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ドライバー(ゴルフクラブの選び方)

このページのコンテンツ
• はじめに
• ドライバー選びの基礎知識
• チェック項目 リスト
• 飛んで 曲がらない クラブ?
• 安定性、方向性の向上
• 可変式 ドライバー
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


ドライバーは 通常 ボールを ティーアップして打つクラブで、そうした打ち方をすることを前提に ボールを より遠くに飛ばすことを目的に作られている クラブである。 男子の場合は アマチュアでも その多くが 200 ヤード以上、プロ・ゴルファーになると 300ヤード前後も ボールを飛ばすことの出来るクラブだ。そのクラブヘッドは どのクラブより大きく シャフトも 長いが、実は 最も 軽いクラブである。

ドライバー選びの基礎知識


ドライバー 用語図解1985年頃までのドライバーは ヘッド部が 柿の木(パーシモン)で作られたものが ほとんどであったが、近年は メタル(軽くて強度のあるチタン合金が主流)や複合素材で作られるようになっている。右図は その最近のドライバーの写真を使って、クラブの部位の名称と関連用語を簡単に説明したものだ。

近年のドライバーの主流は 400cc クラスの 大きなヘッドに(パーシモン時代は 200cc 以下)45 ~ 46 インチと長めの カーボン・シャフトが(パーシモン時代は 43 インチのスチール・シャフトが標準)装着されたものだが ヘッドの大きさは 2004年のルール変更で 460cc 以下 と定められ、シャフトの長さも 48インチ以下と制限されている。

また SLE(Spring Like Effect)に係わるルール改正で 2008年 1月 1日から 全ての公式競技で トランポリン効果の大きな、反発係数 (COR) が 一定の値 (0.830) を超える、所謂、高反発モデルは 不適合となり、その使用が禁止されるようになった。

そうした制限条件が増えたは言え、当然のことながら 様々な飛ばせる仕掛けを搭載した新デザインのドライバーの出現によって ドライバー・ショットの飛距離や その打ち易さは 近年 飛躍的に向上した。

チェック項目 リスト


クラブのスペック クラブの重量 シャフト グリップ ロフトとフェース角 クラブの重心 慣性モーメント 素材のお話 そうした状況下、ドライバー選びのポイントも 大きく変わった。重要なことは 右に挙げたようなアイテムについて どんな仕様のクラブが自分に合うのかを理解した上で 総合的に判断して 正しいスペックのクラブを選ぶことである。シャフトロフトと言ったスペックは 勿論のこと クラブの総重量やスイングウェートフェース角重心、さらには ヘッドの慣性モーメントなど(詳細後述)にも 注意を払って 総合的に評価することの必要性が高まっている。様々な素材を巧みに使った大きなヘッドのドライバーではヘッドの重心位置を 今まで以上に フェース面から離れた所や シャフトから遠くに離れた所に設定出来る訳だが、それによって ギア効果を利用した低スピン・ヘッドとか 慣性モーメントの大きな 操作性よりも安定性を重視したヘッド というような新しい概念も出てきた。そんなことで ドライバー選びは 非常に 難しくなっている訳だが、以下に チェック項目をリストアップしたので まずは それを見て欲しい。

項目 選択肢 / 注意事項
1) 長さ・重さ 長さは 44"~48" (45"~46" が主流) コントロール重視なら短め
シャフトの重さは 40g~90g (50g~75g が一般的)
クラブの総重量と スイング・ウェートにも 注目
2) 硬さ・調子 クラブを振った時のフィーリング(ヘッドの感触)が重要
L/A/R/S/X から 硬過ぎないものを(調子やトルクにも配慮)
高弾道・低スピンのショットを念頭に ヘッドとのマッチングを
3) スリーブ 脱着式なら ロフトや フェース角が 調整可能なものも
4) ロフト 男性用は 9°~12° 女性用は 11°~15° が中心
高弾道・低スピンのショットを念頭に シャフトとのマッチングを
5) サイズと形 ヘッドサイズは 460cc が上限だが その範囲内で大き目が主流
薄く 奥行きのある シャロー・フェース / 逆は ディープ・フェース
6) 重心位置 低重心が主流だが、近年は 深重心、浅重心の二極化
重心距離の長い ハイ MOI タイプも
7) 調整機能 ヘッドの重心位置、重心角を変えられる機能のあるクラブも
8) グリップ 50g 台のラバータイプが主流、交換時の重量の増減には注意
9) 価格 10,000~100,000 円が 標準的(3万~5万円が売れ筋)
10) ブランド テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、ピン、ダンロップ
ミズノ、ブリヂストン、ヤマハ、プロギア、フォーティーン、他

飛んで 曲がらない クラブ?


