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ライなど コンディションの改善(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• プリファード・ライによる救済
• 救済 あり・なし 事例の整理
• うっかり犯すルール違反
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


ゴルフの規則 13 「球はあるがままの状態でプレー」 には 規則に別の規定がある場合を除き、球はあるがままの状態でプレーされなければならない The ball must be played as it lies, except as otherwise provided in the Rules. と表記されている。ここでは そのルールについて 解説する。

プリファード・ライによる救済


ボールボールは 6 インチ まで動かし、ライを 改善して プレーをしても良い というローカル・ルール、即ち、プリファード・ライ (preferred lie) が 競技よりも レクリエーションで ゴルフをする一部の人達の間で 常時 当たり前のことのように行われているが、そうしたルールの解釈は ゴルフの本質を変えてしまうものだから、本当は やって欲しくないことだ。様々な ライから ショットを上手く打つための技術の優劣が ゴルフというゲームの勝敗を決める上で 極めて重要な要素の一つだからである。プリファード・ライの適用は 雨の影響が大きい時や 冬季のグラウンド状況が悪い時だけに限って なされるべきものである。

救済 あり・なし 事例の整理


勿論、ボールの近くにある異物(ルース インペディメント)や動かせる障害物などは 取り除くことが出来るし、修理地、カジュアル・ウォーターや動かせない人工の障害物がスイングに影響を与える時の救済など、例外は ある。つまり、規則 13 に該当するケースで与えられている救済などのプレーヤーの権利について、また、間違ってルール違反を犯し易いケースについて、知っておく必要があると言うことだ。以下は、その要点を分かりやすく纏めたものである。

対象 救済あり 救済なし
ボールの
ライ
修理地、カジュアル・ウォーター、動かせない障害物、自分のボールで出来たピッチマークの中にあるボールなどは救済を受けられる。また、ルースインペディメント、動かせる障害物は動かすことが出来る。 ボールの傍の植物 - 半分取れかかったターフなどを含む(注 1)、バンカーから飛び散った砂(グリーン上は例外)、ディポットの中にあるボールなどは動かせないし、救済の対象にもならない。
スタンス ルースインペディメント(小石など)と動かせる障害物は動かすことが出来、修理地、カジュアル・ウォーター、動かせない障害物にスタンスがかかれば 救済が受けられる。 地面に埋まっている石、地面に生えている植物などを取り除けばペナルティだし、足で地面を何度も踏み固めて足場を作る行為も(バンカー内は 例外)ペナルティの対象。
スイング
軌道
自分のスイング軌道上に動かせない障害物がありスイングに影響を及ぼす場合は救済が受けられる。 自分のスイングに影響を及ぼす植物(木の枝、葉っぱ、雑草など)の状態を変えればペナルティ。(注 2)
プレーの
線上
グリーン上にボールがある時はプレーの線上のカジュアル・ウォーターは救済の対象になる。勿論、プレーの線上の砂も取り除くことは出来る。 動かせない障害物やカジュアル・ウォーターがあっても救済はない、また、グリーン上以外にある砂や泥はルースインペディメントではない。(注 3)
ボールを
ドロップ
救済を受けてボールをドロップした結果、別の救済の理由が発生した場合は再度救済を受けることが出来る。(注 4) ボールをドロップするエリアのラフを何度も足で踏んで草を寝かせたり、砂を取り除くなど行為などはペナルティの対象。

注 1 ボールの後ろの草を地面にクラブや足などで強く押し付けて、その影響を少なくするような行為は、ペナルティの対象である。(ただし、アドレスを取る時にボールの後ろに軽くクラブを置いてソールすることは許されている。)例えば、自分のスイングに影響を与える ボールの傍のピッチマークやディボットの状態を(クラブを地面に押し付けるなどして)変更してしまえばペナルティになる。(マッチ・プレーでは そのホールの負け、ストローク・プレーの場合は 2打罰)
注 2 素振りなどでスイング軌道とその近くにある木の葉が 1つでも落ちれば 実質的なスイングへの影響の如何に係わらず ペナルティだが、ボールを打つ時のバックスイングやフォロースルーで木の葉が落ちても、そのスイングを完了して ボールを打っていれば ペナルティにはならない。また、ボールを打つためにスタンスを取ってアドレスに入る(その目的に限った)動作で木の葉が落ちたり、枝が曲がったりしてもペナルティにはならない。
注 3 動かせない障害物が自分の打ちたいショットの飛球線上あっても(それがスイングで クラブが当たる所にある場合を除き)救済対象にはならない。また、カラーにボールがある時など、自分のボールがグリーン上にない時は、スプリンクラー・ヘッドが自分のプレーの線上にあっても救済は受けられない。また、グリーン上に水溜りがあっても自分のボールがグリーン上になければ救済は受けられない。なお、グリーン上とカラーにバンカーから飛び散った砂があり、それが自分のプレーの線上の砂であった場合、カラーにある砂を取り除いてしまえば(グリーン上のものは良いが)ペナルティになる。
注 4 救済を受けてボールをドロップする場合は、その救済を受ける理由になったエリア内にボールをドロップすることは出来ない。また、その外にボールをドロップしても、それが転がって そのエリアに入った場合は、再ドロップとなる。

うっかり犯すルール違反


例えば、グリーン上に飛び散ったバンカーの砂は取り除くことが出来るが、それ以外の場所にある砂で プレーに影響を及ぼすものは 動かすことが出来ないが、グリーン上の砂を取り除いて、その動作の一環のような形で グリーンの少し外にある 自分のプレーに影響を及ぼす可能性のある 砂も うっかり 取り除いてしまえば ペナルティーだ。また、素振りをした時に 自分のスイングの区域内にある小枝についた葉っぱを落してしまっても ペナルティーの対象になる。

随分古い話になるが、以前 LPGA チャンピオンシップのラウンドで、アニカ・ソーレンスタム選手がボールのそばにあったディボットの取れかかった草の端を取って 2打のペナルティを科されると言う出来事があった。このトーナメントを通算 -5 でホールアウトした同選手は トップと 3打差という結果だったから、この 2打のペナルティが結果を大きく左右した訳だ。同選手は、このルールを 多分 知っていたのだろうが、うっかり、ルール違反をしてしまったのだろう。

ゴルフでは うっかり このようなルール違反をしてしまうこともあるので 常に そのようなことがないよう注意を払う必要があると言うことだ。


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