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スイング プレーン|Swing Plane

Introduction

スイングプレーン
スイング プレーン (swing plane) とは ゴルフスイングのメカニズムを説明するために用いられるクラブヘッドが動く軌道を可視化するための仮想の面 (imaginary plane) のことで 右のイラストのようなものである。ここでは そのスイング プレーンという概念について詳しく解説する。

スイングプレーンとは

ベン・ホーガン (Ben Hogan) が その著書 モダンゴルフ (FIVE LESSONS - Modern Fundamentals of Golf)で ゴルフスイングの説明をするにあたり このプレーンの概念を持ち込んで以来 仮想プレーンの上をクラブヘッドが動くように スイングするという説明が 様々なゴルフ教本やレッスンなどで 度々使われるようになったが スイング プレーンの概念と体の各部位の動きとの関係を良く理解することが より良いゴルフスイングを身に付けるためには 大変 有益なことだと言われている。

スイング プレーンスイング プレーンは ボールとターゲットを結ぶ直線と アドレス時の両肩 または 両肘を通る平面で 図のような仮想の平面 (plane) である。実際のスイングは クラブヘッドがインサイドから入って(インサイドからクラブを振れない人も 少なくないが)途中で スクウェアになり その後 インサイドに抜ける訳だから 平面上を動くのではなく 曲面上を動くことになる。近年は 弾道解析機器が進歩したことで 平面的なスイングプレーンの概念では 説明のつかないデータが計測されるようになっているが それでも ゴルフスイングのメカニズムを説明する上で スイングプレーンは 都合の良い概念なので 現在もゴルフのレッスンでは これを使って 様々な説明がなされている。



二つのスイングプレーン

スイング プレーン (2)
ゴルフのスイングは アドレスの状態から肩を回転軸となる背骨に対して 直角にプロペラのように 回転させることで 最も効率良く 体が回転する力を腕を通して クラブの動きに伝えることが出来る訳だが、その肩の動きをイメージにすると 右イラストの (A) のようになる。一方、クラブヘッドが動く軌道である スイング プレーンは (B) のようになるが、図のように (A) と (B) は 前傾姿勢を 45° 前後まで 大きくしない限り 異なるプレーンになる訳だ。

しかし、実は バックスイングとダウンスイングで クラブヘッドが通る軌道は 通常 異なるもので そうした意味からは それぞれ異なった二つのスイング プレーンが存在することになる。つまり、正しいメカニズムのスイングを考える上で基本となるのは 肩が背骨に対して直角な位置関係になるプレーン (A) の上を回わることだが、クラブヘッドは 基準となる スイング プレーン (B) の上を 必ずしも 通る必要はないと考えられている。むしろ、基準となるプレーン (B) に対して このように動いているから 良いとか 悪いとかと言った具合に レファレンス的に使われることが多い。とは言え、ベン・ホーガンは このプレーン (B) が バックスイングのスイング プレーンとなるべきで、加えて、それよりも 少しフラットでインサイドからクラブヘッドが落ちる プレーンがダウンスイングのスイング プレーンになるべきだと説明した。つまり、以下のようなイメージである。

スイング プレーン 実際のツアープロのスイングを見ると (1) ベン・ホーガンの教えに近いスタイル、即ち、B/C プレーンの傾斜角の差が 比較的 小さなスタイルの打ち方か (2) バックスイングのプレーンが それよりも アップライトだが ダウンスイングのプレーンは 同様に フラットで インサイド・スクウェア・インのプレーンになる B/C プレーンの傾斜角の差が大きなスタイルの何れかである。アマチュアには 良く見られるが C が B よりも アップライトなプレーンになるプロは 皆無である。ダウンスイングは 腰のスライドとターンという動きによって始動するから 頭を動かさないようにすれば 必然的に その体の回転軸となる背骨は イラストのように 青から赤へと 多少 右に傾斜する。従って、スイング プレーンは 最低でも その分 フラットで インサイドからの軌道になる必然性があるが 近年は そうした 所謂 シャローアウトのスイングをすることが 好ましいスイングの必要条件だと言われるようになっている。そして、それが 近代ゴルフの理論だとも言えるが ダウンスイングのスイング プレーンは アドレス時の肘(エルボー)の位置と飛球線とを結ぶ面 (elbow plane) の上を動けば 効率の良いスイングになると考えられ そうするために 手首(掌の向き)をどのように動かせば良いのかなども研究の対象になる。

