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ツアープロ連続予選通過の記録

Introduction
男子プロの試合は その殆どが 四日間のストローク プレーで 順位を争うものだが 最初の二日間が終わった時点で 米国ツアーは 70位 タイまで、日本ツアーは アマチュアを除く 60位 タイまでに入れない選手 概ね 出場選手の半数が 予選落ちとなり 週末の決勝ラウンドには 進めない。また、決勝ラウンドに進めば 四日間の トータル スコアの順位で 賞金を受け取れるが 予選落ちする選手に 賞金は 一銭もない。従って、ツアー プロとして 生き残るには この予選通過が 大きな意味を持つ。

米 PGA 連続予選通過の記録

連続予選通過 ('18/2/19)
1 Paul Casey 25
T2 Matt Kuchar 21
T2 Chez Reavie 21
4 Patrick Cantlay 20
T5 Martin Kaymer 18
T5 Brooks Koepka 18
T7 Pat Perez 13
T7 Ian Poulter 13
T7 Jon Rahm 13
右表は 2018年 2月 19日時点の PGA 連続予選通過 上位選手の リストで 表右の数字は 連続予選通過試合数を示している。1位は ポール・ケーシーの連続 25試合だが、ワールド ランキング 1位の ダスティン・ジョンソンは 表には 載っていないが 12試合の T10位である。因みに、5試合連続で 予選通過すると 37位タイ、4試合連続が 46位タイである。10試合以上連続で 予選通過をしている選手は 18人 しかおらず、1年間を通じて 1度も 予選落ちをしない選手は 極めて 稀 と言うことになる。その時の調子もあるが ちょっとしたことで ゲームの流れに 乗り損ねれば 簡単に カットラインを ミスってしまうのだ。因みに、2017年 2月 4日が 最終日だった Waste Maegment Phoenix Open の予選通過ラインは 1 アンダーで Jordan Spieth (E)、Webb Simpson (+1) などの実力者が 予選落ちしている。また、この大会で 優勝した Gary Woodland は 翌週に行われた AT&T Pebble Beach Pro-Am のカットライン -3 (三日間) に対し -1 で 2打及ばずに 予選落ちした。

タイガー
そんな予選通過の連続記録を持つのが タイガー・ウッズであるが 彼は 1998年から 2005年の約 7年間に亘り 142 試合連続で 予選を通過した。2005年 5月 13日、Byron Nelson Championship の 2日目(13日の金曜日)18番ホールを ボギーとし 2日間のトータルが +1 で カット ラインに 1打届かず 予選を通過することができなかった。他には バイロン・ネルソンの 113 試合、ジャック・ニクラウスの 105 試合連続という記録があるものの 100 試合を上回る PGA の記録を出したのは その三人だけである。続く記録は ヘイル・アーウィンの 86試合連続で 50試合以上の連続記録でも 下に示した ダウ・フィンスターワルド、トム・カイト、ビージェイ・シンという 三人の記録があるだけである。

連続予選通過の記録
米国ツアー・連続予選通過の記録

米国ツアーには 1980年代後半に始まった 俗称 “ピート ルール” という規定があり、故意か否かに拘らず 途中棄権 もしくは 失格した選手は このような部門別記録から除外するということだが タイガーの記録は それがなければ 1997年 9月の Canadan Open まで遡り 147試合になる。近年は 連続予選通過の記録に このような規定があることもあり 上述のような限られたものになっていると言う側面はあるが 毎回 毎回 予選を通過すると言うことが 如何に大きなハードルかは 理解できるはずだ。

国内ツアーの記録

一方、国内では この公式な部門記録は 未発表だが、 ある記録によれば 青木功選手が 80年 5月の中日クラウンズから 82年 10月の東海クラシックまでの(ただし、腰痛で 3日目途中棄権した 広島オープンを含め)53 試合、また、藤木三郎選手の 89年 11月の日本シリーズから 91年 6月の よみうり サッポロビール オープンまでの 53 試合という 二つの記録がある。

他方、国内女子の記録は 古いものに凄い記録があるが フィールドの競争が激しくなかったゆえに出せた記録とも言えそうで 男子の記録と比べるのは 如何なものかとも思うが、世界ゴルフ殿堂入りの樋口久子選手は 70年 9月の日本女子プロから、83年 9月の同大会で落ちるまで(75年 8月の十和田国際、83年 4月の徳島月の宮の 2度の棄権を除けば)国内外を含め 335試合連続通過を果たした。加えて、大迫たつ子選手の記録も 72年のデビューから 自己初の予選落ちとなった 85年 3月の米国ツアー、ユニデン招待までの 293試合連続 という凄いものまである。フィールドのレベルが高くなり 連続記録が難しくなった近年の記録では まだ 記憶に新しい 横峰さくら選手による 2010年 4月の西陣レディスから 2013年 8月の meiji カップまでの 101試合という記録がある。

PGA 予選通過に係わるその他規定

(1) 70位タイの選手の数が 78人を超えた場合は 予選カットラインを 1打繰り下げ 70人未満の選手しか 予選を通過させないことがある。

(2) 2日目が終わって 79人以上の選手を予選通過させることがあるが その場合は 3日目終了時に 70位タイの選手で カットが行われる。

(3) 10 ストローク ルールが採用される大会では 2日目終了後の順位に関係なく トップと 10打差以内であれば 予選を通過することが出来る。例えば、マスターズの予選通過ラインは 2012年まで 10打差 または 44位タイまで、そして、2013年からは 10打差 または 50位タイまでとなっている。
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