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チェンバース・ベイ (Chambers Bay) 2015年 全米オープン・コース


チェンバース・ベイ (Chambers Bay) は 僅か 8年前(2007年)にオープンした、しかも、ミュニシパル・コースだが、そんな所で 2015年の全米オープンは 開催される。そんなに新しいミュニシパル・コースだと知って驚く人は少なくないだろうが、これは アメリカ西海岸北端の港町 シアトル (Seattle) の都市圏にあるタコマ (Tacoma) ピアース・カウンティー (Pierce County) が、その海岸沿いの土地を買収し、その土地を大掛かりに造成して造った ある意味 極めて近代的な リンクス・コースである。

チェンバース・ベイ
(Chambers Bay #15 - Photo from Flickr)

つまり、ミュニシパル・コースといっても、ニューヨークのベスページ・州立公園 (Bethpage State Park) やサンフランシスコのハーディング・パーク (Harding Park) にあるようようなミュニシパル・コースとは、それが造られた背景、コンセプト、そして、デザインや土地の造成を行うために使うことの出来た技術など、全てが大きく異なるもので、トラック 10万台分の土と砂を動かして完成させた、新時代のゴルフコースなのである。

1992年に ピアース・カウンティは、その土地、930 エーカー (3.8km2) を 公園を造る目的で 3,300万ドルを投じて購入。その中心の 250 エーカー (1.0 km2) の土地に 名匠 Robert Trent Jones, Jr. 設計のゴルフ・コースを建設したのである。また、このコースは、通常、フルバックの距離が 7,585 yards / Par 72 (78.1/146) に設定されているが、全米オープンでは、それを さらに難しいコース設定にして プレーさせようという考えだ。(全米オープンのコース設定は後述)

一方、コースの運営を行っているのは、ワシントン州の南に隣接するオレゴン州にある高級ゴルフ・リゾートのバンドン・デューンズ ゴルフ・リゾート(» 参考)の運営も行っている KemperSports という会社で、コースのメンテナンスは確りなされているが、プレー・フィーも バンドン・デューンズ並みに高い。ビジターは税金込みだと、$300 以上、キャディーをつければ $400 以上になるから(住民でも グリーンフィーは かなり高い)コースのオーナーという意味では ミュニシパル・コースだが、実態は 超高級ゴルフ・リゾート・コースと言うことである。

豆介コースがオープンして数年は リーマンショックによる景気低迷の影響などもあり、赤字経営が続き、当然ながら、何故、カウンティが 2000万ドル以上のローンを組んで、こんな投資をするのかとの疑問も湧いたそうだ。ただし、近年は その経営状況にも 改善の兆しが見られ、ゴルフコースの運営は黒字に転換している。とは言え、2015年の全米オープンが、ピアース・カウンティーに どんな経済効果をもたらすのか という点に 地元住民の注目は集まっているようだ。アメリカに グリーンフィーが $300 以上の高級コースは そう沢山はない。世界中のリッチで 目の肥えたゴルファーは 2015年の全米オープンの中継を見て、このコースを どう評価するだろうか。そんな観点から 全米オープン中継の観戦をしてみても 面白いのではないだろうか。

さて、そんなコースであるが、実は全米オープンのコース設定は、極めて、変則なものになると言う。1番ホールと 18番ホールは パー 4 にも パー 5 にもなるホールとし、アウトは パー 36/35、インは パー 35/34 としてプレーをし、ただし、18ホールのパーは 70 にすると言うのだ。以下が そのコース設定であるが、例えば、9番、15番ホールのパー 3 もティーが複数あり、それも、どのティーを使うかは、日によって異なるそうだ。

Hole Yards Par Hole Yards Par
1 598/496 5/4 10 436 4
2 399 4 11 537 4
3 198 3 12 311 4
4 495 4 13 534 4
5 488 4 14 546 4
6 495 4 15 246/167 3
7 508 4 16 423 4
8 614 5 17 218 3
9 224/217 3 18 604/525 5/4
Out 4,019/3,910 36/35 In 3,855/3,697 35/34

コース設定に係わる USGA (Executive Director Mike Davis) の説明

We are playing this as a par 70. But we’re going to take the first and 18th holes and actually flip the pars on certain days. So some days the first hole will play as a par?4 while the 18th hole plays as a par?5. And you can actually see them out there to your right is the 18th hole, to your left is the first hole. And then other days we’ll play the first hole as a par?5 and the closing hole as a par?4.

Why did we do that? We weren’t trying to be innovative, we weren’t trying to be cute. It all got down to the architecture of the course. That it gives so much wonderful flexibility that, if you can see up there and I don’t have a pointer, that the drive zones as a par?4 and par?5 are for both those holes are completely different. And they play different. There's a risk reward element to both holes. The putting greens are very bold designs in both cases. We just felt some of the holes were better fit for a risk reward par?5 and others as a long par?4.


つまり、せっかく色々な設定が出来るフレキシブルなコースなのだから、今回の変則的なコース設定は、それを活用したまでであると言うことだ。

実は、アメリカの北西部で全米オープンが開催されるのは今回が始めてのことで、どんな大会になるのかは、極めて予想し難いものである。フェアウェイに落ちたボールは ランが出るリンクス・コースだとは言え、530 - 540 ヤード級のパー 4 が幾つもあって、極めて長い。しかも、入り組んだ入り江の海沿いとは言え、海に面したコースは非常に強い風が吹くこともあり得るし、大きなアンジュレーションのあるグリーンは、硬くて速いグリーンに仕上げられれば、その難易度は計り知れないものになるだろう。本当に どんな大会になるのか、非常に楽しみである。

6/18 - 6/21 に行われるこの大会に 日本人選手も、松山、石川、藤田、園田、川村の五名が出場する。この難コースを上手く攻略できるだろうか。

関連リンク

» 全米オープン・公式サイト  » チェンバース・ベイ・公式サイト


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