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プレーの順番(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• ティー・ショットを打つ順番
• ティー・ショット以降の順番
• プレーの順番に係わる権利と義務
• チーム戦でのプレーの順番
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


プレーの順番に係わるルールは 規則 10(プレーの順番)に定められているが、罰則のないものが多く マナー的な色彩の濃いものだ。しかし、ラウンド中は 常時 配慮する必要のあるものなので、正しい知識を身に付けて欲しい。基本的に (1) ティー・ショットを打つ順番、(2) ティー・ショット後のプレーの順番 という二つのケースについて プレーの順番に関する知識を身に付ける必要があるが、プレーの順番を間違った場合は (a) ストローク・プレーでは無罰、(b) マッチ・プレーでは対戦相手に 再プレーを要求する権利が生じる。

ティー・ショットを打つ順番


プレーの順番 ルールブックには ティーイング・グラウンドから最初にプレーすべきプレーヤーが 「オナー」 だと説明されている。そして、最初のホールのオナーは どんな方法、例えば、くじ引きや ジャンケンなどで決めても良いとも記述されているが、それ以降は スコアの良い順にティー・ショットをすることと定めている。ただし、同スコアの場合は 前のホールの順番で プレーを続けることになる。ゴルフ場によっては 1番ホールと 10番ホールに右のイラストのような くじ引きセットが設置されている所もあるくらいである。ティーイング・グラウンドに全員が集まってサークル上に立ち、その中央にティー・ペッグを投げて ティー・ペッグの先が指した人から時計回りの順にティー・ショットを打つ方法も良く用いられる。ただし、公式競技では 競技委員が 予め 最初のホールのプレーの順番を決めておくのが 一般的である。

オナー (honor/honour) には 名誉とか栄誉といった意味もあり、そうした意味の言葉がゴルフ用語として使われるようになった訳である。スコアの良い人に敬意を払って先に打って頂く という発想のものだから、その順番を無視してしまうような行為は(無罰とは言え)極めて失礼なことだ。なお、オナーのことを オーナー / オウナー (owner?) などと言っている人を 時々見かけるが その点も間違いのないよう。


ティー・ショット以降の順番


ティー・ショット後は 遠球先打、即ち、ホールからの距離が遠い アウェイ (away) の人から先にプレーをするのが大原則だ。しかし、冒頭にも述べたように ストローク・プレーでは、間違った順番でプレーをしても罰則がなく、グリーン周りやグリーン上で 遠球先打の原則が守られないことは少なくない。しかし、マッチ・プレーの場合は アウェイのプレーヤーが プレーの順番を無視してプレーをした対戦相手のストロークを有効にも無効にもする権利を持っているから、プレーの順番を守らない訳には行かない。

マッチ・プレーのルールに あまり馴染みのない人のために少し補足すると、例えば、マッチ・プレーの対戦相手がアウェイでもないのに 50 cm のパットを お先にと言って打った場合、入った時は打ち直しを要求出来るし、もし、外せば、そのストロークを有効にすることが 出来る。もちろん、パットだけに限ったことではなく、どんな場合でも 同様に 遠球先打のルールに従っていないショットに対しては、有効、無効のクレームが出来る規則になっている。 » マッチ・プレーのルール


プレーの順番に係わる権利と義務


前述のように ゴルフでは 遠球先打が原則だが、そもそも、後、先、どちらでプレーをするのが有利なのかという疑問がある。プレーイング・コンディション(例えば、グリーンの状態や風の向き、強さなど)を察知するという観点からは後からプレーをする方が有利になるが、マッチ・プレーでは心理的に先にプレーをする方が 有利になることもあるという考え方があり(ルールブックに その理由が明記されてはいないが)後からプレーすべき人が 先にプレーをした場合は対戦相手に再プレーを要求する権利が生じるルールになっている。

