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ヤーデージ・ブックのお話

ヤーデージブック・サンプルゴルフコースの各ホールのレイアウトと距離に関する情報、例えば、 グリーンやフェアウェイなどの状況、ハザードの位置やヤーデージ・マーカーの位置、場合によっては 高低差やキャリーで打つべき距離、レイアップする上で必要な距離などの情報が記載されている小冊子が ヤーデージ・ブックである。

ゴルフ場によっては、スプリンクラー・ヘッドにグリーン・センターまでの距離が(場合によっては、フロントとバックまでの距離も)明記されており、グリーンへのショットで打つべき距離の計算は、スプリンクラー・ヘッドから自分のボールまでの距離を歩測し、それに ピン・シートの情報を加味すれば 正確に行うことが出来る。

そうしたゴルフ場のヤーデージ・ブックでは それらスプリンクラー・ヘッドとハザードなどの位置を レファレンスに(目印)に右のサンプルのように グリーンまでの距離情報が記載される。通常、スプリンクラーは、25ヤードから 30ヤード四方に一つくらいの間隔であるから、フェアウェイを大きく外さない限り、自分のボールの近くには必ず 目印となる スプリンクラー・ヘッドと距離の表示を見つけることが出来ることになる。

距離表示の例とは言え、日本では一部の名門ゴルフコースに 前述のようなスプリンクラー・ヘッドにヤーデージが明記されているところもあるが、その多くは そうした意味で整備されておらず、距離測定器が使用できなければ、ヤーデージ杭を唯一の情報源にプレーをしなければならないのが現状だ。ただし、スプリンクラーのない(または、数の少ない)ゴルフ場でも、ハザードや大きな木などを レファレンスに 距離の情報が 右図のようなスタイルで提供されるヤーデージ・ブックが存在することも 稀にある。適当なハザードや大きな木など分かり易い目印が各ホールで適度に存在するゴルフ場の場合は良いが、そうしたものがなければ、距離の情報を上手に提供できるヤーデージ・ブックを作ることは出来ない。従って、コース・ガイドと称するグリーンへのショットに関する距離情報が不十分なものは存在するものの、前述の様な ヤーデージ・ブックが存在しないことが むしろ 標準的になっている。

一方、プロやトップ・アマチュアのゴルファーは もちろん 出来る限り正確な情報を得ようとする訳だから、昔から、そうした人達用の(一般のものより詳細な情報を提供する)ヤーデージ・ブックが存在してきた。アメリカでは アーノルド・パーマー (Arnold Palmer) のキャディーだったジョージ・ルーカス (George Lucas) が作成したジョージ・ルーカス・ヤーデージ・ブックが、そして、日本では田中秀道プロの専属キャディーだった サイモン・クラーク(Simon Clark) が作成したサイモン・メモ( 詳細)、また、女子プロがプレーするコースにはベアー・ヤーデージ・ブックという 極めて精度の高いヤーデージ・ブックがあり、多くのプロ・ゴルファーに利用されている。

なお、近年、ジョージ・ルーカス・ヤーデージ・ブックは StrackaLine という会社に買収され、その会社が 以下のような さらに正確で詳細なグリーンの情報を提供するヤーデージ・ブックを(オンラインでも)販売するようになっている。 参考

プロゴルファーが使用しているヤーデージ・ブック

高級 GPS 距離測定器

SkyCaddieところが、最近は 高度な GPS 距離測定器が出現したため、スプリンクラーのないゴルフ場でも 前述のヤーデージ・ブック以上の情報が容易に得られるようになった。中には、ピンまでの距離はもちろんのこと、フロント、バックまでの距離、さらに、グリーンの形状やアンジュレーションの詳細情報まで得られるものも出現している。

上のイメージは、スカイキャディ SGX( 詳細)という高級モデル のものであるが、こうしたモデルは、専門スタッフが 現地測量したデータに基づいて、目でしか確認できないグリーンの段やマウンドの情報、グリーンの輪郭を鮮明に表示する。(ただし、プロがトーナメントで使用しているヤーデージ・ブックの情報に比べると簡単なものである。)加えて、常にプレーヤーが打つ方向からのグリーン輪郭を表示し、プレーヤーの移動とともに自動的にグリーンを回転させる機能も付いているし、各ホールのティショットの飛距離を記録して保存しておくこともできる。ただし、そうした最新のコース情報や高度な機能を利用するには 機器とベーシックな機能の価格 \39.900 に加えて年間のメンバーフィー(\3.600/日本国内、\5,400/全世界)が必要になる。

Shot Naviもちろん、他にも GPS 距離測定器は、一万円以下のシンプルな製品から上述のような高級なもの、そして、右のような その中間的なものまで、各種モデルが市販されており、価格に応じた機能やサービスを提供してくれるので、ヤーデージ・ブックがなくとも 距離測定器さえあれば、距離に係わる必要な情報はゲットできるようになった。 各種製品の情報

一方、競技でもルール改定により(ローカルルールで許せば)距離測定器の使用できるようになったが、月例会などで距離測定器の使用を禁止しているクラブがまだ多いうようなので、そうした点は 注意する必要があろう。

ヤーデージ杭が片側にしかなく(ツー・グリーンのゴルフ場は殆どが そのスタイル)距離表示が上手く出来ていないゴルフ場の場合は、特に、ローカルルールで競技での距離測定器の使用を認めるべきだと言えそうだが、まだまだ、そうしたルールの採用をしていないゴルフクラブは少なくないのが実態のようだ。


 

 
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