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ピン(旗竿)にアテンド

このページのコンテンツ
• はじめに
• グリーン上にあるボール
• グリーンの外にあるボール
• 間違い易い関連ルール
(a) ホールアウトの定義
(b) ピンにアテンドする義務
(c) ルール違反の責任の所在
(d) ピンの近くに立つ行為
(e) ピンを抜いてはいけないケース
(f) 当該ルール違反後の処置と罰則
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はじめに

ピン
ロング・パットや チップ・ショットの時に キャディーや 同伴競技者がピン(旗竿)に付き添う、即ち、アテンド (attend) することがあるが、実は、その関連ルールには 知らないと違反を犯し易いものが幾つもある。詳細が規則 17(旗竿の付き添い)に記載されているが、そのルールの中には エッと 思うような内容のものが幾つもある。当該ルールの詳細を知らない人が驚くようなルールについては「間違い易い 関連ルール」で解説しているので 参考にして下さい。

グリーン上にあるボール


まず、最初に確認して欲しいことは、ピンにアテンドする行為に係わるルールは、以下の二通りのケースで異なるという事実である。即ち、

 
(1) グリーン上にあるボール
 
(2) グリーンの外にあるボール
 

ご存知の方が多いと思うが、グリーン上にあるボールをパットして ピンに当てた場合はストローク・プレーであれば 2打罰、また、マッチ・プレーであれば そのホールの負け というペナルティが科される。従って、グリーン上からパットをする時は 必ず ピンを抜くか、ホールの位置が見え難いロング・パットでは、誰かに ピンにアテンドしてもらって プレーをすることになる。なお、ピンだけでなく、アテンドした人に ボールが当たった場合も(アテンドした人の故意の行為による場合を除き)同様のペナルティが科される。

グリーンの外にあるボール


一方、グリーンの外にあるボールを打つ場合は ピンを残すか、抜くかの選択権が プレーヤーに与えられる。そして、抜く選択をした場合は、ホールの位置が見え難いロング・パット同様、必要に応じ ピンにアテンドしてもらうことが許される。しかし、どちらの選択をしたかによって、その後の行動に対する規則と罰則は 以下の通り大きく異なってくるので、その点は 確り整理して理解し、間違えないようにする必要がある。

グリーンの外からプレーをする時の選択肢と制約
選択肢 規則(制約) 規則に違反した時の罰則
ピンを抜く
(アテンド)
ピンや付き添い人にボールが当たってはならない 原則 2打罰。付き添い人が同伴競技者の場合の裁定は様々(詳細は以下参照)
ピンを残す ボールが止まる前にピンを抜いてはならない 2打罰。同伴競技者が無断でピンを抜いた場合は 無罰で、同伴競技者に 2打罰が科される


間違い易い 関連ルール


さて、ここまでのルール説明はなるほどとか、当然と思って読んだ人が多いと思うが、当該ルールには 実は知らないと 間違い易い、そして、中には かなり不合理と思われる規則、罰則が幾つかあるので、そうしたものの中から 間違え易い内容のルールを 以下に説明しよう。

(a) ホールアウトの定義


ボールがホールに入ったとは ルールブックの用語の定義によれば 球がホール内に止まり、球全体がホールの淵よりも下にある時、その球は 「ホールに入った」 ことになると定義されている。ボールがホールの淵とピンの間に挟まった(寄りかかった)状態にある場合は プレーヤーか それが許可した人が 旗竿を動かすか 取り除くことができる。その際に球がホールに落ち込めば、プレーヤーの球は最後のストロークでホールに入ったものとみなされる。ホールに落ち込まなかった場合、球が動かされた時は、球は罰なしにホールの淵ににプレースされなければならない。

最近の事件であるが、2016年のスタジオアリス女子オープン 2日目のラウンドに 鬼頭桜選手が 10番 パー 5 の第 3打で カップの淵とピンの間に挟まれていたボールをホールに落ち込ませずに拾い上げて、そのホールをイーグルとしてホールアウトしたことが 後にギャラリーからの電話報告で判明し、失格となった事例がある。

(b) ピンにアテンドする義務


次に、裁定集 17/1-2 に記載されていることを紹介しよう。「プレーヤーが 相手(または 同伴競技者)に旗竿に付き添ってもらいたいと依頼したのに相手(または 同伴競技者)がこれを断った場合、何らかの救済がプレーヤーに与えられるか」 と言う質問に対し 「救済はない」 という回答が記載されている。つまり、同伴競技者に対して ボールをマークして欲しい という依頼と ピンにアテンドして欲しい という依頼は 別次元の依頼で、前者に対する対応は must だが、後者に対する対応は may と言うことだ。

