける。

通常、基準になるショットより 10ヤード とか 10% 程度短かかったり、長かったりする程度の距離の調整は 比較的し易いものだが、25% とか 50% といった大きな割合の距離の調整をするのは 感覚だけでは 非常に難しくなってくる。従って、前述の基準となる ハーフスイングのショットが大きな意味を持ってくる。基準となる ハーフスイングのショットが決まったら、そのショットで サンドウェッジ、ギャップウェッジ、ピッチングウェッジなどを打って、それぞれの距離を把握しよう。そして、それを基準に前述の距離の微調整をすることで どんな中途半端な距離でも対応できるようになる。練習場では 機会あるごとに その ハーフスイングのショットを繰り返し練習し、加えて、ハーフスイングのショットからの距離の微調整の方法をチェックする。

ショットの精度、安定性と再現性

打ち易いと感じるスイングの大きさやスピードが分かって それを基準にすることで 中途半端な距離のショットの対応力が上がったら、そこで終わるのではなく、その基準になる ハーフスイングのショットの改善を図って ショットの精度、安定性と再現性の向上を考えるのが その次のステップである。ハーフスイングの練習では 1) 1/2 程度の小さなバックスイングでも 打ち易い構え方を工夫すること、そして、2) 下半身の動きを最小限にしながらも シャープな体の回転を原動力に 加速モードでクラブを振るなど、更に、ショットの精度、安定性、再現性を高めることができないか。そんなことに目を向けて 更なる研究もして欲しい。

アプローチの達人

これまでに説明した方法の優れた点は 覚えるべき中途半端な距離のショットが一つあって、それを基準に、全てが対応可能と言うことで シンプルなことだ。基準になるショットの感覚を頭と体で確りと覚え、さらに、それを基準に距離の加減をすれば長くも短くも出来るという発想である。基準のショットを覚え、加減の法則のようなものを覚えることで システマチックな距離の調整法を確立できる。微調整をどこまで上手くできるかは 難しい麺もあるが 基準のハーフスイングを一つ覚えるだけであれば 忘れ難いから その再現性は 高いし ミスをする確率も低くなる。微調整が少しずれても 大きなミスにはならないはずだ。

仮に、自分のやり易い ハーフスイングで サンドウェッジが 50ヤード、ギャップウェッジで 70ヤードということが分かったら、その基準となるハーフスイングの飛距離を 10ヤード短くする方法(感覚)を習得すれば、40、50、60、70 ヤードのショットが自信を持って打てるようになる。さらに、10ヤードとか 5ヤード長く打つ方法(感覚)も習得すれば、状況に応じて使い分けることの出来る選択肢がさらに増えるだろう。そんな工夫と練習を繰り返せば アプローチの達人になることも夢ではないだろう。

なお、本サイトの ウェッジショットのセクション では、少し違ったアプローチだが、一般に良く用いられている基準を作るために参考になる 3本のウェッジと 4種類のバックスイングの大きさで距離を調整する方法を紹介しているので、そちらも、参考にして下さい。» ウェッジ ショット

どちらの方法が良いかは 個人差もあるので 一概には言い切れないが、今回紹介した距離調整法は 練習時間を あまり作れない方にも 適したアプローチのはずである。また、上級者にも さらに感性を磨く方法の一つとして 一度試してもらいたい手法である。

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