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ショット・セレクションと コース・マネジメント

ターゲットの設定例えば、50ヤード、100ヤード、150ヤード、200ヤードのショットで 右のような ピンとグリーンへのショットの場合、ピンまでの距離に応じて、A、B、C、D と ターゲットを 変える人は少なくないはずで、これは ショットの精度とミスの可能性を織り込んだ コース・マネジメントの一例である。このような成功した時のこと、失敗した時のことの両方を考えたマネジメントは 誰もがある程度は意識して行っていることであろうが、これだけで 賢いマネジメントが出来ているか否かは 疑問が残るところだ。ターゲット設定という単純なマネジメントだけではなく、どのようなショットを選択するか というマネジメントについても 同時に 考えるべきである

話を進めるにあたって、まず、はじめに考えて欲しいことに ショット・セレクションの概念がある。つまり、ドローやフェード、また、90% くらいに抑えたスイングをするのが良いのかといったような ボールの打ち方を状況に応じて変えられる能力を身につけることで コース・マネジメント力は一段とアップするものだ。

フェードとか ドローが上手く打ち分けられれば、そうした能力を生かしたコース・マネジメントを研究してみる価値があるのは言うまでもない。しかし、ここでは もう少し シンプルで 誰にでも出来る ショット・セレクションを応用したコース・マネジメントについて考えてみたい。

そこで、考えて欲しいのが コンパクトなスイング、または、少し抑え気味のスイングのショットを 貴方のレパートリーに加え、そうしたショットを活用したコース・マネジメントを習得することである。個人差は多少あろうが、コンパクトなスイングの長所は 高いミート率にある。高いミート率でショットが出来ると言うことは距離のバラつきが少なくなると言うことであるが、

一方、100% のパワーでスイングをした方が曲がらないと思っている人、パワーを少し加減をすると ヒッカケ易いと思っている人、ハーフ・スイングのようなショットではダフり易いと思っている人など、そうしたスイングの大きさや力の入れ具合をコントロールすることに ネガティブな印象持っている人も居るだろうが、そうしたことをコントロールすることで、コースでのマネジメント力が大幅にアップする可能性があることを知って欲しいのである。

良く 80% くらいの力で スイングするのが良いなどと言うが、それは 力が入り過ぎていればバランスを崩したり、テンポが早くなり過ぎたりするので、リラックスしてスーッとクラブを振るために 80% くらいの力で スイングしなさいと言うことだが、本当に そうだろうか。

そこで、考えて欲しいことが、自分にとっての 100% - 90% - 80% - 50% がどんなスイングで、どのような(成功と失敗の)傾向があるかと言うことを ジックリ 研究することである。例えば、ダフりや トップが多い人は そうしたショットが出難いのは どのようなパワー・レベルの時かを知るべきである。自分の意識の中で 100% - 90% - 80% - 50% のスイングをした時に 10球中、何球くらいが そうしたミスになるのかを 練習場で 実際に チェックして欲しい。パワーを X% にした時に、体の回転、腕の振り幅が どのようになるか、また、なるべきかといったことにも注意を払ってみよう。普通は 100% のパワーだと 体の回転、腕の振り幅、共に 100% になり易いが、腕の振り幅だけは 90% という組合せも可能だ。ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、ウェッジなど、それぞれのクラブの傾向が分かれば、どんな練習をすべきか、また、どのような コース・マネジメントが効果的かも見えてくるであろう。

どんな時もベストなパワー・レベルは一つという結論に達する人も居るだろうが、多くの人はパワー・レベルを使い分けた方が良い結果になる可能性が高いという考えになるだろう。あまり複雑なことを考えたり、したりすることはオススメ出来ないが、自分なりのパワー・コントロールのアイデアをまとめて、それを練習や実戦で生かすようにしてみることをオススメしたい。

ピンまで 50ヤードで 何も考えずに バッグからサンド・ウェッジを抜くような ゴルフは 少し工夫が足りない という説明をクラブ・セレクションのページでしているが(» 詳細)アプローチ・ショットでも、同様な 研究をする価値があるだろう。

より論理的で効果的なマネジメントを実践するには まず 自分のショット(特に、ミスの傾向)に対する 理解をアバウトなものから より正確で 定量/定性的なものにすること、そして、その上で自分なりの練習をし、その結果と経験則によって割り出した法則 (rule of thumb) とでも言うべきものを構築し、コース・マネジメントに生かすべきであろう。

ゴルフは素晴らしいショットをしても それが 簡単にはスコアに反映されないゲームだと言うことを理解すること、そして、ミスをしたら 逆に それが すぐにスコアに反映され易いものであることも十分認識すべきである。さらに、同じ程度のミスをしても その程度ではなく、どんな所にボールが飛んで行ったか、また、どのようにボールが転がったかによって スコアへの影響が決まるものである。つまり、ミス・ショットの傾向をより定量/定性的に理解した上で、起こり得る状況のリスクとリターンの関係を十分に計算して(多くの場合、安全サイドに保険をかけて)ターゲットを決めるという決断を下すことで、ミス・ショットのスコアへの影響を小さく出来るのである。

意外に大切なのは自分のミスのパターンや弱点などを良く理解した上で、リスクとリターンを正当に評価し、正しい判断が下せるような能力を身につけることである。特に、ミスをした後には 冷静な判断が出来なくなる傾向があるから、そんな時にこそ 自分のパワー・コントロールと ショット・セレクションには 細心の注意を払うようにして欲しい。

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