また、先にプレーすることが義務なのか、それとも、権利なのかという考え方についても 頭を整理しておく必要がある。お先にで 後からパットすべきプレーヤーが 先にホールアウトするのはテレビのゴルフ中継でも良く見るシーンである。つまり、後からプレーする権利を持っている者が先にプレーをしている訳で、それは権利があってしていることなのか否かという疑問である。裁定集には、先にプレーすべき競技者 (B) が 異議の申し立てをした時点で 先にホールアウトしようとしている競技者 (A) が自分の球をすでに拾い上げていた場合は、規則 10-2b の規定に鑑み、順番をかえて先にパットすることはできない としている。(通常、このような異議申し立てが起こることは極めて考え難いが。)ただし、前述の異議を申し立てた時点で A が自分の球をまだ拾い上げていなかった場合は B がパットする前に B が 規則 22 (プレーの援助や妨げになる球) に基づいて A の球を拾い上げるよう A に対して要求したか否かによって 解釈は異なる との記述もあり 複雑な説明になっている。» 詳細

つまり、先にプレーをする義務と 後にプレーをする権利については明確に定められているが、先にプレーをする権利と 後にプレーをする義務については 若干 分かり難いと言うことだ。ストローク・プレーで 先にプレーするのが義務であることは良くあるが、後からプレーすべき人が先にプレーをする権利を有していることは稀で、ただ、先にプレーをすることが 通常 大目に見られているのだと覚えておけば無難だろう。なお、後からプレーをする権利を有する他の競技者の申し立てに対して それを受け入れる義務のある者が拒否をした場合は競技失格になる可能性もあるので その点も 併せて 覚えておこう。


チーム戦でのプレーの順番


一対一のマッチ・プレーのプレーの順番については、前述の通りであるが、ライダー・カップやプレジデンツ・カップでお馴染みのチーム対抗戦のフォーボール・ゲームのマッチ・プレーやベスト・ボールのゲーム形式では、また、少し異なったルールになっている。その詳細は 規則 30 に明記されているが 「同じサイドの球は そのサイドの任意の打順でプレーすることができる」 という内容である。(サイドとは マッチ・プレーに係わるゴルフ用語で、1人のプレーヤー、または、互いにパートナーである複数のプレーヤーのことを言う。)» ゴルフの競技方法

例えば、バーディー・パットとパー・パットの残ったサイドは より価値のあるバーディー・パットのボールのプレーヤーが(ほぼ同じラインにボールがある場合は 特に)パートナーの打つパットを見てから後で打つようにするという戦法を使うのが常套手段。その理由は、パーパットが先に決まれば、バーディー・パットを強めに打つことが出来るし、先に打ったプレーヤーのボールを見てグリーンのスピードやライン(傾斜や芝目)に係わる情報を得ることができるなどのメリットがあるからだ。

そんな状況において、対戦相手のグリーン上での前述のような戦法を阻止する戦法として、例えば、ボギー・パットを残した選手に対して そのパットをコンシード (OK) するということが良く行われる。もちろん、その場合、コンシードされたプレーヤーは パットをすることが許されず、もう一方のプレーヤーが 他方のプレーヤーのパットを参考にすることは出来なくなる。しかし、コンシードする戦法は 一長一短。例えば、バーディー・パットの対戦相手のプレーヤーにラインを見せない目的で そのパートナーのパー・パットを コンシードした場合などは バーディー・パットを強めに打つことが出来るようになるなどの状況になるからだ。

いずれにしても、フォーボール・ゲームは このようにグリーン上での様々な駆け引きがあり、そうした面でのゴルフの楽しさが加わることもあって、欧米のプライベート・クラブのメンバー同士のゲームとして根強い人気があるものだ。個人競技のイメージで 自分のスコアへの挑戦が出来るだけでなく、チームの仲間(パートナー)と団体戦を 同時に楽しむことが 出来るので プラス・アルファーの面白さがあり 絶対的な人気を誇っている。 » フォーボール・ゲームのお話

自分の本当のスコアが分かるまでプレーをしたい人は 各ホール、フォーボールのゲームが決着した後に、コンシードされたパットを打つようにし、フォーボール・ゲームを楽しみながら、本来のスコアを 記録することも可能だ。



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