ドライバー選びで 重要なことは i) 飛距離、ii) 安定性と方向性 である。つまり、飛んで 曲がらないクラブを探すことだが まずは 飛ばすことが重要 と考える人が多いと思う。そして、その観点に立つのであれば 以下の四点に着目する必要がある。即ち、a) ヘッド・スピード、b) ミート率、c) 打ち出し角、d) バックスピン量 の四点で その a) ~ d) の最適化を図るために ベストなシャフトと ヘッドの組み合わせを 見つけ出すことだ。

シャフトのたわみまずは シャフトの硬さと ヘッド・スピードの話から始めよう。シャフトは ダウン・スイングの時に 鞭のように「たわむ」が その力を上手く利用することで 同じスイングでも クラブ・ヘッドのスピードを 10% 〜 15% 早くすることが出来ると言われている。その観点から シャフトは 柔らかめにしたいのだが、シャフトが過度に 柔らかいと コントロールがし難くなるし、ボールが 高く上がり過ぎ、つかまって 引っ掛け気味のボールが 出る頻度も高くなる。従って、多少 a) のヘッドスピードが速くなったとしても 往々にして b) c) d) が 最適化されないから 柔らかめにすると言っても 限度がある。

次に ミート率の問題があるが、それを考える上で 大切なのが クラブを振った時のフィーリングという要素である。つまり、スイング中に シャフトと ヘッドが何処にあるのかを感じ取り易ければ コントロールに対する安心感が生まれ スムースなスイングが促される訳だが、それが上手く感じ取れなければ スイングが バラバラバラになり兼ねず ミート率も悪くなるのが普通である。シャフトが 硬すぎれば ヘッドと シャフトの感覚は 薄れて行くのが普通であるが、加えて、前述の 柔らか過ぎる時の現象とは 逆の現象が起きる。つまり、ヘッドは 走らないし ボールは上がらずに プッシュアウトや スライスのボールが出易くなってしまうと言うことだ。そうした意味では シャフトの硬さだけでなく キックポイント(調子)も フィーリングと ボールの弾道に 影響を及ぼすもので、先調子の方が ヘッドの感触は 大きくなるし 高弾道になるというのが原則だ。とは言え、ヘッドの感触が 大きければ 大きいほど 性能やパフォーマンスが 良くなる訳ではない。

以上が、ヘッド・スピードと ミート率に係わる シャフトの選択と言う観点からの簡単な説明であるが、これだけを考えても どんなスペックのシャフトが良いのかは 簡単には決められないことが分かると思う。実は 最適な シャフトと ヘッドの組み合わせと言うことになると c) と d) のデータの最適化も考慮しなければならない。最近は トラックマン (Trackman) のような 計測器によって 簡単に ショットの打ち出し角と バックスピン量を計測できるが、そのコンビネーションの最適化を図ることが 飛距離を伸ばすことに直結するのだ。

打ち出し角とバックスピン量の最適化トラックマンによれば、米国 PGA ツアー・プレーヤーと LPGA ツアー・プレーヤーの ドライバーショットのヘッド・スピード (Head Speed - HS) と 打ち出し角 (Launch Angle - LA) の平均値は 右のグラフの通りで PGA は 50 m/s の HS と 11.2° の LA で バックスピン量は 2,685 rpm そして LPGA では 42 m/s の HS と 14.0° の LA で 2,628 rpm のバックスピン量だそうだ。男子のスピン量は 2,685 rpm となっているが もう少しその数値は下げた方が 飛距離は 伸びるはずだが、そうなっていないのは 方向性や 操作性とのバランスで 限界があるのだと推測される。一方、女子のデータは 42 m/s と 14.0° で スピン量 2,628 rpm となっているが、これは ある意味 飛距離の最適化が 高い次元で 達成されていると言えるものだ。打ち出し角 12° 〜 14°、バックスピン量 2200 〜 2500 rpm くらいが最適ではないかなどと良く言われるが、そうではなく、ヘッドスピードによって 最適な打ち出し角とバックスピン量が決まるのである。いずれにしても、このデータが示唆することは 当然とも言えるが ヘッドスピードが速い人は 打ち出し角を抑えめに、そして、遅ければ 応分に打ち出し角を 大きくすることが望まれると言うことだ。ここで 上のグラフを見て欲しい。

