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GDO マッチングラボ|体験記

Introduction
弾道測定
弾道測定器・トラックマンを利用したフィッティング・サービスを低料金で提供してくれる東京五反田にある GDO マッチングラボのサービスを体験してきた。これは 50分のセッションを使って プロのアドバイザーが利用者の希望に沿ってベストなクラブを見つけるお手伝いをしてくれると言う サービスだ。

サービス概要

このサービスは 利用者が使用しているクラブをベースに ショットを分析しながら その悩みを少しでも多く解決できるクラブ(ヘッドとシャフトのマッチング)を提案してくれるもので、飛距離をもう少し出したいとか、弾道をもっと安定させたいなどの希望に沿ったクラブ選びを科学的にサポートしてくれるサービスである。そんな考え方の下に 50分のセッションで 何種類かのヘッドとシャフトを組み合わせたクラブを試打し、そのデータを見ながらアドバイスが受けられる。1つのヘッドとシャフトの組み合わせの設定で何発、どのくらいのペースで試打していくかにもよるが 普通にやれば 5〜6種類くらいのクラブを試す時間は十分にある。レポーターの場合は 時間を少しオーバーして それ以上のクラブを試打してみたが、最初の方にプロがアドバイスしてくれた組み合わせのクラブの方が良い結果が出たことからも 5〜6種類の組み合わせをチェックすれば それ以上やる必要性は低いと感じた。料金は 3,000円と驚くほどの低価格。これは ここで試打する人の多くがクラブを購入してくれるだろうという発想で提供されているサービスだからだろうが、クラブを購入することが条件になっていないし、同社の 9割保証というサービスがあることも考えると 極めてお得で価値の高いサービスだと思う。

試打データ・サンプル

マッチングラボに行く前、予約の段階でアンケートによるヒアリングのようなものを行っていたので、ラボに到着すると無駄な時間をあまり費やすことなく最初のクラブの試打の準備が完了。上の写真のように ラボには試打席とブース、それに、トラックマンの小さな計測器と計測結果を示すモニターが置かれていた。また、テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、ピン他、最新モデルのヘッドが 20種類以上用意されており、シャフトもフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、UST マミヤなど お馴染みのシャフトメーカーのシャフトが 100本以上用意されていて、その中からプロのアドバイザーが手際良く、オススメのヘッドとシャフトを組み合わせたクラブを試打させてくれる。

自分に合っているヘッドとシャフトの組み合わせのドライバーを探す目的で、異なる組み合わせのドライバーをそれぞれ数発づつ試打し、その結果を比較していく訳だが、試打結果を示すモニターの写真は ヘッドが Titleist TS2 で シャフトが Diamana RF 50 という組み合わせで7回試打をした時のものである。その組み合わせでは 平均飛距離が 226.1ヤードで、1番飛んだショットは 248.3ヤード、逆に、1番飛ばなかったショットは 196.1 ヤードであった。ヘッドスピードは 平均 40.2m/s、スマッシュファクター(ミート率)は 平均 1.46 となっている。ミート率が極めて高いので この組み合わせは レポーターにとって大変良い組み合わせだということが言える。ただ、左右への曲がりという観点からは 平均して右に 16ヤード飛んでおり、また、そのバラつきの度合いも小さいとは言えない。データで Consistensy と表示されている数字が その標準偏差 (standard divistion) だと思うが 左右のブレに関しては +/-13.0ヤードとなっている。当然、左右のブレがもっと小さくなる組み合わせで ミート率が同じように高く、飛距離を出せる組み合わせがあれば それがベストになる訳だが、この組み合わせが見つかった時点で、かなりベストマッチングに近い組み合わせが分かっていたと言えそうだ。
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上の3枚の写真の1番下の写真は、何種類かの組み合わせのショットのデータが比較できるように表示されたものだが、ヘッドが Titleist TS2 で シャフトが Tour AD VR-60 という組み合わせが、若干、方向性重視で考えればベストと言えるとのアドバイスを受けた。つまり、Consistensy の数字が +/-13.0 より小さいと言うことだろう。各ヘッドとシャフトの組み合わせで 良い結果が期待できそうなものは 6〜7発ショットをしているが、統計学的に意味のあるデータにするには、そのくらいの数を打つ必要があるだろう。いずれにしても、少し打って良い結果が期待できそうにないと判断したセッティングは、時間の無駄になる可能性が高いので、早々に次の組み合わせに変更してもらった方が良いだろう。

ここで、個々のショットのデータがどのように計測され表示されるのかについても簡単に説明しておこう。まず、3枚の写真の1番上は、飛距離が 248.4ヤードと良く飛んだ1打のデータで、スマッシュファクターは 1.53 と極めて高くなっている。但し、ヘッドスピードは 39.1m/s と低い。また、左右のブレが 1.7R と低いことからも効率よくボールを打っていることが分かる。一方、2番目の写真は、飛距離 224.1ヤードと平均的な飛距離になったショットのデータである。左右のブレは 1.2L と少ないが、スマッシュファクターが 1.44 と若干低くなっており 芯を少し外していて バックスピン 3070、打出角 17.4°と効率が悪いことが分かる。他方、一番下の写真は 飛距離 201.3ヤードと飛ばずに右の方にフカしてしまったショットのデータである。スマッシュファクターは 1.45 とそんなに悪くないが バックスピン 4501、打出角 17.8° で 右に 26.1ヤードもプッシュアウトしている。このように個々のショットのデータが出る訳だから、ここで試打した後は 自分のデータ、特に、バラつきの状況が確認できるものを写真に撮らせてもらい持ち帰ってレビューしてみると良いだろう。ミスショットのパターンや左右へのブレのパターンの傾向などが そうしたデータを見ることで良く理解できるはずだ。
マッチングラボ
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まとめ

マッチングラボのサービスは、以上のように内容が濃く 質も高いので 利用価値の高いサービスで アベレージゴルファーから上級者まで レベルに関係なくオススメできるものだと感じた。このサービスを受けるに際してのポイントは 自分の状況や目的を事前に明確にスタッフに連絡しておくこと。また、試打した後のデータは、写真に撮るなどして、持ち帰ると良いだろう。一方、試打の結果を下にクラブを購入することで満足度の高い買い物ができる可能性は高くなるだろうが、購入したらすぐに練習場で打って 期待通りの結果が出るかを確認した方が良いだろう。もちろん、こうしたプロセスを踏んでクラブを選んでも 期待外れの結果に終わることはあるだろうから、そうした場合は 9割保証などの利用も考えてみよう。自分の実力以上に期待が大き過ぎる場合は そうした結果に終わる可能性が低くないだろうが クラブ選びに最善を尽くせば クラブに対する疑念や不満の大部分は 解消されるだろう。後は 練習で解決する以外ないのである。レポーターは 五反田駅から徒歩で行ったが 5分程度と近く(大崎駅からでも徒歩 6分だそうだ)場所的には便利な所である。気になった方は 予約を取って このサービスを一度利用して見ては如何だろうか。» GDO (Matching LAB) マッチングラボ

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