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フェデックス・カップ (FedEx Cup) とは

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• はじめに
• フェデックス・カップ サマリー
• プレーオフ
• 競技ルールのディレンマ
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


フェデックス・カップフェデックス・カップは 物流サービス大手のフェデラル エキスプレス社が スポンサーになって 2007年から行われるようになった 米国男子 ゴルフ ツアー (PGA) の ある意味 シーズン チャンピョンを決める戦いである。年末でなく 8月から 9月にかけて行われる 4試合から成る プレーオフのファイナルが シーズン最終戦になるよう PGA は そのシーズン制を 2013-14年シーズンから変更し 近年は 9月末に行われる ツアー選手権 (Tour Championship) が シーズン最終戦である。

フェデックス・カップ サマリー


概要 レギュラー・シーズン と プレーオフ・シリーズ の獲得ポイント (フェデックス・ポイント) によって 年間チャンピョンが決まるシステムで 総合 1位には 1000万ドル また それ以下の順位の選手にも それぞれ 300万ドル、200万ドルなど 総額 3,500万ドルという 巨額な賞金が 順位に応じ 支払われる。
シーズン レギュラー・シーズンは 10月の第一戦 セーフウェイ・オープンに始まり 9週、その後、年が明けてから 8月の最終戦となるウィンダム・チャンピョンシップまでの 35週。その間に行われる試合で獲得するフェデックス・ポイント上位 125位までの選手が プレーオフに進出。なお、126位から 200位までの選手は入れ替え戦となる ウェブドットコム・ツアー・ファイナルズへ。(» 詳細)プレーオフは 8月の最終週に始まり 9月末までの 5週の間に 4試合が行われる。
FedEx
ポイント
レギュラー・シーズンの試合から獲得できるフェデックス・ポイントは フィールドのレベルに応じて 優勝者の獲得ポイントが 300 ~ 600 (通常 500) ポイントに定められており、賞金の分配同様、下位の選手には 順位に応じて優勝ポイントの何パーセントという形で (例えば、2位には 60%) ポイントが配分される。各選手は シーズンを通して この累積獲得ポイントで上位になることを目指して戦う。
プレー
オフ
レギュラー・シーズンの獲得ポイントが 1位から 125位の選手がプレーオフに進出、その第一戦の THE NORTHERN TRUST に参戦するが ここからは レギュラー・シーズンの 5倍のフェデックス・ポイントが与えられる。プレーオフ・シリーズの大会の賞金総額は それぞれ 875万ドル (2017年) である。なお、レギュラー・シーズン同様、二日目が終わって 70位タイに入れない選手は 予選落に。第二戦となる Dell Technologies Championship に進めるのは 第一戦終了時点における総合獲得ポイントで 100位までの選手。そして、第三戦の BMW Championship には 第二戦終了時点のポイント 70位までが参戦するが ここからは 予選落ちはなく 四日間を戦い その結果上位 30位までの選手が 最終戦の Tour Championship に進む。なお、その最終戦を前に ポイントは 1位から順に 2500 - 2250 - 2000 - 1800 - 1600 と再配分され 30位の選手には 210 ポイントが配分される。最終戦の優勝ポイントは 2500ポイントだから 5位以内の順位で最終戦を迎えた選手は 最後に優勝すれば 無条件で 年間チャンピョンになれる。また、下位の選手でも 上位の選手の成績次第では 最終戦に優勝すれば 年間チャンピョンになるチャンスは 十分に残る仕組みだ。

プレーオフ


過去には 第一戦が The Barclays また 第二戦が Deutsche Bank Championship などいった時期もあったが 近年のプレーオフのスケジュールは 以下の通りである。

大会名 スケジュール 出場資格 予選
1) THE NORTHERN TRUST 8月 第 4週 上位 125名 上位 70T まで
2) Dell Technologies Championship 9月 第 1週 上位 100名 上位 70T まで
3) BMW Championship 9月 第 3週 上位 70名 カットなし
4) TOUR Championship 9月 第 4週 上位 30名 カットなし
FedEx Cup プレーオフのスケジュール