このグラフのデータから導き出せる大雑把な ガイドラインになるが 45 m/s の HS なら 13° の LA、40 m/s で LA は 15°、35m/s では 16.5° 位を目安に 最適化を図るようにすべきと言うことである。但し、その時に バックスピン量が大きくなり過ぎているとすれば 少しだけ 打ち出し角を小さくして バックスピン量を下げてみることで(折衷案として)飛距離の最大化が達成できる可能性が高くなるだろう。一般のアマチュア・プレーヤーの多くは 打ち出し角が低く過ぎるために 飛距離の最適化が出来ていないようだから、そうした人には 特に このデータを参考にして欲しい。打ち出し角を大きくするには ロフトを大きく、シャフトを柔らかく、また、キックポイントを先調子にするなどの変更が効果的で そうした選択肢を組み合わせることで 打ち出し角の高さをキープしつつも バックスピン量が大きくなり過ぎないように ある意味 方程式の解のようなものを(スイングの安定性などにも配慮しながら)見つけることだろう。

上下のギア効果近年、ドライバーは 低重心のものが主流になっているが、そうしたクラブは バックスピン量を減らすのに効果があるので そうしたヘッドであれば 上下のギア効果(右イラスト参照)を上手く利用して スピン量を抑えながらも 高弾道のボールが打つことが可能になる可能性は高くなるだろう。(» ギア効果)一方、重心がフェース面から離れたところにある深重心のクラブと その逆の浅重心のクラブがあるが、一般的に言えるのは 深重心のクラブの方が ミス・ヒットに強く、浅重心のクラブは スピン量を より抑えられるが ボールが上がらないようなことが起きやすので ある意味 上級者向けだと言うことだ。一昔前のクラブは 高弾道にすれば 高スピンになってボールが吹き上がり 飛ばすことが出来なかった訳だが、重心の位置に配慮することでスピン量の最適化を図れるから 過剰なバックスピンで 飛距離を伸ばすことの出来なかったゴルファーは バックスピン量に対する配慮をすることで 飛躍的にボールを飛ばすことが出来るようになったはずである。

ドライバーの飛距離とバックスピン量の関係

なお、ドライバーを打ち込むように振っている人に 見られる現象であるが、そのスイングを アッパーブローに(それが無理なら よりレベルに)してやれば打ち出し角とスピン量のデータは 改善されるだろうが、そうした変更をすることによって スイングの安定性に 悪影響が及ぼされるようでは 本末転倒になってしまうので、その点は 良く考える必要があるだろう。飛距離を最大にするためには 自分のスイング軌道のままで 打ち出し角と スピン量の最適化という組み合わせを達成する必要があり、そうした観点から、シャフトの仕様(重量、硬さ、トルクとキックポイント)と ヘッドのロフト 及び 構造(重心設計)に 注意を払って クラブ選びをすることが 極めて 重要になる。 » シャフトの詳細説明


安定性、方向性の向上


以上のように、飛距離を伸ばすためには(ヘッド・スピードがある程度以上の人は)スピン量の比較的少ないボールを 高弾道に打ち出すことが必要になるが、ヘッド・スピードが極めて早く、アッパーブローにボールを打てる人でない限り、8° と言うようなロフトの少ないドライバーは避けるべきだろう。ロフトの少ないドライバーは 相対的にサイドスピンの量が大きくなるから、スライスに悩んでいる人には 特に 不向きなクラブになる。(» バックスピンの秘密)当然のことながら、ドライバー選びのポイントは 飛距離だけではなく、コントロール性やミス・ヒットに対する許容性なども考慮する必要があるから、平均的なゴルファーには プロが使うような仕様のドライバーではなく、10° 以上のロフトと 重心深度が深くて 慣性モーメントの大き目なスペックのドライバーが オススメ となる。

