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理想のゴルフスイング像

Introduction

マキロイ
自分が目指すべきゴルフスイング 即ち 自分にとっての理想のゴルフスイング像について考えたことがあるだろうか。そうした明確な理想のゴルフスイング像を持つことは 練習の課題を考えて実行するために、また、ラウンド中の集中力アップという観点からも 極めて有用なものである。しかし、理想のゴルフスイング像と言っても それがどんなものか見当もつかない or そうしたことを考えたこともないという人も少なくないだろうし、仮に、何らかのアイデアを持っている人でも 深く考えずに 自分にとってのあるべきゴルフスイング像を漠然と持っている程度というケースが多いはずだ。そこで、ここでは理想のゴルフスイング像について、そのあるべき姿とそれが持つ意味などについて少し掘り下げて考えてみたい。

飛距離より正確性

そこで、まず始めに認識して欲しいことに ゴルフが正確性を競うゲームだと言う事実がある。パワーや飛距離に目が行く人も多いだろうが パーを高い確率で取るのに十分な飛距離があれば パワーは十分。そして、正確性を高められるゴルフスイングこそが理想であり 究極の目標たり得るものだと言う考えに至るはずだ。正確性という観点からは (1) ミート率、(2) 方向性という二点に着目する必要があり、それらを高めるためには スイングの効率とバランスの改善が望まれる訳だ。その事実を常に頭において 理想のゴルフスイング像というものを考えて欲しいのである。

打ち方は 一通りではない

一方、ボールの打ち方は一通りではないと言う事実がある。ご存知のように、様々なゴルフ理論と呼ばれるものが存在している。野球のピッチャーの投法に オーバースロー、サイドスロー、アンダースローなどがあるように ゴルフにも様々なスタイルがあり 理論と呼ばれるものが存在している。

それぞれの人が持っている体格、筋力、柔軟性などが異なると言う事実もある。従って、そうした資質に応じて身につけることの出来る能力や理想のゴルフスイングも変わってくるべきで、それぞれの人に それぞれ異なった理想のゴルフスイングとゴルフスイング像があると言う考え方になる。そこで、理想のゴルフスイング像を考える上で次にして欲しいことは 誰もが守るべき基本的なアイテムと個々の資質に応じて変えても良い or 変えるべきアイテムを整理することである。

守るべき基本

誰もが守るべきアイテムは まず第一に ゴルフスイングが体の回転運動をエンジンにしており それに合わせて腕の振りとクラブのリリースを効率良く行うこと、そして、その上で ショットの安定性と再現性が確保できるように無駄をなるべく排除することだ。体の回転運動がパワーを生むエンジンであると考えると、その観点から重要なことが二つある。それは (a) 大きな筋肉を十分に活用する、(b) その回転の中心になる回転体、即ち、体の軸を安定させることである。

(a) の大きな筋肉とは 大腿筋、腹筋、背筋といった筋肉である。そうした筋肉を使うことを強く意識してセットアップすると アドレスでの姿勢は自然と変わってくるはずだ。腕の振り方にしても 大きな筋肉を使うと言うことは 腕全体の重さを感じながら腕を振るイメージで 小手先の筋肉を使って クラブをこね回すスイングと対比されるものである。

また、当然ながら (b) の体の軸が安定しなければ効率は悪くなるし、何よりも、スイング軌道を安定させ、ボールをクラブフェースの芯で捕らえて打つための精度が低くなるだろう。言うまでもなく、アイアンショットであれば 意図したボール(飛距離と弾道)を打つために、また、ドライバーショットであれば 飛距離を伸ばすために、ボールを芯で捕らえて打つことは極めて重要なことである。

クラブフェースの芯 即ち スウィートスポットでボールを捉えるためには 1) スイング軸が安定している(特に 左右に動かない)こと、2) 前傾姿勢が崩れない(特に ダウンスイングの時に伸び上がらない)こと、そして、3) 腕を正しいタイミングと効率の良い加速・減速のパターンで振ることなどがポイントだが、大きな筋肉を使ってクラブを振ろうとすれば こうしたことが上手く行える確率は高くなる。ボールを遠くに飛ばそうという意識が過剰に働いたり、 小手先でクラブをコントロールしようとすることで これらの動作の一部 or 全部が上手く出来なくなり、その結果、芯を食うショットの確率が低くなる(酷い場合は トップやダフりのミスが多発する)というパターンになったり、引っ掛けやプッシュアウトが多発するといった結果になるのが普通である。クラブは 体のバランスを崩さずに スーと振れる範囲で確り振ることである。結果として、仮に、目一杯振るショットより飛距離が落ちたとしても それは(正確性を競うのだから)全く問題ないことのはずだ。

以上のようなことが理想のゴルフスイング像を考える上で誰もが守るべき基本的なアイテムだと言うことが出来る。一方、何年かゴルフをやってきた人の場合は その人の努力の結晶ともいうべきスイングが身についているものだ。それは ある意味 それぞれの人が持っている体格、筋力、柔軟性、そして、それまでに経験したり、学んだりしたことから 試行錯誤し 練習したことなどが反映されたものである。どこかが変で、悪い点がある可能性は高いかも知れないが、それなりに自分の資質を活かそうとして工夫した結果である。

基本は守れているか

そこで、次に考えて欲しいのが自分の現在のゴルフスイングで基本アイテムが守れていない点が何かを考えることである。まず、大きな筋肉を使って、スイング軸を安定させるためには バックスイングでの重心移動を最小限に抑えてバランスを崩さないよう(重心を回転軸の上に置いて)ターンすることがポイントだ。一見、それではボールを遠くに飛ばすことが出来ないと感じる人も居るだろうが、ヘッドスピードのアップは重心の左右への移動によって行うものではないということを まず 理解して欲しい。重心が左右に動いて回転軸が安定しないようでは バランスを保って 体を力強く安定した形で回転させることは 難しくなるということだ。

一方、多くの人にとって体の回転に係わるロジック以上に理解し難いことが、腕の振りとクラブのリリースを効率良く行うという概念である。右利きの場合、左腕の付け根を中心に左腕が振り子のように(かなり縦に)動くことになるが、ダウンスイングからインパクトにかけて どのように腕が振られるべきかについては そのメカニズムを良く理解することが大切だ。体は 大きな筋肉を使って ほぼ横に回転する訳だから、腕も横に振ってしまえば、方向性を維持することは 勿論のこと ミート率を上げることも難しくなるだろう。前傾姿勢で体をターンさせる訳だから そうした状況下で 腕をどのように振れば望ましいミート率と方向性を確保できるのか。ダウンスイングで(小手先の動きをミニマムにして)スムースに腕を振れる(落とせる)トップの形、特に、腕とクラブの位置について考えてみよう。クラブの位置は、腕と手首のターンや曲げ伸ばしにも影響されるものである。

自分の理想像を信じること

理想のゴルフスイングのメカニクスを考える上で参考にして欲しいことは 以上にザーっと解説した通りだが、明確な自分にとっての理想のゴルフスイング像を持つことは より理に適ったメカニクスのゴルフスイングを身に付ける上で役立つものであると同時に 集中力を高めたり不安を解消したりなど メンタルマネジメントの面からも極めて有用なものであるということにも注目して欲しい。ラウンド中に自分の理想のゴルフスイング像通りにスイングをしさえすれば 良い結果になるはずと信じることが出来れば ショットに集中し易くなるし、また、不安を解消することにもなる。ゴルフは如何に自分を信じることが出来るかのゲームであると言っても過言ではないが、その観点からも、明確な自分の理想のゴルフスイング像を常に持って練習をし、プレーすると言うことは極めて効果的なことなのである。

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