理想のゴルフスイング

体を回転させ 所謂 ボディーターンのパワーを効率良く使ってボールを打つのが理想のゴルフスイングの姿だが そのために どのように腕とクラブを振れば良いのかを考え、試行錯誤するためのガイドラインになるのが 上述のスイング プレーンの概念である。クラブヘッドは a) 肩の回転(円)運動、b) 左腕の振り子のように動く(円)運動、c) コックアンコックでリリースされるグリップの先のクラブの(円)運動 - この三つの円運動によって構成される楕円軌道のスイング プレーン上を動くと考えられる。

グリップとクラブヘッドの動き

そこで、注目して欲しいのが これらの円運動の組み合わせ方、特に b) 左腕の先のグリップの円運動と c) グリップの先のクラブの円運動が組み合わせ方である。まず、左腕の動きによって決まるグリップ (G) の動き、その方向と速度をベクトルの概念を利用して 頭の中で可視化して下さい。次に、クラブのシャフトの先のクラブヘッド (H) の動きも同様にベクトルによる可視化をし、その二つのベクトルを どのように組み合わせれば 効率の良いスイングになるのかを考えて欲しい。仮説になるが、図のように 両者のベクトルが同じプレーン上で その方向が一致する形で (G) と (H1) のように動けば クラブヘッドの動き(速度と安定性)が最適化されるはずで (G) と (H2) のような形にならないようにすることがポイントになる。また、ボール (B) を打つ瞬間に焦点を合わせて 二つのベクトル(加速・減速)の大きさがどのように変化すれば良いのかも考えてみて下さい。グリップを下に落とすフェーズで (G) の動きは ゆっくり、そこからターゲットの方に左腕を引く動きのフェーズで動きを加速させるイメージが好ましいと言えよう。

ツアープロのスイングを見ると b) の左腕の円運動の軌道は クラブヘッドが動くスイング プレーンよりアップライトになっているが、そのようにスイング プレーンを少しフラット(シャロー)に インサイドからアウトに動かすには 左の手首がトップからダウンスイングの時にどのように動かなければならないのか考えてみる必要がある。実は この時 左の手首が外側に折れれば 前述のベクトルは 一致する方向になって クラブヘッドが動く軌道も より望ましいものになるが、多くのアマチュアは 逆に それが内側に折れて ベクトルの方向が不一致になり アウトサイドインのアップライトなスイング プレーンのスイングになることが多い。二つのベクトルの方向の一致という視点からクラブを上手く操ることができれば 無駄が少なく 安定性の高いゴルフスイングになる訳だ。加えて、肩の回転する力を効率よく利用する工夫も必要になるが、そのためには トップの形、即ち、十分に回転した体に対してグリップがどの位置にあって シャフトがどのような方向を指して静止し ダウンスイングに入るべきかを工夫することもポイントになる。

palm up
さらに、手首(掌の向き)の動かし方と関係の深いことであるが 好ましいスイング プレーン上にクラブヘッドを乗せるためには 腕の上げ下げと ローテーションの仕方を研究する必要がある。まず トップでは 利き腕の肘が 地面を指すような形にすべきだが そのために バックスイングの後半では 腕を微妙にローテート 所謂 プロネートさせ 右手のパームが上を向くように (palm up) する必要がある。ただし、そこで パームが自分の方を向くようだとフェースは 大きく開いてしまうので パームは ダウンスイングのプレーンと ほぼ平行になるように 左腕のリストをフラット もしくは 少し外側に折れる形になるよう工夫して欲しい。そうすれば ダウンスイングで 手、腕、クラブヘッドは 好ましいプレーンに乗り易いし フェース面は 開閉の動きが少なくなり よりスクウェアで安定した動きをするようになる。ただ、前傾角度(45°前後)の大きなフォームの場合は(肩の回転面 と スイングプレーンが ほぼ同じになるから)手と腕を あまり アップライトに 引き上げなくとも良いし プロネートさせる必要もないので フェース面の開閉が少なくなるように 腕を振ってあげれば 安定性の高いスイングになるだろう。つまり、前傾姿勢の程度次第で 腕の振り方は 多少 変わってくるという考え方で その辺りのバランスについては 十分に研究する余地があるだろう。

ベン・ホーガンのスイング動画



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