重心の位置がシャフトから遠くに離れたところに設定された、所謂、重心距離の長い(シャローフェースで大きなヘッドの)クラブは それだけ慣性モーメントが大きく、クラブヘッドが返り難く 引っ掛け難いという利点がある反面、フェースが開いていたりすると プッシュしてしまう傾向が強くなるという特徴がある。慣性モーメントの大きなヘッドでは その傾向が 特に強くなるので フェース角や重心角度の調整が より重要になっている。例えば、プッシュして右に出て行くショットの多い人は 重心角が大きくなるようなところに鉛を貼ってみるなどの工夫をして見るのも一案だ。» 鉛によるクラブ調整法

また、最近のモデルの中には フェース角や重心角が予めドローが出易い設定になっているものもあり(所謂、ドロー・バイアスとか フックフェースと呼ばれるクラブ)スライスに悩んでいる人や よりドロー系のボールを打ちたいと考えている人には 適したクラブと言えるかも知れない。メーカーによっては そうしたクラブを D タイプのクラブ(ニュートラルなものは N タイプ)などと呼んで販売している。

安定性や方向性と言う観点から 大切な要素の一つは クラブの重量である。(» 詳細)市販されている ドライバーのヘッドの重量は 190g - 210g (主に 195g - 205g) の範囲に入るものがほとんどで、ドライバー用 シャフトの重量は 40g - 90g (主に 45g - 75g) の範囲に入るものになる。そこで、例えば、200g のヘッドに 55g のシャフト、それに、55g のグリップ(テープの重量を含み)を装着すれば、クラブの総重量は 310g になる訳だが、同じ 310g のクラブでも ヘッドが 205g 、シャフトが 65g、そして、グリップが 40g といったクラブは(スイング・ウェートは重く)感じのまったく違ったクラブになるはずで、その辺りのバランスにも 注意を払ってクラブ選びをして欲しい。

最後に、シャフトの直線性や対称性(真円度、板厚)といった観点からの歪についても知っておいて欲しいことがある。つまり、完全に真っ直ぐで 真円、均一な板厚のシャフトを作ることは出来ないから シャフトには そうした意味での歪がある。そうした歪のあるシャフトが無造作に装着されたものは スイング時のクラブ・ヘッドの向きや軌道に 少なからず悪影響を与え 安定性を欠いたクラブになっている可能性がある。シャフトの歪に対して 好ましい方向に クラブヘッドを装着すれば 歪の影響は ほとんどなくなる という性質があり、その点に注意を払って 正しくヘッドが装着されていることが望まれるが、そうした装着がなされていないクラブは少なくないはずだ。ただし、クラブ購入時には そうした点をチェックできないのが普通だから 対応策は限られたものになる。詳細に 興味のある方は シャフトの歪と ピュアリング を参照下さい。

可変式 ドライバー


M1 Driver最近のモデルは ロフト、フェース角、重心と重心角などを(モデルによっては その一部を)調整出来る、所謂、可変式が多くなっているので そうしたクラブを購入すれば 自分に合ったスペックが何かを チェックし、ベストの状態で使用できる可能性が高くなるはずだ。(» 詳細)ただし、そうした可変式クラブの調整においては ロフトとフェース角重量シャフト重心のセクションで詳細を説明している クラブのスペックのスイングや打ったボールの弾道への影響について より深い理解を 持つ必要がある。因みに、写真のクラブの場合は スリーブでのロフトの調整機能に加え、二つのスライド式ウェイトによって弾道とスピン量の調整が出来る可変機能付きのモデルだ。

リシャフトで 特定のシャフトを付けてもらう場合は シャフトの まずは 硬さと重量、加えて、キックポイントと トルクに 注意を払い 正しいスペックのシャフトを選ぶことが重要である。ヘッドと シャフトの相性は 飛距離の面は勿論のこと、打ち易さという観点からも 大切なファクターになってくる。また、ヘッドの重量や重心角の微調整、フェース角の設定などもシャフトを変える時に出来るので 出来る限り 良いお店で 細心の注意を払って行いたいものだ。» リシャフト




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