世界のトップ 100 ゴルフコース｜2013年版

アメリカのゴルフマガジン誌 (GOLF MAGAZINE) が 行っている 世界のトップ 100 ゴルフコースのランキングは 最も権威のあるものだと言っても良いだろうが、二年に一度 9月に そのランキングが更新される。（» 詳細）その 2013年版でも 1位はお馴染みのパイン・バレー (Pine Valley) ゴルフクラブだったが（ページ上のスライドショーは その 1番 - 18番ホールの画像）トップ 10 も 何時もと ほぼ 同じ顔ぶれで、アメリカから 7 コース、スコットランドが 2 コース、そして、北アイルランドから 1 コース が選ばれた。一方、そのトップ 100 に 日本からは 3 コースが選ばれているが、2013年のバージョンでは、広野 ゴルフ倶楽部 (37位)、川奈・富士コース (71位)、東京 ゴルフクラブ (93位) が ランキング入りをするという（ある意味、何時もどおりの）結果であった。

確かに、これらのコースは どれも素晴らしいものだが、ぺブルビーチとセント・アンドリュース以外はプライベート・クラブで 通常はメンバー同伴でなければプレーできないものである。また、歴史のあるエクスクルーシブなクラブのコースでなければ このリストの上位には来ないのではないかと思える節もあり、やや冷ややかな目で見てしまう リストであることは否めない。

とは言え、新しいコースも 徐々にではあるが上位にリストされるようになっているのも事実ではある。日本では新たにアップ・スケールのゴルフコースが近年造られることはないが、実は アメリカでは まだまだ 新しいコースが作られている状況である。そして、そんなコースの多くは 嬉しいことに プライベート・クラブのコースではなく、所謂、リーゾート・コースだから、少々出費はかさむが 日本から出掛けて行っても プレーをすることが出来るものだ。（ただし、エクスクルーシブな感じはかなり薄れる。）

かつては 大都市の近くに その都市に住む名士やお金持ちがメンバーになって楽しむためのコースというコンセプトで 大金が投じられ、素晴らしいコースが造られることが多かった。その結果、世界のトップ 10 ゴルフコースのように（セント・アンドリュースとぺブル・ビーチのような例外はあるが）プライベート・クラブのコースが その上位を独占する結果になったのである。

しかし、近年は 素晴らしい ゴルフコースを造ることが出来る（多くの場合、人里離れた）場所を厳選して 世界中のゴルファーに楽しんでもらえるコースを造る という コンセプトで建造されるものが少なくないので、プライベート・クラブではなく、リゾート・コースというスタイルになる方が むしろ 主流になっている。特に、アメリカでは そうした傾向が顕著。その結果、コースの景観という意味では（場所を厳選できるから）本当に目を見張るものが少なくない。

そうした状況下、ゴルフマガジン誌では誰でもプレー出来る ゴルフコースのアメリカのトップ 100（Top 100 Courses You Can Play）コースも発表しているが、その 2012年度版が 以下のリストである。こちらのリストは 実際にプレーできるコースばかりだから 我々にとっては より利用価値のある物だと言えるかも知れない。

その 100 コースを コースが造られた年代別に識別出来るように そのコラムに 以下のように 色付けをしてみたが（ブルーは 2000年以降、グリーンは 1990年代）その内訳は 1990年以降に造られたコースが 71 コース、その内 41 コースは 2000年以降に造られたコースだ。つまり、新しく作られたコースに評価の高いものが多数あるということで（少なくとも 日本では）あまり知られていない素晴らしいコースが アメリカには近年沢山造られたと言うことである。日本から 比較的 行き易い所はハワイ (HI) や西海岸 (CA, OR, WA, NV, AZ) であるが、そうした地域にも トップレベルのコースは多数造られており、アメリカを旅行して プレーをしてみたいという人には 参考になるリストのはずだ。