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動いているボールを打った時(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 動いているボールを打った時
• 例外規定
• アドレス後に動いたボール
• 動いた球がクラブに当たった時
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


動いたボールゴルフでは 原則 動いているボールを打つことは 許されていない。一方、打つ意思がないのに 動いたボールがクラブに当たってしまうことも 稀にではあるが 起きる。ここでは そうしたケースに どのようなペナルティが科され、どう対処する必要があるのかを 詳しく解説する。

動いているボールを打った時


まず、動いているボールを打った時のことは 規則 14-5 に 規定されているが、正確には 動いているボールに対して ストロークをすることが許されておらず、空振りをした時も含め 当該ルールが適用される。動いているボールに対して ストロークした場合の罰は ストローク・プレーであれば 2打罰、マッチ・プレーでは そのホールの負け となる。ただし、打ち直す必要はない。例えば、短いパットを外し、そのボールが完全に止まる前に タップインさせた場合は 2打罰で 打ち直しをせずに ホールアウトになる。

例外規定


一方、このルールには 例外規定があり、以下の場合は 動いているボールを打つことや 拾い上げることが許される。

例外規定 (1) ティーアップしたボール
(2) 二度打ちの時
(3) 水中のボール
(4) ストロークの結果、動き出したボール

(1) ティーアップしたボールは まだ インプレーのボールではないから、それが 仮に動いていたとしても 打つことは出来る。実際には わざわざ動いているボールを打つ人は居ないであろうから 知っておく必要性の低いルールであるが 参考まで。

(2) 二度打ちは 動いているボールを打つことになるが、規則 14-5 の罰則は適用せずに、別途、二度打ちに対する罰則を規定した規則 14-4 に従ったペナルティ、即ち、1打罰(1 ストロークで 2打とカウントする)が適用される。» 詳細

(3) 水中のボールは(水の流れなどで)ボールが動いている時でも打つことが許されている。また、水中で動いているボールは 止まるまで待つ必要なく 拾い上げて救済を受けることが出来るとも決められている。

(4) 規則 18-2 b では、アドレスした後に動いたボールに対し 次のように規定している。即ち、プレーヤーのインプレーのボールが アドレス後に動いた場合、プレーヤーは そのボールを動かしたものとみなされ 1打罰を受けるが、ストロークの結果としてボールが動いた場合は 例外規定が適用される。プレーヤーが ストロークを始めた後や ストロークのためにクラブを後方に動かし始めた後に ボールが動いた場合は そのストロークを完結して 動いているボールを打つことが許されおり、ボールを動かしたことによる罰も科されない。ただし、そのストロークを止めた場合は ボールを動かしたことに対する 1打罰のペナルティが科され、そのボールは リプレースしてから プレーを 続行しなければならない。


アドレス後に動いたボール


なお、2012年のルール改定以前は アドレス後にボールが動けば その理由の如何に因らず プレーヤーは そのボールを動かしたものとみなされ、1打罰で ボールを元の位置にリプレースし プレーする必要があったが、ルール改訂後は プレーヤーがボールを動かす原因を作っていなことが明らかな場合に限り 無罰となり、ボールを リプレースすることなく、新たにボールが止まった所からプレーをすることになった。

一方、プレーヤーがボールを動かしたと判断されるケースは 1打罰で ボールを元の位置に リプレースし、プレーを続行することになる。もし、ボールを元の位置に戻さずにプレーをした場合は ボールを動かした 1打罰と 誤所からのプレーという 2打罰の行為が関与することになるが、それらがダブルで科され 3打罰になるのではなく、大きな方のペナルティである 2打罰だけが科されることになる。

(4) のケース、即ち、アドレス後に ボールが動いたという経験を持って居る人は少なくないと思うが、ストロークをスタートさせ クラブを引いた後に ボールが動いた場合は ストロークを止めずに ショットを完結した方が(極めて 大きなミスを起こさない限り)得なことは言うまでもない。また、アドレスで ソールをしたら ボールが動いてしまう可能性がある場合は ソールをしない、つまり、自分がボールを動かしてしまう可能性を排除する という打ち方をすることが得策であることも 覚えておこう。

動いた球がクラブに当たった時


他方、ボールを打つ意思がないのに 動いたボールがクラブに当たることがある。そうした場合は 規則 19 「球が動かされたり、方向を変えられたり、止められた場合」の規定に従った 対応が求められる。具体的には 裁定集 19-2/1.5 に 以下のような説明がある。

質問: プレーヤーの球は スルーザグリーンの急斜面に止まっていた。プレーヤーは スタンスをとったが、球が動くことを恐れて クラブを地面につけなかったし、球が動く原因となることは何もしなかった。その球は 後方に動き出し、偶然に プレーヤーのクラブによって止められた。そこで プレーヤーが クラブをどけたところ、球は 急斜面を転がり落ちていった。プレーヤーは 規則 19-2 に基づき 1打の罰を受けることとなるか。

回答: 1打の罰を受けることになり、その球は 止められた箇所にリプレースされなければならない。プレーヤーが球をリプレースすることを条件に、規則 18-2 (止まっている球がプレーヤーに動かされる) に基づく 更なる 1打の罰は 関連する行為が 2つの規則に違反する結果となるので (裁定 1-4/12 原則 4参照)、このような状況では 適用しない。プレーヤーが 次のストロークを行う前に 球を リプレースしなかった場合、球を リプレースしなかったことは 関連のない行為とみなされ (裁定 1-4/12 原則 5参照)、マッチプレーでは そのホールの負け、ストロークプレーでは 規則 18-2 に基づく 2打の罰が追加され 計 3打の罰となる。

この説明では 動いたボールが クラブに当たって 止まり、その後、クラブをどけたら ボールが 更に 動いたという 複雑なケースの説明をしているが、普通は クラブに当たって止まったボールが その後に動くことは殆どないだろう。つまり、グリーンで パットの時に ボールが動いてパターに当たった場合は クラブに当たって止まったボールを(リプレースすることなく)1打罰の下に プレーすれば良いことになる。



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