(c) ルール違反の責任の所在


加えて、付き添い人が同伴競技者の場合、意図的に抜かなかった場合を除き、ピンが抜けずにボールが ピンに当たった時は 付き添い人の不注意によるケースも含め アテンドを 同伴競技者に依頼してプレーした人に 2打罰という不合理とも思えるルールになっている。この時、アテンドした同伴競技者に(意図的でなければ)罰則の適用はない。因みに、意図的にそうした事態が起きた場合は 無罰で プレーのし直しが許されるが、それ以外では ボールが止まった所から(ボールが入っていればホールアウトする形で)2打罰を科して、ブレーを続行することになる。


(d) ピンの近くに立つ行為


また、グリーン上にないボールをプレーする時の当該ルールに関連する基礎知識として 知っておいて欲しいことだが、ピンがホールの中に立っていて、アドレスからストロークの間に 誰かが ピンに手が届くような ホールの近くに立っていた場合は その人が ピンにアテンドしていたものとみなされる とルール(規則 17-1)が定めていることである。 だだし、その事実を プレーヤーが確認できないケースは無断の付き添い(規則 17-2)ということで 別途 その処置が定められており、ピンやフラッグにボールが当たった時は 相手 または 同伴競技者が 該当する罰を受ける。» 詳細

グリーンの外からのプレーで ピンの近くに人が立っているのを知っていてプレーをすれば その人とプレーヤーの間でアテンドに関するコミュニケーションがあったか否かに拘らず、そこに立っている人は ピンにアテンドを依頼されたものとルールは見なすのである。その状態でボールが ピンに当たれば、ストローク・プレーであれば 2打罰、また、マッチ・プレーであれば そのホールの負け というペナルティが ボールを打った人に科される。 通常、ピンの傍に理由もなしに同伴競技者が立つことはないだろうが、何らかの理由で そうした状況に遭遇した時は、このルールと罰則を思い出して欲しい。

一方、ピンにアテンドした同伴競技者が 故意に ピンを抜かずにボールがピンに当たった場合は、無罰で打ち直しになるが、ピンを 故意に抜かなかったと判断される場合は、その競技者に 競技失格(場合によっては 2打罰)のペナルティが科される可能性がある。同伴競技者のプレーをグリーン上で待っている時に ピンの傍に立つような行為は、マナー的にも問題だが、同伴競技者がペナルティーを科される可能性を生むこと、加えて、自分が故意にピンを抜かなかったと判断されれば(自分の意図はともあれ)自分が重大なペナルティーを受ける可能性をも生じさせる行為なので 要注意である。


(e) ピンを抜いてはいけないケース


また、当該ルールに係わるルール違反は 同伴競技者のショットを グリーン上で待っている時に犯し易いので その観点から 内容を良く確認して欲しい。グリーンの外からのプレーに対してスピード・プレーを気にしている時は 特に プレーヤーがボールを打ったら 直ぐに ピンを抜いて 他のプレーヤーがパットを出来るようにと(ピンを残す選択にも拘らず)ボールが止まる前に ピンを抜いてしまう人も居るだろうが、そうした行為がペナルティの対象になることもある。プレーヤーの依頼を受けていない同伴競技者、マッチプレーの対戦相手、及び、そのキャディの場合は ピンを抜いたサイドのプレーヤーに、また、プレーヤーのキャディー、チームプレーのパートナーの場合は そのプレーヤーに 2打罰 または そのホールの負けと言うペナルティーが科されることがある。ボールが ピンに当たる可能性が ほとんどない所を転がっていたとしても(その動きに影響を及ぼしたかも知れない合理的な可能性が その時点では 少しでもあったと判断されれば)ボールが止まる前に ピンを抜けば ルール違反になり ペナルティーが科されることがある。

(f) 当該ルール違反後の処置と罰則


いずれにしても、ピンにボールが当たってペナルティが科されるケースは(故意のケースを除き)打ち直しをせずに ボールが ピンに当たって止まった所から プレー続行となる。例えば、パットは入ったが キャディーにアテンドしてもらった ピンにボールが当たってしまった場合は そのストロークを数え、2打罰を付加し、そのホールを ホールアウトすることになる。ピンに当たってボールが入らなかった場合は ボールが止まった所から(2打罰で)プレー続行が正しい処置である。

最後に蛇足になるが、ピンへの付き添いを英語ではアテンド (attend) と言うが、テンド (tend) とも言うので、ご参考まで。以上、ピンの傍に立ったり、ピンを抜く時はルール違反をする可能性があることを良く認識して 今後はプレーをして下さい。



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