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ルール不適合なティーペッグ|ルール解説

Introduction
ティーアップあまり注意を払ったことのない人が多いと思うが 規則 6.2 ティーイングエリアからプレーをする (Playing Ball from Teeing Area) に そのルールの詳細が記されているが まず (i) 各ホール 最初のショットを この長方形の区域内に ティーアップ もしくは ボールを置いて(スタンスなど 体は この区域から出ても良いが)それを打たなければならないこと、そして (ii) ルール違反のティーペッグを使用してはならないことが明記されており (ii) に違反した場合は 競技失格である。» 詳細

適合性に係わる規定

その適合ティーに係る規定は ルールブックの用具規則 (2020.1.1 発効) パート 6 - 機器と他の用具 1. ティー (規則 6.2) に 明記されているが そこで「ティーは ボールを地面から高く置くためにデザインされた機器で 下記のようなものであってはならない」との記述と共に 以下の通り 規定している。

• 4 インチ (101.6 mm) を超えるもの。
• プレーの線を示すことができるようにデザイン・製造されているもの。
• 球の動きに 不当に影響を与えるもの。
• その他、ストロークをしたり プレーする上で プレーヤーの援助となるもの。
注:プレーヤーがプレーの線を示したり、その他の方法でプレーヤー のストロークを援助するような方法でティーとティーを並べたり、紐 でつなげないことを条件として、芝の状態が厳しい場合の例外とし て、紐でつないだティーや紐でつないで地面に固定したティーをラウ ンド中に使うことができる。

適合性を示す例

つまり、以上の規定に適合しないものは ルール不適合なティーペッグで そうしたものを使えば 公式競技であれば 競技失格になる。以下は 上記規則に係わる R&A の補足説明の内容を纏めたものである。

ティーペッグの適合・不適合に係わる説明
ティー 木製、プラスチック製、また、その形状が 最も一般的な形状であるか ないにかかわらず、どのようなティーも その長さが 4インチを越えるものは不適合なティーに該当する。なお、それぞれが 4インチを越えないティーを 二つ重ねて使ってティーアップすることは許されるが、そのトータルの高さが 4インチを越えればルール違反になる。
ティー 木製やプラスチック製のティーで ティーアップの高さの調整を補助するデザインのティーは 上述の (d) に違反するのではないかと思う人も居るだろうが 地面に刺して使うタイプも 地面において使うタイプのいずれも その長さが 4インチを越えなければ(以下に示す 不適合ティーを除き)ルール違反にはならない適合ティーである。
ティー 左の例に挙げたような プレーの線を示せるデザインのティーは 上述の (b) に違反するものに該当する。ティーが飛ばないように 二つのティーを紐でつないだようなティーは 適合ティーとされるが 例えば グリーン フォーク とティーが紐で結ばれてセットになっているようなものは(それが照準器の役割を果たす可能性があれば)不適合になることも。
ティー 左の例のような ボールとクラブヘッドの間に板のようなものを置いて(スライスを抑える目的で使われるのが一般的な)ボールのスピンに影響を及ぼす形状のものは 不適合ティーである。一方、ボールとティーの間の摩擦軽減を狙った ブラシ・タイプのティーは そのメーカーなどのクレイムの如何にかかわらず(その効果が確認されておらず)適合ティーである。

なお ティーが飛ばないように 二つのティーを紐でつないだようなティーの適合性の解釈は R&A(適合)と USGA(不適合)の間で異なっているが R&A のルールの下に競技が行われる時でも 紐でプレーの線を示したとされれば ルール違反となるので そうしたティーの使用は 避けるべきだろう。

ティーペッグを選ぶ時の注意点

色々なタイプのティーペッグ
以上の説明から どんなティーペッグがルール違反なのか ご理解頂けたでしょうか。ボールを乗せる部分に 色々と工夫を凝らしたティーペッグが売られており そうしたメーカーの主張が完全に間違っているとも言えないようだが 基本的には 飛距離や方向性に 大きな影響がないデザインに限って ルール適合になっていると言うことである。

ブラッシュティー
因みに、R&A は 右のよな ブラッシュ ティー (Brush Tee) について 以下のように述べている。"Instead of having a plastic or wooden cup on which to place the ball, a brush tee would generally have a series of bristles extending upwards from the peg and forming a circle on which to place the ball (see image). These have become fairly common in recent years and often include claims of reduced friction. In the absence of any evidence to suggest that a brush tee does “unduly influence the movement of the ball”, as long as such a tee meets all of the other requirements of a conforming tee, then they are permissible under the Rules." つまり、R&A は ティーペッグと ボールの間の摩擦を 少なくする工夫をしたものについて ボールの挙動に 顕著な影響は 確認されないと言っている訳だ。テストの結果などは 発表していないが 心理的な効果は 別にしても その差は 認められたとしても 僅かなものと言えるようだ。

なお、樹脂製のティーペッグには 柔らかめな素材で 摩擦を最小限にするために 点で ボールを支えるデザインのものが 前述の理由と 折れ難いと言う理由で売られているようだが そうしたものは 真っすぐ 地面に挿し難いこともあって ボールが落ち易いと言う難点があるので 避けた方が良いだろう。ティーアップするのに 手間取っていたのでは リズムが悪くなるし スピードプレーの面からも 問題である。また、環境の観点も 加味すると 木製やバイオディグレーダブルの素材を使った シンプルなデザインのティーペッグが ベストなように思える。

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