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バンカー内の水溜り(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 無罰の救済と 完全な救済
• 完全な救済が得られない時
• 無罰の救済が得られない時
• バンカー内の流水跡
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


雨の後は バンカー内に 水溜りや流水跡が出来ていることがある。水溜りにボールがある時は カジュアル・ウォーター内のボールとして 普通は 無罰の救済を得られるが 救済のニヤレスト・ポイントと ボールを ドロップする場所は そのバンカー内でなければならないと 決められており その処理に 疑問が生じることも 少なくない。

無罰の救済と 完全な救済


バンカー内の水溜りバンカー内のカジュアル・ウォーターの中にあるボールとして 無罰の救済(規則 25-1b)を受ける時も 完全な救済を受けることが基本で まずは カジュアル・ウォーターの境界線を想定し 救済のニヤレスト・ポイントを決めることが 通常は ファースト・ステップになる。完全な救済の概念が良く分からない人は まず その点を学ぶ必要がある。» 詳細

スタンスを取って 水が染み出してくるような所は 水がないように見えても カジュアル・ウォーター内である。ボールを落とした結果、砂に水が多く含まれていて柔らかく ボールのかなりの部分が埋まるようであれば そこが カジュアル・ウォーター内である可能性が高い。そうであれば 再ドロップが必要になる場合もあるから 良く確認して プレーをすべきである。いずれにしても、無罰の救済を受ける時は 原則 そのバンカー内に ボールを ドロップしなければならない。(規則 25-1b-ii)

完全な救済が得られない時


一方、ルールでは バンカー内で 完全な救済が得られないようであれば その状態から最大限の救済を受けられ、ホールに近づかずに、しかも、ボールのあった場所に出来るだけ近い バンカー内にボールを ドロップすることが出来ると定めている。従って 完全な救済を得られる場所はないが 水量が少ないエリアがあり そこに ボールを ドロップしてプレー出来ると考えた場合は その選択肢が 賢い選択か 否かは 別にして それも 取り得るオプションになる。

なお、裁定集 25-1b/5 には 「最大限の救済」という語句は ライと スタンスの双方について適用となり、最大限の救済を受けられる箇所とは プレーヤーがスタンスをとった時に 球のある所の方が プレーヤーの足下よりも 水が浅い場合もあろうし、逆に 球のある所より 足下の方が 浅い場合もありうる とも説明されている。また、裁定集 25-1b/6 には 次のような 記載もある。「質問:カジュアルウォーターで 完全に水浸しになっているバンカー内に球があったので、プレーヤーは 規則 25-1b (ii) により カジュアルウォーターが 1/4 インチの深さの箇所に球をドロップした。そこが最大限の救済を受けられる最も近い箇所であったが、ドロップした球は 1/2 インチの深さのカジュアルウォーターのある箇所に転がっていった。この場合、どのように裁定すべきか。回答: 公正の理念 (規則 1-4) に従い かつ 規則 20-2c (v) の精神に基づいて、プレーヤーは 再ドロップすることができ、その球が 再び そのような箇所に転がっていった場合は 再ドロップした際に 球が コース上に最初に落ちた箇所に その球をプレースすることができる。」

それでは 最大限の救済を受けられる 最も近い箇所にボールをドロップしようとしたが 思ったように ドロップできなかった時は どうなるのだろうか。前述の説明を読んで そんな疑問を持つ人も出るだろう。それが ボールが転がった結果であれば 再ドロップ出来るだろうが、そうでなければ 再ドロップは 認められないと解釈すべきだろうが、それが公正の理念に従った処置かと言えば そうとは言えない側面があると言わざるを得まい。例えば、フェアウェイ・バンカーが水浸しの場合は 球をドロップしたら まず 十中八九 ボールは その球が作るピッチマークの中に埋もれることになるだろうから ボールを ドロップする選択肢は 極めて プレーし難い状況を生み出すことになる。ボールをプレース出来れば 公正性が保たれるようにも思えるが、そうはなっていない。

ところで、競技委員会が水で満たされた特定のバンカーを修理地に指定することがあるが、そのような場合は 例外で、バンカー外の救済の二アレスト・ポイントから 1クラブ・レングス内のエリアに 無罰でボールをドロップするという救済が得られることになる。


無罰の救済が得られない時


以上のように ドロップが許されるバンカー内のエリアが 完全に水で一杯になっている場合など、バンカー内で しかも ホールに近づかないという条件を満たす場所は 水の中か 極めて プレーし難い場所以外にないケースでも 競技委員会が水で満たされた そのバンカーを修理地に指定していない限り 極めて アンフェアだが 実質的には 無罰の救済は 受けられないことになる。そうなると 残る選択肢は 規則 25-1b-ii-b に従った処置で 1打罰の下に ホールと ボールのあった箇所とを結んだ線上で そのバンカーの外に その球をドロップしてプレーすることになる。その場合は バンカー後方であれば いくら離れても 距離に制限はないが、元の場所に戻って 打ち直す ストローク・アンド・ディスタンスの選択肢より 普通は 有利な条件となるので その選択肢で プレーを続行するのが 一般的だ。

バンカー内の流水跡


最後に、バンカー内のゲームの公平性に影響を及ぼすような著しい流水跡の取り扱いであるが、基本的には 異常なグラウンド状態には 該当せず 救済の対象にならないと覚えておくべきである。ただし、競技の前に修復できない著しい流水跡を 競技委員会が その場所を特定した上で、そうした流水跡は 異常なグラウンド状態とするローカルルールを制定し そのような場所からの規則 25-1b に基づく救済が認められることもあるから 注意しよう。

なお、裁定集には 異常なグラウンド状態に該当する範囲が明確でない場合、委員会は そのような特定の場所に 委員会の委員を配置し 救済を認めるかどうかを裁定することを勧める とも記述されているから そうした取り扱いがなされることもある。



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