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ビジョンとイメージの役割


我々が目で見ているものは脳で情報として取り入れられて 処理され ビジョン(視覚)として認識される。多くの場合、そのビジョンは 無意識の内に 体に 多くの命令を下しているが、そのメカニズムや役割について 十分に認識している人は少ない。また、ビジョンに加えて、イメージ、つまり、目で見たものの残像や頭に思い浮かべる映像も 同じような役割を果たすことがある。そして、スポーツ、特に ゴルフではこのビジョンとイメージが大変重要な役割を果たすので、そのメカニズムや役割を良く理解した上で 練習やプレーをすることが上達の鍵になる。

まず、簡単な実験をしてみよう。右足一本で立って バランスを保ち、その状態で どの位の時間 立ち続けていられるかを 試してみよう。多くの人が 10秒以上 立っていられるものと思うが、そこで目をつぶってみると 面白い現象が見られるはずだ。多分、数秒の内にバランスを崩してしまう人が 殆ど という結果になるだろう。つまり、今まで見えていたものとその情報 「ビジョン」 がなくなると、それに基づいて 脳から体の平衡感覚に送られていた命令がなくなって、体のバランスが保てなくなるのだ。

ところが、多くの人は 少し訓練して 今まで見えたものから得ていた 「ビジョン」 を 頭の中の残像という 「イメージ」 で置き換えることによって 体のバランスが 保てようになる。イメージが ビジョンと同じような情報を 脳に送るからだ。イメージは 集中力を高めることで より鮮明になるが、そうすることで より ビジョンに近い役割を果たすのである。

一方、ビジョンは 必ずしも正しい情報を 何時も 提供するとは限らない。例えば、ボールを自分の背骨のラインの前に置いて スタンスを取ってみよう。そして、確認のために ゴルフクラブを使ってその位置が背骨のラインに来ているかを確認してみる。ゴルフクラブのグリップ・エンドを右手でつまんでボールの上に垂らすように置いて 上から覗いてみる。シャフトやグリップ・エンドが 2つ見えるようなことになる人が多いはずだ。そして、その結果、ボールが 本当に自分の背骨のラインの上にあると確認できる人も居るだろうが、人によっては 右目の下と感じる人も居るだろうし、左目の下 と感じる人も居るだろう。実は、左目が 利き目の人は 左目の下に、また、右目が 利き目の人は 右目の下にボールを置いている可能性が高いのだ。

同じようなことが パットのラインを読む時にも起きる。真っ直ぐなラインの上にあると思われるボールマークがボールとホールの中央にあったとしよう。そこで、確認のために 白いロープでボールとホールの中央を結んでみると ボールマークが ロープの右にあったり、左にあったりということが起きる。つまり、目に見える真っ直ぐのラインが 必ずしも 真っ直ぐとは 限らないと言うこと。機会を見て、一度、自分で 実験をして欲しい。例えば、何時も 真っ直ぐのパッティング・ラインの上にあると思われる中間の点が ロープの 2センチほど右に来るという人は その点よりも 2センチ左をボールが通過しなければ、ボールはカップの中央に転がらないのだ。つまり、自分のビジョンの問題点や傾向を良く知っておくことが ラインにボールを乗せるためには必要なのである。

ここまでの説明を読んだ人は 自分のアドレスのアラインメントで ビジョンと現実の乖離が起きているのではないかという疑問を持ったのではないだろうか。目標物に対して 常に スタンス、腰の線、肩の線をスクウェアにして 立つことが出来ているか 一度 良く 確認してみると良いだろう。

さて、このように ビジョンには落とし穴もあるが、それ以上に考える必要のあるのが目標物の確認、そして、その残像(イメージ)の作り方と使い方である。例えば、グリーン上で 10メートル先のカップを見てから目を閉じて そのカップの位置を イメージしてみよう。そして、目を開いた時に カップのイメージは 正しい距離と方向の所にあるだろうか? 目を閉じてから目を開くまでの時間が 1秒の時と 5秒の時の差があるか、ないかなども確認してみると良いだろう。10メートルのパットを打つ時に カップを見ながら 普通はパットするのではなく、ボールを見ながらカップの位置を確認し、その残像(イメージ)をベースにストロークをする訳だから、そのイメージの正確性(特に、ロング・パットでは距離の観点からの正確さ)が クリティカルになることは言うまでもない。

このように、パットをする時に 目標物のイメージが 正しく作られているか どうかということは非常に重要なポイントであるが、ショット、特に、ビジョンをベースに距離をコントロールする必要のあるチップ・ショットやピッチ・ショットでも 同様なことが言える。つまり、フル・スイングのショットでは、ビジョンではなく 距離の情報からクラブを選択するのが普通で、ターゲットの方向に影響を及ぼすイメージが間違いなく作られ使われていれば良いのに対し、そうではない パットやアプローチ・ショットでは、距離に係わるイメージが上手く作れていなければ、どんなにボールを上手く打っても ボールはカップの近くには止まらないという結果になり兼ねないのだ。

一度、パットとアプローチの練習の時に 自分のイメージの正確性、そして、その有効性について確認してみると良いだろう。自分は このイメージが正しく作れない、または、上手く使えないと思った人は どのようにしたら それが出来るようになるのかを 研究してみる価値があるだろう。しかし、どうしても 自分の作るイメージが むしろ マイナスに作用するとしか思えないという人は、イメージに頼らない距離のコントロール方法、例えば、ホールのある場所のイメージを作らず、数字に置き換えて 3m、5m、10m などを打つようにする方法が(特に、アプローチ・ショットでは)良い結果をもたらすこともあるだろう。いずれにしても、この残像というイメージの使い方(場合によっては 無視の仕方)については、十分 研究して欲しい。

最後に、残像というイメージではなく、目の前のビジョンとはまったく関係のないイメージの作り方と使い方について 少し お話をしよう。例えば、狭くて難しいと感じるホールなどでは 恐怖心を生む 目の前のビジョンを無視して、自分の得意とするホールのイメージを作ってショットをするなど、目の前のビジョンとは まったく異なるイメージを意識的に使ってショットをする というテクニックがある。そんな方法が 人によっては極めて有効で、そんなイメージの作り方、使い方がある。

また、肩を回そうとか、スイング・プレーンを意識するなど、スイングのメカニクスを言葉にして脳と体に言い聞かせようとすれば、スイング全体のバランスが崩れ、ミス・ショットになる可能性は高くなるものだ。しかし、そのような 自分がやるべきだと考えていることを その通りにスイングしている自分のイメージを作って そのイメージ通りスイングすることで(全体のバランスへの配慮も自然となされるから)上手く対応できる可能性は高くなる。そんなイメージの作り方と使い方もある。


 
 
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