コンテンツ目次




ラウンド中の練習(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 練習ストロークとは
• プレー中のホールでの練習
• ホールとホールの間の練習
• ラウンド前の練習
• スイング練習器具の携帯 及び 使用
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


ラウンド中の練習、また、練習器具の携帯は プライベートのラウンドでは あまり考えることもなく やっている人が少なくないと思う。しかし、競技では そうした行為が ルール違反になる可能性は高く(癖になっていたりすれば 特に)注意をする必要があるものだ。規則 7「練習」 及び 規則 14-3「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」に その内容が明記されているが、うっかり ルール違反を 犯し易い規則が少なくないから 当該ルールの内容は 良く確認して欲しいものだ。

練習ストロークとは


要注意
練習スイング

練習ストローク
プラスチック・ボール
スイング練習
器具の携帯
規則 7 は 練習ストロークに係わる規制であるが、その解釈においては「練習ストローク」という言葉のルール上の意味を まずは 正しく認識する必要がある。ただ単に クラブを振る 所謂 素振りの行為は「練習スイング」で「練習ストローク」とは 明確に 区別されるべきものだ。ルールで言う「練習ストローク」とは 練習のためにボールを打つ意図を持ってクラブを振り、ボール(プラスチックの練習用ボールなども含め)を打つ行為と定義されている。自分のクラブを使っての練習スイング、即ち、素振りに対するルール上の制限は(練習器具の使用など、人工の機器 または 異常な携帯品の使用でルール違反になるケース 及び ライの改善やボールを動かしてしまうようなケースを除き)基本的に何もないが、競技が行われるコース上での練習ストロークについては 様々な制限があるので その内容は 間違えないよう覚えておく必要がある。

プレー中のホールでの練習


まず第一に、ホールのプレー中に練習ストロークをしてはならないというルール(規則 7-2)がある。つまり、うっかり プレー中に見つけたロストボールや レンジ(練習用)ボールなどを クラブで打ってしまうと ルールで禁止されている練習ストロークをしたことになり ペナルティ(2打罰)が 科される訳だ。

ホールとホールの間の練習


一方、ホールとホールの間での 練習ストロークに関しては 状況が異なり、例外として 以下の場所やその近くでのパッティングとチッピングの練習は(ローカル・ルールで 禁止されていなければ)許されている。

(a) プレーを終えたばかりのホールのパッティング・グリーン
(b) 練習用のパッティング・グリーン
(c) そのラウンドの次のホールのティーイング・グラウンド

ストローク・プレーの場合、プレーを終えたグリーン上での練習やボールを転がす行為については ルール違反と覚えている人も居るだろうが、実は ローカル・ルールで 一般的には 禁止されているだけで、その規定がなければ ルール違反に該当しない行為である。ただ、場合によっては ホールとホール間の練習ストロークを ローカル・ルールで禁止することもあるので 公式競技に出る場合は そうしたローカル・ルールについても 出来れば チェックしておきたいものだ。加えて、覚えておいて欲しいのは そうした練習が禁止されていない場合でも ホールとホールの間の練習で プレーを不当に遅らせれば ペナルティが 科される (規則 6-7) 可能性があることだ。いずれにしても、競技では ルール違反になりそうな練習は(ルールを熟知していない場合は 特に)避けた方が 無難である。

前述のように、ローカル・ルールで禁止されていなければ、ホールとホールの間のティー・グラウンドやその周辺で 前の組のプレーが終わるのを待っている間に パットやチップなどの練習をしても ペナルティは科されないが、同じ行為を セカンド・ショットやサード・ショットで グリーンが空くのを待っている間にすれば ペナルティの対象になるので 間違いのないよう。

ラウンド前の練習


また、ラウンド前の練習についても、ストローク・プレー競技当日のラウンドやプレーオフ前に、競技の行われるコース上で練習をしたり、パッティング・グリーン上でボールを転がしたり、グリーン面をテストしてはならないというルールがある。連日にわたり 2ラウンド以上のストローク・プレー競技が行われる時も同様で、競技の行われるコース上での練習は(パッティング・グリーン上での練習やグリーン面のテストを含め)ルール違反になる。そして、このルールに違反した時の罰則は 競技失格と厳しい。ただし、キャディーによる ラウンド前のグリーン面のテストや練習に関するルールはない。キャディーの行為に対するプレーヤーの責任は 正規のラウンドの間のみに限定されている。

一方、ちょっと紛らわしいが、マッチ・プレー競技では 当日 プレーヤーがラウンド前にコース上で練習を出来る というルールになっているので 間違いのないよう。いずれにしても、競技ゴルフの場合は 練習場以外での練習、特に、コース上での練習については ペナルティが科される危険性があることを お忘れなく。

スイング練習器具の携帯 及び 使用


練習器具コース上での練習に関連する トレーニング用クラブや右のようなバット、棒などの練習器具の携帯、及び、それらを使った練習スイングに係わるルールついても触れておこう。そうした行為は 規則 14-3 「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」 で定める違反行為に該当する可能性のあるものだが、以下のように整理出来る。

スイング練習器具のタイプ 携帯 スイング
規則適合クラブになる練習器具 結果 15本以上のクラブ携帯になれば違反 無罰
違反クラブになる練習器具 携帯すれば 2 or 4打罰 失格
クラブと見なされない練習器具 携帯しても無罰 失格

また、裁定集 14-3/10 トレーニング用具やスイング補助具のラウンド中の使用 については 次のような記述もある。

質問: プレーヤーは、ラウンド中に、加重ヘッドカバーやドーナツ型の重りなどをクラブに付けたままストロークや練習スイングを行ったり、その他のトレーニング用具やスイング補助具を使用することができるか。

回答: できない。プレーヤーは 規則 14-3 に違反して プレーを援助するために人工の機器を使用している。ただし、加重 トレーニング クラブの使用については裁定 4-4a/7 を 参照のこと。

加えて、裁定 4-4a/7 には、以下のような説明もある。

質問: そのラウンドのために選んだ 14本のクラブに加えて、プレーヤーが重くしてある練習用のクラブを 1本余分に持ち運ぶことは認められるか。

回答: 認められない。しかし、その練習用の加重クラブが 規則 4-1 に適合したものであれば、プレーヤーが選定する 14本のクラブの中の 1本として持ち運ぶことは支障ない(例えば、過度に重くしたドライバーヘッドは慣性モーメントの制限に違反する可能性がある - 付属規則 Ⅱ 参照)。

つまり、加重 トレーニング クラブでも クラブの形をしていて 実際にボールを打つことも出来るスイング練習器具は クラブ規定に適合するものであれば ルール上は正規のクラブとして扱われる。従って、他のクラブと合わせて 14本以内なら ラウンド中に持ち運ぶことも出来るし、ストロークに使ったり、ショットの前に 素振りをしても 無罰 と言うことだ。

一方、クラブと見なされない練習器具は携帯しても問題ないが、それで正規のラウンド中に練習スイングをしてしまえば、失格と厳しい罰則が適用されるから、要注意である。そうした練習器具を携帯することは、うっかり使用する原因を作っているようなものだから 絶対に 避けるべきだ。

また、ゴルフ規則のクラブ規定に適合しない クラブの形をしている スイング練習器具は ルール上 非適合の違反クラブ とみなされるから、それを持ち運んでいるだけで違反となり(違反 1ホールに対し 2打罰、最高 4打罰まで)さらに、もし その違反クラブでストロークして ボールを打ってしまえば競技失格となるから、そうしたものも キャディーバッグには絶対に入れないことだ。



www.mamejiten.com - all rights reserved
本 HP 利用上の注意