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グリーンのコンディション|スピードと硬さ

Introduction
ゴルフ場に行って 着替えを済ませたら 大方の人は まず 最初に行くのが 練習グリーンである。ウォーミングアップがてら グリーンの状態を見て 少しパットの練習をする。グリーンのスピードは ? 芝目は ? そして グリーンの硬さは? そんなグリーンのコンディションを ラウンド前に確りチェックし パットのタッチを確認してから 一日をスタートさせる。手を抜かずに実行すべきルーティーンだ。

グリーンの速さ

グリーンの速さは 基本的に芝の刈り高を変えることで調整する。その日の朝に 確り刈り込まれ 転圧ローラーがかけられて 綺麗に仕上がったグリーンでは 軽くタップしただけで ボールは スーッと転がっていくが、ゴルファーなら そんなグリーンで何時もプレーをしたいと思うはずだ。

スティンプメーター
ゴルフコースのグリーンの速さは 通常 写真右の滑り台のような器具のスティンプメーター (Stimpmeter) と呼ばれる計測器で測って表記するが、7.5 以下なら 遅いグリーン、9.5 以上であれば 速いグリーン そして プロのトーナメントでは 11 〜 12 場合によっては それ以上のスピードにまで 引き上げられることも。しかし、芝を短く刈って 速いグリーンを長期間保つことは 芝の健康には 良くないので 通常 我々がプレーするコースでは 11 〜 12 といったスピードのグリーンにお目にかかることは あまりない。因みに、スティンプメーターは それを考案した エドワード・スティンプソン (Edward Stimpson) という人の名前から付けられている。以下は USGA が作成した スティンプメーター の動画(英語)で これが使われるようになった理由(どのグリーンのスピードも同じにするため)と使い方などを説明している。

説明にもあるように 約 20° の傾斜で 一定の高さからボールは 転がり落ちるようになっているが 早いグリーンでは その転がりが 1/2 になる (2X) の面を使って測定出来るようにもなっている。平らなグリーン面の相対する 2方向から それぞれ 3回づつ測定し その転がった距離 (フィート) の平均値を算出する。

パッティング編
グリーンのスピード表示は 平なグリーンで球を転がした時に それが転がる距離に基づくものである。従って、8 と 12 では 2 : 3 だから 8 のグリーンより 12 のグリーンは 1.5倍だけ早い訳だが 下りのグリーンでは その差がより大きくなる。そして それが 2倍以上転がるようなことも起きる訳で パットのタッチを合わせるのは より難しくなる。8 と 12 のスピードの差は 2倍以上と感じる人が(下りのパットでは 事実のこともあるが)少なくない。

また、グリーンの速さは 芝の刈り方に大きく依存するが その硬さや土に含まれる水分の量にも影響される。プロのトーナメントでは 速いグリーンにするために 芝をダブルカットした上に、さらに、グリーンを硬く、早くするために ローラーをかけるといったことが 一般的に行われる。しかし、乾燥しきったコースでそんなことをしたら 150ヤード以上あるようなショットで ボールをグリーン上に止めることは 至難の業になる。どのようなグリーンでも グリーンの硬さは プレーに 大きな影響を及ぼすが 速いグリーンでは その影響が 特に 大きくなるからだ。

グリーンの硬さ

コースコンディション
グリーンやフェアウェイなど(土壌)の硬さは コンパクションメーターという鉄針をグリーンに差して その時の負荷を(バネ仕掛けで)測定して表示する機器で計測され コンパクションという尺度で表示される。コンパクションの数値が大きいほど グリーンは 硬くなるが 日本のプロのトーナメントのグリーンでは 12 ~ 14 (単位は kg/cm2) 前後に設定されることが多い。コンパクションが 14 以上のグリーンになると ピッチマークがほとんど付かない。一般的には 11 ~ 12 程度のグリーンが多いようだが 10 以下のグリーンは 大きなピッチマークが出来る 軟らかめなグリーンになる。ただ、ゴルフでは 指数硬度 (単位は mm) の数値をコンパクションと言っている場合が多く 12 ~ 14 kg/cm2 は 24 ~ 25 mm、8.5 ~ 10 kg/cm2 だと 概ね 22 ~ 23 mm になる。テレビの解説で 今日のグリーンのコンパクションは 24 と言っているとしたら それは 指数硬度の数値で 正しくは コンパクションが 12 kg/cm2 程度だから やや硬めと言うことになる。

晴れた日が続けば グリーンは 硬くなるし 雨の日の後は 柔らかくなる。アイアンショットで グリーンをヒットした時にボールマークが付かないようであれば 硬いグリーンということだが そうしたグリーンで プレーをする時は グリーンセンターよりも少し短めに グリーンを攻めるのが 常套手段である。場合によっては グリーンの手前から転がして乗せていくことも有効なアプローチになる。もちろん、グリーンが硬くなっているような時は フェアウェイも硬くなっているから そうしたコンディションも考えてプレーをすべきである。

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アプローチでの注意点

グリーンの硬さは 短い アプローチショットにも影響するものだ。硬いグリーンでのチップショットでは ボールが落ちてから どの位 転がるかの判断が難しくなるが、ボールを上げれば 上げるほど その傾向は強くなるから、そうしたグリーンでは 出来るだけ 低いボールで転がした方が有利になる。また、グリーンの硬さは 風の強い 高台のグリーンが固くなる傾向にあるなど バラつきがあることも覚えておくと良いだろう。さらに、硬い下りのグリーンでは ボールが非常に良く転がるから スピードのコントロールが 特に 難しくなる。つまり、硬いグリーンで 受けていない場合は グリーンオーバーをしないように 十分注意してプレーしなければならない訳だ。

ラウンドの前に練習グリーンで練習する時には グリーンの速さだけでなく 硬さや芝目のことも考えてグリーンのコンディションを良く観察しておくことが スコアメイキングの鍵になる。練習グリーンで チップショットが禁じられている場合などは ボールを手で投げてグリーンの感触をチェックしておくと良いだろう。

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