因みに、2016-17年のレギュラー シーズンが終了した時点で 1位 ~ 5位の選手の獲得ポイントは 1) 松山英樹 (2,869)、2) ジャスティン・トーマス (2,689)、3) ジョーダン・スピース (2,671)、4) ダウティン・ジョンソン (2,466)、5) リッキー・ファウラー (1,832) であった。

競技ルールのディレンマ


フットボールのスーパーボールや 野球のワールド・シリーズのようなプレーオフをイメージして始まったフェデックス・カップのはずであるが、それほどの盛り上がりに欠けるフェデックス・カップ。それには 二つの命題、即ち、(1) シーズンのチャンピョンを決める戦いであること、そして、(2) 誰が勝つのだろうかという気持ちでファンが最後まで見て楽しめるイベントであること、この二つを同時に実現することが出来ないディレンマに陥っている観がある。

2007年は タイガー・ウッズが まだまだ 他の選手を圧倒していた時代で、レギュラー・シーズンを終えた時点で ウッズのポイントが 他の選手を大きく引き離すことが予想され、実際に そうしたことが起きた。そんな状況下、レギュラー・シーズン終了時に ポイントの調整を一度行い、1位と 2位以下選手の持ち点差を少なくして プレーオフ・シリーズの 4戦を戦わせ、チャンピョンを決定するというシステム、つまり、レギュラー・シーズンの成績は ある程度重要だが プレーオフの 4試合のパフォーマンスが チャンピョンを決める というシステムで「シーズン・チャンピョンを決める戦い」という観点からは ある程度 理に適ったものであった。そして、2007年には ある意味 読み通り タイガー・ウッズが レギュラー・シーズンで 他を引き離し プレーオフの最終戦にも勝ち、初代フェデックス・チャンピョンになったが タイガーは プレーオフの初戦に参戦しない という主催者側の予想外のことが起きた。

その結果を受けて 2008年のシーズンには シーズン・エンドのポイント調整で 1位と それ以下の順位の選手の持ち点の差がより小さくなるようにし プレーオフの戦いに トップの選手が参戦しないことのペナルティーが非常に大きくなるシステムに変更された。結果、2008年に プレーオフの試合をスキップする選手は居なかったが 今度は ビジェイ・シン (Vijay Singh) の優勝が プレーオフの第四戦を行う前に決まってしまった。それで 2009年以降は 必ず 最終戦まで 優勝者が誰になるのかが決まらない 現在のシステムへと変更された。

しかし、現在のシステムは 上述のサマリーでも説明したように その最終戦を前に ポイントは 1位から順に 2500 - 2250 - 2000 - 1800 - 1600 と再配分され、30位の選手には 210 ポイントが配分されるシステムである。つまり、第四戦のパフォーマンスの比重が 極めて 高くなっており 見ている側にとって フェデックス・カップ・チャンピョンが そのシーズンの本当のチャンピョンであるという意味では 受け入れ難いシステムになってしまった。以下は フェデックス・カップの記録であるが 近年は レギュラー・シーズン (RS) の順位が低い選手が最終戦のツアー・チャンピョンシップ (TC) に勝って フェデックス・カップのチャンピョンになるという結果が多かった。

フェデックス・カップの記録
年度 FEDEX CUP チャンピョン RS 順位 TC 順位
2017 Justin Thomas 2 2
2016 Rory McIloy 36 1
2015 Jordan Spieth 1 1
2014 Billy Horschel 69 1
2013 Henrik Stenson 9 1
2012 Brandt Snedeker 19 1
2011 Bill Haas 15 1
2010 Jim Furyk 3 1
2009 Tiger Woods 1 2
2008 Vijay Singh 7 22
2007 Tiger Woods 1 1
RS 順位 = レギュラー・シーズン終了時の順位; TC 順位 = 最終戦の順位

これからも分かるように 誰が勝つのだろうかという気持ちでファンが最後まで見て楽しめるイベントになっていることは 間違いないが シーズンのチャンピョンを決める戦いになっていないのは 明白で 当に そのディレンマに陥っている。

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