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インプレーの球|ルール解説

Introduction
インプレーの球とは ホールをプレー中のコース上にある球のことであるが、ルール違反をしないようにプレーをするには このゴルフ用語の意味を正確に理解しておく必要がある。例えば、インプレーの球を動かした場合は(例外規定に該当する特別な理由がない限り)球を動かしたことによるペナルティーを課せられるし、インプレーでない球をプレーすれば 誤球のペナルティーを課される可能性が高い。

インプレーの球とは

ルールブックでは インプレー (In Play) という用語を「コース上にあり、ホールのプレーで使用しているプレーヤーの球の状態」だと定義している。そして、球は プレーヤーが ティーイングエリアから その球にストロークを行った時に インプレーの球になると定めている。ただし、マッチプレーでは プレーヤーがティーイングエリア外からストロークを行った球でも、対戦相手がそのストロークを取り消さなかった時、その球はインプレーの球になるとも定めている。一方、球はホールに入るまでインプレーのままとなるが、次の 1 〜 4 の場合には インプレーではなくなる。

 1.  その球がコースから拾い上げられた時;
 2.  その球が紛失した時 (コース上に止まっていたとしても);
 3.  アウトオブバウンズ (OB) に止まった時;
 4.  別の球に取り替えた時 (規則で認められていなかったとしても)  

加えて、ルールブックには インプレーでない球は 誤球で どんな時でも プレーヤーは複数のインプレーの球を持つことはないし、規則が「止まっている球」または「動いている球」に言及する場合は インプレーの球を意味するとルールブックには記述されている。さらに、ルールに従って インプレーの球をマークしてプレーする時は 球が拾い上げられるまで その球は インプレーであるし、その後に球をリプレースした場合、そのボールマーカーが取り除かれていなかったとしても 球をリプレースした時点で その球はインプレーになるとも定めている。

球の拾い上げと球をプレーに戻す時

インプレーの球をルールに従って拾い上げることは良くあることだが、その球、または、別の球をインプレーの球としてプレーに戻す時は注意を要する。例えば、救済を受けた時に球がルールに従って正しくドロップされなかったり、プレースされていなければ、ルール違反になる。ただし、その球をプレーする前の段階で間違いに気がつけば、球はインプレーの球になっていない訳だから その球を拾い上げて 正しい方法で球をインプレーの状態に戻すことが出来る。しかし、正しくドロップされなかった球をプレーしてしまえば 以下の例のように ペナルティーが課されることになる。

三通りの球のドロップ
例えば、右図のように球をドロップする場合、ご存知のように、球は救済エリア内に落とされなければならないし、加えて、その球は救済エリア内に止まらなければならないとルールは定めている。従って、救済エリア外に球が出た場合は ドロップのし直しだし(2回目のドロップでも救済エリア内に球が止まらない場合は、球が落ちた最初の場所に球をプレース)救済エリア外に球を落とした場合は そもそも その球のドロップ自体が無効になる。しかし、驚く人が居るかも知れないが 実は イラストに示したやり直しを要する球 (A) と (B) をプレーした場合のペナルティーの重さは違うのだ。どちらも 正しい方法で球がインプレーの状態に戻されていないから その球をプレーしてしまえば ペナルティーになる訳だが (B) のように球が救済エリア内にある状況なら1打罰で済むが (A) のように球が救済エリア外に転がって止まった状況で それをプレーしてしまえば 誤所からのプレーで2打罰になる。ところで「無効」と説明したが それは 救済エリア内にヒザから落とす「有効」なドロップを2度やっても 救済エリア内に球が止まらない時は2度目のドロップで球が最初に落ちた所に球をプレースするという手順でのドロップの1回に数えられないドロップだという意味である。なお、肩の高さからのドロップは 正しくないドロップで 無効なドロップとして (B) と同じ扱いになり その球を打たなければペナルティーは課されないが ドロップをやり直す必要がある。因みに、肩の高さからドロップし救済エリア外に止まった球を打った場合は2つの違反を同時に犯している訳だが そうした場合は ペナルティーが重い違反(2打罰)だけが課されることになる。

暫定球の処置

ロストボールや OB の可能性が高い時に打つことがある暫定球のルールを正しく理解する上でも インプレーの球の知識は一助になるはずだ。暫定球を宣言して 二つ目の球を打つことにより 最初の球がインプレーの状態で見つかれば それ続けてプレーすることが(義務にはなるが)許されるのが暫定球のルールである。ただし、暫定球宣言をせずに二つ目の球を打ってしまえば その時点で 二つ目の球がインプレーの球になるから 後に最初の球がコース内で見つかっても それをプレーすることは出来ない。一方、暫定球は それをもう一度打ってしまえば それがインプレーの球になると思っている人もいるだろうが、実は必ずしもそうではない。暫定球として打った球がインプレーになるのは それが最初の球よりホールに近くある時だとルールは定めているので 最初の球より手前にある暫定球は それを幾ら打っても最初の球が見つかった時に 最初の球をインプレーの球としてプレーする(義務でもあるが)権利を有するのである。暫定球に関わる判断では どの時点で どっちの球がインプレーの球なのか、そのように考えてプレーをすれば 良いのである。

他にも、インプレーの球の定義をよく理解していれば判断のつくルールが幾つもある。例えば、ティーイングエリアでティーアップしたボールを打つ前にティーから落としてしまった時は(ストロークによって落としていない限り インプレーの球ではないので)無罰になるなど。いずれにしても、インプレーの球ということの意味、よく覚えておいて下さい。

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