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チップショットでピンは イン or アウト

ピンを残すチップショットやカラーからパターでボールを打つ場合など、ボールがグリーンに乗っていないケースでは、使うクラブの如何に係わらず、 ピンにボールが当たっても罰則が適用されないので、ピンを抜かず ホールに残した状態でプレーをすることが出来る。(ただし、ピンを抜くと宣言してアテンドしてもらった場合に、ピンにボールが当たれば ペナルティが科されるので 要注意。)

カラーからパターで打つ時などは ピンを抜く人も良く見かけるが、何となく 残したり 抜いたりといった判断をしている人がほとんどで、どのようにプレーをするのが最も有利なのかを十分理解してプレーをしている人は少ないはずだ。

ピンをインにすべきか、アウトにすべきかに関しては ショートゲームの専門家として有名なデイブ・ペレツ(Dave Pelz) が 興味深いテストを行っており、その結果を彼の著書 「Dave Pelz's Short Game Bible」 で公表している。それによれば、真ん中から入ろうとするボールが入らなくなるくらい自分の方にピンが大きく傾いている場合を除き、ピンは残した方が有利ということだそうだ。

彼は色々な条件、即ち、異なったボールのスピード、アップヒル、ダウンヒル、ホールのセンターに転がるボール、ホールのセンターではなく、右側もしくは左側に転がるボール、そして、ぎりぎり入るところに転がるボールなどといった条件下で、ピンがインの場合とアウトの場合の入る確率を出来る限り科学的にチェックしている。因みに、テストは 人間がショットをする方法では(ボールを思うようにコントロールできないから)不可能だったので、スティンプ・メーターのような滑り台の形をした道具を使って行ったということである。

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その結果、前述のように、真ん中から入ろうとするボールが入らなくなるくらい自分の方にピンが大きく傾いているケースを除き、すべてのケースで ピンは残した方がボールの入る確率が高くなるという結論に達したということである。

加えて、最も、ボールが良く入るのは、ピンが少しだけゴルファーの方、もしくは、その反対(つまり、縦方向に)傾いている時であるという発見もしている。(ただし、自分の方にピンが大きく傾いているケースは逆効果。)従って、ピンが自分にとって好ましい状態で刺さっている時は、まっすぐに 立て直すよりも、そのままプレーをした方が得になるということも言っている。ただし、前の組がそのようにピンを立てていった場合は、そのまま放置して プレーをすることが出来るが、自分でピンをそのように立てるのはルール違反になるから要注意。

また、ダウンヒルや速いスピードのグリーンでは、前述の傾向がより一層明確に現れるということで、そうしたグリーンでのチップショットやカラーからのパットでは、必ず、ピンを残すようにしてプレーをすべきだとのアドバイスもしている。

それでも、カラーからの短いパットなどでは、ピンを抜いた方が入る気がする人にとっては、ピンを残した方が良いかどうかは、疑問が残る面もあるだろう。なぜなら、前述のテストは機械を使って行ったものだから、人間の 「入りそう」 とか 「外しそう」 といった心理面の影響が考慮されていないからである。いずれにしても、今後、ピンを残すべきか、抜くべきかの選択をする時は、以上の情報を参考に決断すると良いだろう。

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