アメリカ西海岸のゴルフ・リゾート

アメリカ西海岸にはロスアンゼルスのような大都市、また、サンフランシスコやシアトルのような観光都市もあり、日本からの飛行機でのアクセスは極めて良い。また、その気候は冬でも比較的温暖で、特に南カリフォルニアでは冬でも月平均気温が摂氏 10度を上回る。また、北カリフォルニアやオレゴン、ワシントン州では カリフォルニア州南部に比べて気温は低いものの、緯度の割には温暖である。例えば、シアトルは日本最北端の稚内市よりも緯度が高いが、1月の月平均気温は摂氏 5度と暖かい。

そんな気候の影響もあると思われるが、アメリカ西海岸には素晴らしいゴルフ・リゾートが多い。以下は カリフォルニア、オレゴン、ワシントンの三州、加えて アメリカ西部のネバダとアリゾナの二州を加えた五州のトップ・リゾート・ゴルフ・コースのリストである。

トップ・ゴルフ・リゾートが多いのは 一年を通じて 気候が温暖であると同時に 経済規模も面積も大きなカリフォルニア州だ。過去に何度もメジャー大会をホストしているぺブル・ビーチ (Pebble Beach) は ゴルファーなら その存在を知らない人はほとんど居ないと思うが、他にも 素晴らしいコースが多数ある。例えば、トーリー・パインズ (Torrey Pines) は 2008年の全米オープン・コースである。

一方、大都市のないオレゴン州には（比較的 新しいものばかりだが）意外に トップ・ゴルフ・リゾートが多い。その中でも、バンドン・デューンズ (Bandon Dunes Golf Resort) には トップ・コースが 4コースもある。（» 詳細）ただし、バンドン・デューンズに限らず、オレゴン州のゴルフ・リゾートはどれもアクセスがあまり良くないのが難点だ。

シアトルのある ワシントン州には チェンバース・ベイ (Chambers Bay) 以外に 所謂 トップ・ゴルフ・リゾートがないが、それは 比較的 雨が多いシアトルの気候のためかも知れない。いずれにしても、チェンバース・ベイは 2015年の全米オープンが開催されるコースである。

他方、ネバダ州（主に、ラスベガス）とアリゾナ州にも トップ・ゴルフ・リゾートは多い。気候が温暖で、雨が少ないし、どちらも 経済的に豊かな州であり、観光地として 魅力のある都市や自然があるためでもあろう。

因みに、ラスベガスのシャドウ・クリーク (Shadow Creek) は カジノ王のステーブ・ウィン (Steve Wynn) が 1989年に 6000万ドルを投じて建造させ、オープンした ゴルフ・コースで、当初はウィン氏のゲスト（著名人やハイローラー）だけがプレーできる 極めて エクスクルーシブな ゴルフ・コースであった。現在は MGM リゾートの宿泊客であれば誰でもプレー出来るコースだが、料金は $500 と高い。なお、ここで プレーをすれば、有名人、著名人に出会う確率は極めて高いと言われている。

いずれにしても、アメリカで プレー・フィーが $200 以上のコースは稀と言っても良いが、ここに リストした コースが そうしたコースと言うことになる。なお、上述の料金はプレー・フィー（Wynn のコースは 例外で レンタルクラブ料金が含まれる）のみである。キャディーを付ける場合は 1バッグ $100 が相場であろう。また、コースによっては リゾートに宿泊することが プレーするための条件になることもある。