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ルール上の処置に疑問がある時|ルール解説

Introduction
question
競技中に ルール上の処置で同伴競技者やマーカーの意見と自分の意見が異なることやルール上の処置の仕方に迷うことは 起こり得ることである。そんな時に 納得できないマーカーの意見に従ってプレーをしたり、不必要に自分に不利な処置を取ったなどの対応をした経験のある人は 少なくないだろう。

不可欠な事前の意思表示

しかし、そのようなことが競技で起きた場合は 規則 20.1c に従って (a) 自分にとって望ましく、且つ、正しいと思われる処置をする目的、もしくは、(b) 間違っているかも知れないと思われるルール上の処置を避ける目的で 二つ目の球をプレーすることが出来る。ただし、そうした場合は プレーを続行する前に以下の二つのことを事前に行う必要がある。即ち、

• 上述の理由で 二つ目の球をプレーする意思表示;
• 同時に どちらの球をカウントしたいのかの意思表示

ルール上の処置に迷う時当然なことながら、この意思を事前に表示せずにプレーをした後に 今のプレーでは救済が受けられたはずだ などと言って 二つ目の球をプレーすることは出来ないから、前述のようなケースでは まず ルール上の正しい処置について疑問があるので 二つ目の球をプレーしたいという意思表示をプレーを続行する前に行う必要がある。

また、上述 (a) のケースは言うまでもないが、(b) の理由で 二つ目の球をプレーする場合でも、どちらかの球が自分にとって有利と考えられるはずだから、必ず (2) のアクションを取るべきである。二つ目の球をプレーした後に どちらのプレーもルール違反でないことが判明した場合は 二つ目の球のスコアをカウントしたいという意思表示を事前にしていなければ 最初の球のスコアがカウントされ、二つ目の球のスコアは無視されることになる。つまり、自分に有利と思われる選択肢と不利の思われる選択肢がある場合は それを明確にし カウントしたい方の選択肢がどちらの球なのかという意思表示を事前にすべきである。

もちろん、前述の理由で 二つ目の球をプレーすることを宣言してプレーした場合は 最初の球で良いスコアが出ても 二つ目の球はプレーしなければならず、二つ目の球が規則に従って選択されれば(良いスコアだった一つ目の球のスコアは無効となり)二つ目の球のスコアがそのホールのスコアになる。

二つ目の球をプレー・具体例

例えば、ラフにある自分の球が地面にくい込んで埋まっている場合、新ルールでは ジェネラルエリアにある球であれば救済措置が受けられる訳だが、芝草が短く刈られた所でなければ救済の対象にはならないとマーカーが(旧ルールの知識をベースに)主張した。(» ピッチマークに球がくい込んでいる時)そんな時は、言い争ったりするのではなく、二つ目の球をプレーすることを宣言し、救済された球でのスコアをカウントしたいという意思を明らかにした上で、まずは、プラグド・インした球をプレーし、その後に救済を受けた形でのプレーをすれば良いのである。

説明するまでもないだろうが、不利と思った球で素晴らしいショットが出ても 二つ目の球はプレーしなければならない。ただし、仮に二つ目の球がルールに従ったプレーでなかった場合は 一つ目の球でのスコアがカウントされることになる。また、有利と判断した球でプレーをした結果、それが仮にルール違反であっても その球によるプレーは無視されるから ペナルティーは課されない訳だ。

ところで、自分の球が修理地の中にあるのか否かでマーカーとの意見が異なったので 二つ目の球をプレーし、後に 競技委員により修理地であることが認められたが、球のドロップの仕方が間違っていたことが判明した場合は どうだろう。答えは ルールに準じてプレーされなかった二つ目の球のスコアは無効とされ 修理地の中からプレーした一つ目の球のスコアが取られるので 球のドロップでルール違反したことに対するペナルティーは課されないことになる。

規則に則ったプレーでなかった時

このように プレーした二つの球の内の一つがルール違反だった場合は ルール違反でなかった球が選択されるが、二つの球の何方も規則違反と判明した場合は 以下の三通りの何れかの裁定が下されることになる。

起こり得るケース カウントされる球
a) 両方とも間違いだが重大な間違いでない 一つ目の球
b) 片一方が重大な間違い 重大な間違いを犯していない球
c) 両方とも重大な間違い 失格

a) のケースは カウントしたいと意思表示した球ではなく、始めの球がカウントされるルールになっているので 間違いのないように。いずれにしても、コンペや競技会などで マーカーの意見と自分の考えに相違がある時などは 口論したり、納得の行かない自分にとって不利な処置を受け入れるのではなく、二つ目の球をプレーする権利を上手に利用して スマートに対応できると言うこと。競技でプレーすることの多い人には 覚えておいて欲しいルールである。

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